OMEGA・DE VILLE アンティーク モデル555.003のオーバーホール。

修理ブランドOMEGA オメガ

オメガ デ・ビル モデル555.003オーバーホール依頼です。

デビルはオメガのシーマスターの派生モデルの一つとして生み出された時計です。最初のころには文字盤にシーマスターとしか書かれていませんでしたが、発売から七年後には文字盤にデビルの刻印が刻まれ、シーマスターとは完全に独立したモデルになりました。

 

さて、今回はオーバーホールの依頼です。オーバーホールとはムーブメント(機械)をパーツ毎に分解して洗浄をかけ再度組み直します。 洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、新しい潤滑油をさすことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。定期的なオーバーホールはパーツの保護にもつながります。

 

今回ご依頼のモデルはレディースのものです。メンズのものと比べてかなりムーブメントが小さくなっているので最新の注意を払って分解、洗浄していきます。

CAL.661 自動巻きの機械です。

今回は同時進行でポリッシュ加工を施します。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て購入した直後のような美しい状態になります。

研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。

傷アリの状態磨く前、アクリル風防は柔らかいのでどうしても傷がついてしまいます。かなり深いキズが付いているので、磨きで対応します。かなり深い傷なので細心の注意を払って磨いていきます。

研磨後、風防のキズは、キレイに取れました。

 

ステンレス素材は確かに頑丈ですが、汗や皮脂などの汚れをそのままにしておくと、腐食してしまうこともあります。腐食してしまった部品は我々時計師でも直すことは不可能です。特に本モデルのような何十年も前に製造されたモデルであれば、なおきおつけなければなりません。部品も新しく仕入れることもできないので、今あるものを大切につかっていくしかありません。保管する際はなるべく汚れを落としてから保管されることをお勧めします。

機械式の時計は定期的な手入れをすれば一生ものであると言われています。もしお使いの時計に不調が出ましたら是非とも、一度ご相談にいらしてください。

オーバーホール料金         ¥25.000

風防磨き              ¥   0

¥(税別)