ZENITH レインボーフライバック オーバーホール依頼

修理ブランドZENITH(ゼニス)

ZENITH FLY-BACKのオーバーホールの依頼でお預かりしました。

この時計はなんとフランスの空軍とゼニスが協力して製作した特別な経緯があり、さらにフライバック機能という変わった機構を備えています。

 

フライバック機能とはクロノグラフの時間計測を連続する場合、動作を一つ省略してスムーズに計測できる機能です。

通常のクロノグラフは

Aスタート

Bリセット

としたとき、連続計測するには「AAB→AAB・・・」となります。

このモデルは利便性の高さから多くのパイロットたちの人気を集めてきましたが現在は廃盤となっています。もしお持ちの方がいらしたらぜひ大切にしてあげてください。

 

では作業に話を戻します。

オーバーホールとはムーブメント(機械)をパーツ毎に分解して洗浄をかけ再度組み直します。 洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、新しい潤滑油をさすことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。定期的なオーバーホールはパーツの保護にもつながります。

 

 

今回はオーバーホールだけでしたが、当店では同時進行でポリッシュ加工も施すことができます。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出てこのような美しい状態になります。

研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。

 

 

ステンレス素材は確かに頑丈ですが、汗や皮脂などの汚れをそのままにしておくと、腐食してしまうこともあります。腐食してしまった部品は我々時計師でも直すことは不可能です。特何十年も前に製造されたモデルであれば、なおきおつけなければなりません。部品も新しく仕入れることもできないので、今あるものを大切につかっていくしかありません。保管する際はなるべく汚れを落としてから保管されることをお勧めします。

 

 

オーバーホール ¥40,000(税別)