LONGINES (ロンジン)L6 202 2 のムーブメント交換。
LONGINES (ロンジン)L6 202 2 オーバーホール(分解掃除)修理
「LONGINES L6 202 2」をオーバーホール依頼で持ち込まれました。
LONGINES(ロンジン)は1832年にスイスのサンティミエにてオーギュスト・アガシが創業した老舗時計ブランドです。
渋さがあって上品なデザイン性は他のメーカーと比較しても強い存在感を放っており、玄人好みのブランドとして今尚人気を博し続けています。
「流行りに乗りたくない」「大人の雰囲気を放ちたい」といった方はロンジンにぴったりかもしれませんね。
そして、ロンジンが作り上げた時計において最も有名なのは1931年に完成した「アワーアングル・ウォッチ」でしょう。
この時計は1927年に世界初の単独大西洋無着陸横断飛行に成功したチャールズ・リンドバーグが航空時計として理想的な機能性をロンジンに考案し、そのアイデアをロンジンが見事に具現化させることに成功したモデルです。
特徴はなんといっても航空機の経緯度(現在位置)が一目でわかること。
針の位置とベゼルの目盛りから時角(アワーアングル)を読み取みとることで、地理的な位置を正確に測定することが可能となりました。
この画期的な時計はたちまち当時のパイロットのマストアイテムとなり、ロンジンの人気と名声を確固たるものとします。
今回お預かりした「LONGINES L6 202 2」は、オーバル型の美しい曲線と、シンプルでありながら完成された美しさを放つインデックスと、たゴールドで統一されたブレスレットに、大人の落ち着いた印象を思わせる腕時計です。
ムーブメント界の老舗『ETA社』
機械をチェックしてみると回路が故障しているのがわかりました。
当店では回路の修理は行っていないので、こういう場合はムーブメント交換になります。
回路の故障例としましては、まず、針の動きがおかしい。
ピクピク動いたり、逆回りしてしまったりします。
時計によっては「EOL」という、電池交換期を知らせてくれる機能が備わっていて、電池残量がなくなりそうになると、2秒ずつ進んだり、5秒ずつ進む時計があります。故障かもと勘違いしてしまうケースがあるのでご注意を!
そして、時間が遅れる。
クオーツ時計というのは水晶振動子を利用した時計で、誤差が極めて少ない精度を誇ります。約月差±20秒!機械式時計で約日差±5秒(時計にもよりますが)月にして約3分。。あくまで例ですが。
ですから、クオーツ時計で1日2~3秒遅れるというと、月に1分~1分30秒遅れる計算になります。
これは、帯磁している可能性もあります。
最後は、単純に動かない。
こういったケースが回路の故障例になります。
この時計に使用されているムーブメントはETA社の980.003でしたが、今は製造されておらず、後継機の901.001への交換になります。
ETA 980.003
ETA 901.001
見た目は違いますが、ムーブメントの大きさ、文字盤の足の入る穴の位置、針がおさまる車のサイズが同じなので、そのまま使用する事ができます。
ただ一つ問題があり、高級メーカーのほとんどが上の写真の様に(メーカー名)(キャリバー)等が印字されています。
同じキャリバー同士のムーブメント交換の場合は印字されている部分を交換できますが今回のケースはキャリバーが変わるのでその方法が取れません。
こういった時はその事をお客様に了承していただく必要があります。
今回、お客様にこころよく了承をいただきましたので作業をすすめました。
~ブローチ時計修理工房で行える修理・作業!~
ブローチ時計修理工房ではオーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)だけではなく、電池交換・コマ調整・バネ交換・バンド交換などの作業や、
折れ込んでしまったネジやピンの除去、湿気や水滴が入ってしまった時計の乾燥などありとあらゆる修理・作業を承っております。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、それぞれ理由があると思いますが、その時計が壊れてしまったら悲しくなりませんか?
壊れたら買い換えたらいい。そう思う方も中にはいらっしゃるかもしれません、ですが壊れないように定期的にメンテナンスすれば一生ものです!もし壊れてしまっても直せます!
お使いの時計に不具合等ありましたら是非一度ご相談だけでもブローチ時計修理工房へお持ちください。
BROOCH時計修理工房 紫竹山店 新潟県新潟市中央区紫竹山3丁目8-33 TEL 025-246-0007
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