カルティエ パシャCのオーバーホール&ポリッシュの依頼です。

修理ブランドCartier カルティエ

 

カルティエといえばアクセサリーを思い浮かべる人がほとんどだと思います。

ですが腕時計でもその個性的なデザイン性が発揮されています。

 

この「パシャ」というモデルの一番の特徴はリューズに覆いかぶさるようなカバーがついているところです。さらに本体からカバーに鎖が伸びておりとても個性的なデザインになっています。

 

普通の時計はラグが4本ついていますがパシャは中央から一本伸びていてそこをバンドで挟んで固定します。

 

 

今回はこの「パシャ」のオーバーホールポリッシュの依頼です。

「部品が外れたため時計が止まった。」という事で。持ち込まれました。(バック スケルトン モデルのため、お客さま自身が確認できたようです。)

機械を固定するための板(機止め板)が折れたうえ、ネジも外れていました。時期的な事と機止め板が折れるという事は大きなショックがあったことも考えられるので、オーバーホールを薦めたところ、了承して頂きました。

オーバーホールとはムーブメント(機械)をパーツ毎に分解して洗浄をかけ再度組み直します。 洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、新しい潤滑油をさすことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。定期的なオーバーホールはパーツの保護にもつながります。

 

自動巻きのパシャのムーブメントこちらも分解してオーバーホールしていきます。

 

今回同時進行でポリッシュ加工も施していきます。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て購入した直後のような美しい状態になります。(大きな深い傷は消せない場合があります)

研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。

 

こちらがポリッシュ後のケースです。表面の細かい傷が消えて新品同様になっていますね。

ステンレス素材は確かに頑丈ですが、汗や皮脂などの汚れをそのままにしておくと、腐食してしまうこともあります。腐食してしまった部品は我々時計師でも直すことは不可能です。特何十年も前に製造されたモデルであれば、なおきおつけなければなりません。部品も新しく仕入れることもできないので、今あるものを大切につかっていくしかありません。保管する際はなるべく汚れを落としてから保管されることをお勧めします。

 

機械式の時計は定期的な手入れをすれば一生ものであると言われています。もしお使いの時計に不調が出ましたら是非とも、一度ご相談にいらしてください。

オーバーホール ¥30,000(税別)
ポリッシュ加工 ¥10,000(税別)