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OMEGA オメガシーマスター・アクアテラのオーバーホール&磨き

5月 13th, 2020

OMEGAオメガシーマスターの分解掃除

オメガのアクアテラを新潟市にあるブローチ時計修理工房で外装磨きをしました。
今回お預かりしたオメガのシーマスターアクアテラです。シーマスターと言えばオメガの公式サイトを開けたら出てくる007のジェームス・ボンドが装着していてカッコいいですよね!
オメガには多くのアンバサダーが居ますが、とにかくスーツ姿で激しいアクションをこなすダニエル・クレイグのイメージが強いです。カジノロワイヤルからの相棒と思いますが、そのイメージと相まってシーマスターと言えば渋くてカッコいい男の腕時計というイメージです。
しかも今回お預かりのアクアテラ・コーアクシャルにはなんとオメガを代表する画期的な機構が搭載されています。それは「コーアクシャル脱進機」です。(脱進機とはゼンマイが発生し輪列を伝わってくる力を小刻みに放出させてゆく部分。「ガンギ車」「アンクル」「アンクル真」「ツメ石」「剣先」などの総称です。この機構があるおかげで時計の針は一定の速度で進むことができます。)ではコーアクシャルな脱進機とはいったいどういったものなのかちょっと説明してみたいと思います。
通常の脱進機は下の写真のように左からガンギ車、アンクル、テンプの三つに分けられています。

時計の心臓部ガンギ・アンクル・テンプの修理はブローチ時計修理工房

ところがコーアクシャルはガンギ車にあたる歯車が二枚に重なっており、(一番左は4番車)アンクルにはツメ石が3つついています。これにより一接点あたりの摩耗を減らすことができるので油切れの心配が軽減され、しかもそれは大幅に軽減されて通常2~3年で必要に案ってくると言われる注油が10年近くの機関連続使用してもほぼ不要とされています。

時計の心臓部テンプの分解掃除はブローチ時計修理工房

ガンギ一枚当たりの負担が少なれば当然壊れにくくなるなるため、オーバーホールの間隔も長くなります。しかし、実際には機械油は約4~5年で劣化するため、通常の時計と同じくらいの間隔でのオーバーホールが必要になってきてしまうんですね、しかしムーブメントに負担をかけないというオメガの企業理念と脱進機の開発と言うコンセプトには拍手を意贈りたいと思います。ですので、コーアクシャル脱進機と言えど2~3年での分解掃除をお勧めします。

今回はこのコーアクシャル脱進機搭載のアクアテラのオーバーホールとポリッシュをやっていきます。

分解掃除オーバーホールとは?

オーバーホール(分解掃除)とはムーブメント(機械)をパーツ毎に一つ一つバラバラ分解してパーツ破損が無いかの確認後に細かな機械滓汚れの除去・洗浄をかけ再度機会を元通りに組み直しする作業の事です。
腕時計は日々の稼働中で潤滑油が消す内に飛散してしまい、油切れを起こしたパーツからは微細な金属カスが発生してしまいます。それらを洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、様々な汚れを落としてパーツを本来のピカピカの状態に復帰させます。
そして新しい潤滑油をさすことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。
油切れのまま使用した場合には繊細な金属パーツに少しづつ負担がかかるために、あるいは破損してしまったり、摩耗によって本来の制度が出せない状態になってしまったりします。ですので定期的なオーバーホールは内部の繊細な腕時計パーツの保護にもつながり長く時計を愛用していただける事に繋がります。
時計の油は蒸発しにくいような成分でできていますが、それでも永久に使えるわけではありません。徐々に乾燥してきてしまいます。この状態を油切れと呼びます。油が切れた状態で無理に機械を動かすと歯車に負担がかかり、最悪の場合歯が欠けてしまいます。部品が破損した場合交換しなければならないため、通常料金に部品代が加わってしまいます。あらかじめご了承ください。

ケースを磨き上げて新品同様の状態に戻せます

今回は同時進行でケース磨きのポリッシュ加工を施していきます。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を再研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て美しい状態になります。
オメガなどスイス製高級腕時計の場合は316Lステンレスなどの高級な素材を鍛造仕上げして締め上げ鍛えられたケースやブレスレットを使用します。これによって金属表面の硬度を上げて面キズやへこみを起こりにくくしているのですが、それでも日々に使用で知らず知らずのうちに何処かぶつけてしまったり、ひっかけてしまったりして小さな傷が少しづつ付いて行ってしまうものです。
こうした傷は【それ自体が想い出だ】という場合を除いて新品の様にピカピカでご使用いただく方が望ましいです。ボロボロの時計はそれだけで余計雑な扱いになってしまったり、気を使わない人と時計を見た第三者に思われる事もあるからです。

研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスレットはピカピカのポリッシュ加工を施してあります。ポリッシュ加工とは時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。それとサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた、ヘアーライン仕上とも呼ばれます)が施されており、ツートンカラーの仕上げになっている事が通常です。その為、磨き部分をポリッシュする場合はサテン部分をマスキングし、サテン部分を艶消し仕上げする場合は磨き部分をマスキングして、それぞれ丁寧に行います。それをブレスレットのコマかなパーツひとつひとつで行います。このマスキングしてバラしながら行うのがナカナカ大変。ですが仕上がった時計をお渡しする時のお客様の笑顔を考えて磨きをかけていきます。

こちらが作業前の画像です。表面に無数の細かい傷があります。

オメガのケースを研磨仕上げして磨き上げるブローチ時計修理工房

オメガブレスレットをサテンとポリッシュのツートン仕上げ 

こちらが作業後の画像になります。表面の無数の傷が消えてピカピカになりましたね。

ケースポリッシュでピカピカに仕上がったオメガシーマスター

ブレスレットの仕上げで新品同様に仕上がったオメガシーマスター
ケースとブレスレットをピカピカの新品みたいな状態まで仕上げました。最後にケーシングしてブレスレットをケースに装着、防水検査もバッチリに仕上がりました。硬く仕上げられたステンレス素材で傷にも強く堅牢な作りで高い防水性能を持つシーマスターの様なダイバー系はどうしても無理使いしてしまったりしがちです。
特に高級時計として最初にお求めになる方も多いオメガではどう使ったらぶつかってキズが付いてしまうのか?等も最初は判らないと言う事もあると思います。その為、どうしても傷だらけになってしまいがちです。
定期メンテナンスではタイムグラファーなどを使って腕時計の制度診断等も無料で行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

お客様の腕時計を徹底的にメンテナンスします

ブローチ時計修理工房の敏腕時計師が大切な時計をしっかりメンテナンスします。
精密機械といえる腕時計は、パーツのちょっとした磨耗や欠けで精度が落ちるだけでなく、精度落ちのままほっておくと機能そのものも落ちてしまいます。大切な腕時計の機会に負担をかけないためにも、定期的な分解掃除オーバーホール等のメンテナンスが大事になっていきます。では、また何か気になる事がありましたら、気軽にBROOCHブローチ時計修理工房にお越し下さい。
※東京・新潟に5店舗ございますので、お近くの店舗を検索いただくか無料見積もりパックでも大切な腕時計のメンテナンスをお受けできますのでご活用下しさい。

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