RADO-ラドー‐ Golden Horse のオーバーホール。
ラド― ゴールデンホース オーバーホール(分解掃除)修理
RADOはスイスの時計メーカーで1957年に発表されたゴールデンホース、日本では1958年から販売され当時の国産時計にはない洗練されたデザインと、120メートル防水機能などの高性能で絶大な人気となりました。
ラドーの魅力は、独創的なデザインと耐久性です。いつまでも美しく輝き傷がつかない時計を目指したマテリアルとデザインで、実力派の腕時計ブランドです。
年季の入った時計もオーバーホールで精度改善!
今回お預かりさせていただいた際にお客様より「かなり古いのですが、動くようになりますか?」と相談を受けました。
30年以上前から大切にされている時計との事で、お客様と一緒に過ごした歴史を考えると、これは動くようにしてあげたい!と時計職人としては強い思いを抱きました。
内部の状態を見させていただいたことろ、やはり長年お使いいただいた積み重ねの証で、油が乾いているのと一部にサビがある状態でしたが幸い、さすがRADO!機械がしっかりしていたため、オーバーホールで正常になりそうだと思い、オーバーホールをさせていただくことになりました。
そもそもオーバーホール(分解掃除)とは、、、
オーバーホールとは単なる「分解・洗浄・組み立て」ではありません。人間でいうところの健康診断のような役割も持っています。分解していき名がら部品に破損がないかチェックし、動作不良のある場合はその原因を探しながら分解していきます。例えば歯車だったら、歯に欠けがないか、汚れが溜まってないか、油が切れて部品に擦れ跡がついてないかなどもチェックします。
オーバーホールは部品に破損がない限りは元のものをそのまま組み立てていきますが、もし破損した部品がある場合は新しいものと交換します。その際はオーバーホール料金に別途部品代がかかります。組み立てる際は、時計が動くときに負担のかかる個所に油を注します。特にテンプやガンギ車などの常に動き続けている個所は専用の軽い油を指します。逆に香箱などの強い力がかかるところは簡単に油が流れ出ないように重い油を注します。
時計は一気に全部組み立てていくのではなく、段階ごとに動作チェックと調整をしながらぶいごとに組み立てていきます。こうすることで、組み立てる段階でも不具合を見つけることができるからです。
機械式の時計は定期的な手入れをすれば一生ものであると言われています。もしお使いの時計に不調が出ましたら是非とも、一度ご相談にいらしてください。
上の写真のようにケース周りの機械の一部にサビがでていたので、サビ処理をしてからオーバーホールを行いました。
修理前と比べるとサビも無くなり、とてもキレイな状態になりました。
オーバーホール後は精度も良くなり、正常に動いてくれて一安心です。
ベルトは劣化が進んでいたのと、BROOCH時計修理工房のオーダーベルトでとても合いそうなゴールドのベルトがあったため、ベルト交換もさせていただく事になりました。ベルト交換で外装の雰囲気はだいぶ変わります。
想い出が詰まった腕時計はお使いいただく方の相棒です。大切にお使いいただくとお子さんへ・お孫さんへ受け継ぐことが出来きて、想いを伝えることのできる特別なアイテムです。男性にとっては特にその想いが強いことと思います。
メンテナンスもぜひ信頼できるお店で行ってください。BROOCH時計修理工房では舶来品で正規メンテナンスが出来なかった品物や、既にサービスが終了していてメンテナンスをあきらめていた腕時計も専門の時計職人が精一杯メンテナンスさせていただきます。人間には”掛かりつけの医者”がいるように貴方の大切な腕時計にとって”掛かりつけの時計工房”になれたら幸いです。大切な腕時計は細やかなメンテナンスで何時までも美しくお使いください。
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