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ROLEX-ロレックス- デイト・ジャスト オーバーホール&ポリッシュ

5月 4th, 2020

ロレックス オーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ(外装磨き) 時計修理

デイトジャストはロレックスの中でも標準的なモデルですが、ユーザーからの高い支持を集め続けてきました。この人気の秘密はやはり本モデルがロレックスの三大発明を備えているからではないでしょうか。「ねじ込み式の防水機構」、「自動巻き機構」「デイトジャスト機構」の三つはのちの腕時計たちに多大な影響を及ぼしてきました。

そんなロレックス デイト・ジャストのオーバーホールポリッシュの依頼です。
「時計が遅れる様になった」という事でお持ちいただきました。

~オーバーホールの周期目安~

今回お預かりしたロレックスのような機械式の場合、4~5年周期でオーバーホールを行うと良いと言われています。(クオーツ式は7~8年周期を目安に)
もちろん必ずしなさい。というわけではありません。特にロレックスやオメガなど、名の知れたブランドはそれ以上お使いいただいても動き続けます。今回のように「時間が贈れる」のような症状が出ても動き続けます。ですが、中を見てみれば油の渇きや汚れなど時計にとってよくない状態になっていることは間違いありません。そのままお使いいただくと油の渇きによる歯車のホゾの摩耗、汚れによって動きづらくなった歯車のカケなど故障の原因につながることがあります。なので推奨されている目安の周期で行うことをおすすめします。
ちなみにオーバーホールとはムーブメント(機械)をパーツ毎に分解して洗浄をかけ再度組み直す事を言います。 洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、新しい潤滑油を注すことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。定期的なオーバーホールはパーツの保護にもつながります。

~当店オススメの外装磨き~

今回は同時進行でポリッシュ加工を施します。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て美しい状態になります。

ロレックス オーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ(外装磨き)は新潟市ブローチ時計修理工房へ!
↑リューズ側のケースの写真です。リューズにロレックスのシンボルマークである王冠マークが刻まれているのが特徴的です。
ケースは鏡面仕上げなのですがご使用に伴う小傷が目立ちます。

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↑反対側です。ライトを反射させてみると、縦に入った細かいキズが見えました。深いキズでは無いのでピカピカになること間違いなしですね。

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↑リューズ側の磨いた後になります。美しい曲線を崩すことなくピカピカに!本来の輝きを取り戻しました。

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↑反対側です!縦に入っていたキズが見事になくなり、撮影者が写り込んでしまうほどの仕上がりになりました!

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↑次にバンドを磨いていきます。
こちらの写真は腕時計から外したメタルバンドになります。両脇の大きなコマがサテン仕上げ、真ん中3列の小さなコマが鏡面仕上げになるのですが
ケース同様に小傷が目立ち、メリハリがないように感じます。クラスプのキズも目立ってしまっていますね、、。

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磨き終わりました。磨き終わった後のスジ付け加工(サテン仕上げとも言います)をしたことで、全体のメリハリが強調されるようになりました!

 研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。

 ステンレス素材は確かに頑丈ですが、汗や皮脂などの汚れをそのままにしておくと、腐食してしまうこともあります。腐食してしまった部品は我々時計師でも直すことは不可能です。特に本モデルのような何十年も前に製造されたモデルであれば、なおきおつけなければなりません。部品も新しく仕入れることもできないので、今あるものを大切につかっていくしかありません。保管する際はなるべく汚れを落としてから保管されることをお勧めします。

機械式の時計は定期的な手入れをすれば一生ものであると言われています。もしお使いの時計に不調が出ましたら是非とも、一度ご相談にいらしてください。

 

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