ウブロ スマイリング チルドレン 修理&オーバーホール
修理ブランドHUBLOT ウブロ
ウブロ オーバーホール(分解掃除) 時計修理
「ビック・バン」は2005年にウブロが発売した高級時計です。今回ご依頼のモデルは大ヒット作「ビッグバン」に新たに追加された38mmケースのレディースモデル。
こちらはNPO法人スマイリング チルドレンとのパートナーシップを記念して作られた限定品です。世界限定999本のみの生産になります。
時計の秒針はスマイリング チルドレンのテーマカラーであるパープル色。
ベゼルには126個のダイヤモンド(0.87ct)をセッティングし、スポーティーでありながら華やかさも演出しています。
今回はこのビックバンのオーバーホールとポリッシュ加工をやっていきます。
「時間が大きく遅れる。」という事で持ち込まれました。(今回はクオーツモデルです。)
~時間が遅れる原因はなに?~
今回は時間が遅れるという症状が出てお持ちになられましたが、1つの原因として「磁気帯び」が考えられます。
ですので、まず磁気を帯びているかチェックしてみると、、、磁気がかなり入っていました。
最初の作業といたしまして磁気抜きをして、テストしましたが改善されずオーバーホールすることになりました。
上の写真は磁気抜きする専用の機械です。この機械に入れる事で簡単に磁気を抜いてくれます。
~オーバーホールとは?~
オーバーホールとはムーブメント(機械)をパーツ毎に分解して洗浄をかけ再度組み直します。 洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、新しい潤滑油をさすことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。定期的なオーバーホールはパーツの保護にもつながります。
今回はオーバーホールと同時進行でポリッシュ加工を施して行きます。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで長年の使用で傷だらけになった時計でも表面の細かい傷が消え光沢が出て美しい状態になります。
~あの頃の輝きを取り戻そう!~
研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。
こちらがバフモーターです。専用の研磨剤をつけて表面を磨いていきます。研磨剤は荒いものから順に使用していき、徐々に細かいものに変えていきます。そうすることで滑らかな表面が出せます。
ステンレス素材は確かに頑丈ですが、汗や皮脂などの汚れをそのままにしておくと、腐食してしまうこともあります。腐食してしまった部品は我々時計師でも直すことは不可能です。特に何十年も前に製造されたモデルであれば、なおきおつけなければなりません。部品も新しく仕入れることもできないので、今あるものを大切につかっていくしかありません。保管する際はなるべく汚れを落としてから保管されることをお勧めします。
機械式の時計は定期的な手入れをすれば一生ものであると言われています。もしお使いの時計に不調が出ましたら是非とも、一度ご相談にいらしてください。
BROOCH時計修理工房 紫竹山店 新潟県新潟市中央区紫竹山3丁目8-33 TEL 025-246-0007
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オーバーホール | ¥33,000(税込) |
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