ROREXサブマリーナ OH依頼 ご依頼頂きました。
ロレックス オーバーホール(分解掃除) 時計修理
ROREXサブマリーナのOH(オーバーホール)依頼で預かりました。
~知っておきたい豆知識~
本日はロレックス サブマリーナのちょっとした豆知識についてお話したいと思います。
スイスの人気時計メーカーROREX(ロレックス)。数々の名作を作り出しているこのメーカーで、特にSUBMARINER(サブマリーナ)は、皆さんが耳にすることも多いと思います。
今回お預かりした腕時計のモデルはRef.116610になるのですが、実は外見上そっくりの、Ref.16610というモデルがあるのはご存知でしたか?
この116610と16610は、簡単に説明すると、Ref.16610はRef.116610の旧型モデルになります。しかし、具体的にどこに変更点が施されているのかまでは、意外と知らない方も多いと思います。ですので、今回は16610と116610の違いについて少し詳しく説明したいと思います。
Ref.116610は、Ref.16610と比べて、
・ドットインデックスが大きい
・針が太い
・ラグが太い
・リューズガードが太い
・夜光塗料がクロマライト
・ベゼルがセラクロム
といった特徴があります。
ラグ周辺やリューズガードのボリュームがUPされた事によりしっかりした印象。ダイヤル上ではドット部分が大きくなり視認性が向上しました。
旧型は金属に塗料を施した、簡素な仕上がりになっているのに対し、新型はセラミック素材を用いたベゼルは耐久性、質感ともに向上。目盛はプラチナを流し込んで特殊コーティングを施した特殊仕様!ベゼル周りで大きな違いを感じると思います。
塗料は暗闇でも確実に時刻を確認できるよう、最新モデルにも採用されているブルー塗料を使用しています。
そして新型のはエクステンション機能を備えたグライドロッククラスプを採用し、
より使いやすくなり堅牢性がアップしています。
といったように、一見違いが無いように見える16610と116610も、比較してみると様々改良をされているとこが分かりました。(ちなみにケース径(40mm)は変わりません。300Mの防水性能も変わらないですね。)
しかし、そうだからと言って新型ばかりに人気が集中しているかといえばそうでもなく、新型の「しっかりした」デザインよりも、旧型の「武骨でスタイリッシュな」デザインが好みというお客様も多いです。
どちらも非常に完成度の高いモデルということには変わりはありません。もしこのページを見てこのモデルのことが気になりましたら、一度2種類を実際に手に取って、好みのモデルを見つけてみてはいかがでしょうか?
今回ご依頼は、オーバーホールだけでしたが、当店では同時進行でポリッシュ加工を施すことができます。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。こうすることで鏡面仕上げとサテン仕上げのコントラストが美しく仕上がるのです。
こちらがバフモーターです。専用の研磨剤をつけて表面を磨いていきます。研磨剤は荒いものから順に使用していき、徐々に細かいものに変えていきます。そうすることで滑らかな表面が出せます。
↑当店でのポリッシュ(外装磨き)の例
精密機械といえる腕時計は、パーツのちょっとした磨耗や欠けで機能が落ちてしまいます。そのために、定期的なオーバーホールが大事になっていきます。そして、機能だけではなく見た目の美しさもポリッシュ加工で保ってはいかがでしょうか。では、また何か気になる事がありましたら、気軽にBROOCH時計修理工房にお越し下さい。
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