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TAG HEUER カレラ TWIN-TIME WV2116 のオーバーホール。

2月 16th, 2020

タグ・ホイヤー カレラ ブローチ時計修理工房蒲田

TAG HEUER-タグ・ホイヤー- カレラ TWIN-TIME WV2116 オーバーホール(分解掃除)修理

TAG Heuer カレラはタグホイヤーの中でも1番の人気シリーズです。
今回お預かりのタグホイヤーカレラはシンプルモデルですが、GMT機能を兼ね備えた珍しいモデルです。「購入してからメンテナンスをした事がないので、オーバーホールをしたい。」というお客様からの依頼でした。

ワンランク上のビジネス時計

GMT機能とは、主な使用方法は後述しますが、「2つの国の時間を同時に示す機能」です。種類によっては3つの国の時間を同時に示すことが出来るものもあります。リューズを1段階引くと時針のみが動き、2段階引くと全ての針が連動して動くようになります。

そして、この「TWIN-TIME」は名前のとおり2つの国の時間がわかるように、通常の3本の針とは別に24時間で1周する針が付いており、それを単独で動かす機構が付いているモデルです(この針をGMT針と呼びます)。

 

 

GMT機能のポピュラーな使い方としては、GMT針の24時間で1周するという特徴を活かした、午前と午後の表示に使われたりします。それ以外として、よく出張で海外によく行かれる方や、海外旅行に行く際に役立ちます。海外に行く際に面倒なのが、時差の影響による時計のズレ。そしてそのために行う時刻合わせなのです。その時にこのモデルがあれば、前もって渡航先の時差に合わせておく事でストレス無く時計を使用する事が出来ます。

その場合は、リューズを1段引いて時針のみを動かし、渡航先の時刻に合わせることで、“2つの時差のある国”の時間設定が完了します。これで旅行の度にあわてることもなくなりますね!

その機能がありかつ、高級感あふれるデザインのおかげで、世界中を飛び回るビジネスマンの憧れの的なのもうなずけますね。

外装はシンプルですが、中の機械は24時間針を単独で動かすため、普通の3針時計と比べると複雑になっています。

このように珍しい機能を持つ腕時計は、その分ムーブメントも複雑になっていく傾向が多いです。しかし、修理・オーバーホールの専門技師が丹精込めて作業させて頂きます。

オーバーホールとは、、、

オーバーホール(分解掃除)というのは、単に分解し汚れを除去するだけではなく、時計機械の故障箇所所を診断し、修理することも担っております。
分解と同時に、歯車の状態やゼンマイ・バネ・ネジ(クオーツ時計の場合はインシュレーターや回路の動作チェックなど)に至るまで破損がないか診断し、油切れによる摩耗、擦れ跡など入念にチェックして修理します。パーツに破損が無い限りは基本的に元のパーツをそのまま使います。
異常が見当たらなければ、洗浄しクリーニングしたパーツを組み直して行くのですが、その際に時計内部で負担のかかる箇所、例えば、常に動き続ける輪列、パーツとパーツが接触する部分。こういった箇所ひとつひとつに油を指していきます。油は大きな力がかかる箇所ほど重い油を、動作が早いところほど軽い油を注していきます。細かな調整をくりかえし、時計内部に油が浸透していき、全パーツが組み上がった時、その時計はオーバーホールが完了し正確に時を刻み始めます。時計が組みあがった後は数日かけて、入念な動作チェックをしていき、問題がなければ完成です。

もし、他の修理店で頼んだけども断られてしまい、お気に入りなのに諦めてしまった時計などがご自宅に眠っていませんか?もし心当たりがあれば、ぜひ、ブローチ時計修理工房に足を運んでみてはいかがですか?

 

BROOCH時計修理工房 紫竹山店 新潟県新潟市中央区紫竹山3丁目8-33 TEL 025-246-0007

BROOCH時計修理工房 万代シティ店 新潟県新潟市中央区万代1丁目6−1 シティバスセンタービル 2F TEL 025-246-0007

 

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