OMEGA アンティーク 562.005のオーバーホール&ポリッシュ。

修理ブランドOMEGA オメガ

今回はオメガのレディマティックのオーバーホールポリッシュ加工の依頼です。

 

レディマティックは女性のために制作された世界初の自動巻き腕時計です。発売された当時はレディースの腕時計はクオーツ式が主流で、見た目の美しさに主眼をおいて作られていました。しかしこの時計は女性用にしては珍しく、メンズに近いシンプルな見た目をしています。これはオメガが職場で働く女性に敬意をはらうためだといわれています。

 

 

 

さて、今回はオーバーホールとポリッシュの依頼です。オーバーホールとはムーブメント(機械)をパーツ毎に分解して洗浄をかけ再度組み直します。 洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、新しい潤滑油をさすことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。定期的なオーバーホールはパーツの保護にもつながります。

CAL681は直径2cmにも満たないレディースのムーブメントですが、自動巻でカレンダーまで付いています。

 

針と文字盤を外すとこんな感じです。

今回はポリッシュ加工も同時進行でやっていきます。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て購入した直後のような美しい状態になります。

研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。

風防もキズが多く付いていたので、磨きます。

風防もキレイになり、完成しました。

ステンレス素材は確かに頑丈ですが、汗や皮脂などの汚れをそのままにしておくと、腐食してしまうこともあります。腐食してしまった部品は我々時計師でも直すことは不可能です。特に本モデルのような何十年も前に製造されたモデルであれば、なおきおつけなければなりません。部品も新しく仕入れることもできないので、今あるものを大切につかっていくしかありません。保管する際はなるべく汚れを落としてから保管されることをお勧めします。

機械式の時計は定期的な手入れををすれば一生ものであると言われています。もしお使いの時計に不調が出ましたら是非とも、一度ご相談にいらしてください。

 

 

オーバーホール ¥28,000(税別)
ポリッシュ ¥5,000(税別)