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SEIKO〈セイコー〉クロノグラフ搭載腕時計のインデックス(ロゴ)の貼り直し

1月 23rd, 2022

SEIKO(セイコー)の剥がれてしまったロゴマーク

取れてしまったSEIKOのロゴマークの修復のご依頼です

腕時計の盤面にはインデックスと呼ばれる時や分を示すメモリが貼り付けてあります。
その盤面上に同じように時計のブランドのロゴマークが貼り付けられているのも多くありますよね。

今回はそのロゴマークが外れてしまい取り付け直したいと言う修理のご依頼を承りました。
購入から10年も経っていないですがオーナー様のお父様の形見の品物で大切な時計です。

ブレスとケースのシルバーを基調に白い盤面にゴールドカラーと高級感あるデザインの素敵なですが、
ロゴマークが外れてしまい盤面上の空白が目立ってしまい計算されたデザインが崩れてしまっている状態です。

ロゴの救出と補修を行っていきます

取れて24時間計の針に引っかかってしまっているSEIKOのロゴを救出します

接着されているものが気温や湿度の変化によって剥がれ落ちてしまうのはどうしても起こりえるものと言えます。
特に四季のある日本は、夏場は高温多湿で冬は寒い中乾燥した空気にさらされるので他にも似たようなケースが散見されるように思います。

剥がれたロゴマークが盤面にある24時間表記の針に引っかかっているので引き傷防止の為にリューズを引いて時計の動きを止めます。
時計の盤面を出してロゴマークを救出する必要がありますが、盤面の出し方は時計の形状によって様々で裏蓋を開けて取り出すタイプや、ケースの表面が外れるタイプもあります。

SEIKOの腕時計の裏蓋を開けて盤面を取り出します

こちらのセイコーの腕時計は裏から開けるタイプでしたので、裏蓋を開けて慎重にケースから取り外し盤面をむき出しにしてあげます。

救出されたSEIKO(セイコー)のロゴマーク
無事に盤面を取り出しロゴマークも救出できました。中にはなかなか盤面を取り出すことが出来ない時計もあるのでひと安心です。

救出後は再度取り付けて完了で裏返しても取れなくなりました

救出したら再接着を行い取り付けて固まったのを確認すれば取り付け自体は完了となります。
下に向けてもある程度の負荷をかけても再度外れることはなかったので安心してご使用いただけそうです。

ロゴマークが本来のように取り付けられたSEIKO(セイコー)のクロノグラフ搭載腕時計

先にも触れましたが夏場の高温多湿を経て冬の乾燥した時期は精密機械の接着や油が落ちやすいタイミングかもしれません。
目に見えない部分の不調はオーバーホールといったメンテナンスで時計の動力のリフレッシュをすることもできます。

もしも時計が「遅れている」「動かない」など不調を感じた原因を取り除くお手伝いが可能です。
時計に関して困ったことがあればどうぞお気軽にお問合せ・ご相談下さい。

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