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【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】腕時計の豆知識。偉人達が愛した時計

2月 22nd, 2022

今回は歴史上の人物が愛用した時計メーカーをご紹介

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1人目のご紹介 小説家「アーネスト・ヘミングウェイ」と「クエルボ・イ・ソブリノス
彼は小説家としては余りに有名な人物ですがそのバイタリティ溢れる生き様そのモノに多くの人が魅了されていました。1917年第一次世界大戦では赤十字の一員として北イタリアのフォッサルタ戦線に赴き負傷兵を助けようとして自らも重症を負い,戦後はカナダで新聞記者を務めその頃に小説を書き始めたと言われています。1930年代になると人民戦線政府側としてスペイン内戦にも関わり、その経験を元に「他がために鐘は鳴る」「武器よさらば」を執筆。当時のハリウッドに映画化の素材を提供したそうです。そんな行動力の塊の様な彼ですが1954年「老人と海」が高く評価されノーベル文学賞を受賞。ですが同年2度の航空機事故にあってしまいます。
以降、ヘミングウェイが行動力的な面を取り戻す事は無かったようです。そんな波乱万丈な彼が愛した時計が「クエルポ・イ・ソブリノス」晩年ヘミングウェイはキューバにて余生を過ごしました。その際彼は首都ハバナのクエルポ・イ・ソブリノス本店で腕時計を購入しており今なお顧客名簿には彼の名前が記載されているそうです。
また、実は彼はちょっとだけ日本人とご縁があり当時キューバに移住していた日本人漁師から釣りを教えて貰ったとされておりさらにはハバナで出会った漁師の老人との交流をヒントに「老人と海」を執筆したと言われています。

クエルボ・イ・ソブリノス

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そんなヘミングウェイが愛した時計メーカー「クエルボ・イ・ソブリノス」一体どんなお店だったのでしょうか?
1882年、ラモン・イ・クエルボによって創業された高級宝飾店『La Casa』がアルマンド・リオ・クエルボを含む甥達によって事業を拡大し、クエルボ・イ・ソブリノスの前身となりました。ハバナの繁華街で開業以降、数々の著名人がハバナを訪れる際にはクエルボ・イ・ソブリノスのブティックに集まるのが常でありました。クエルボ・イ・ソブリノスは1940年代には最盛期を迎え、「ロレックス」「パテック・フィリップ」「ロンジン」等のブランドと提携し、いくつもの作品を創り出してきました。しかしながら、1959年に発生したキューバ革命の煽りを受け、歴史の表舞台から姿を消すことになります。幻となったクエルボ・イ・ソブリノスは姿を消してから40年後、2000年代に奇跡の再興を成し遂げ、再び歴史の表舞台へと舞い戻ってきました。キューバのスピリットを受け継いだ個性的なディテールと、スイス時計ならではの高品質で、高級時計界において異彩を放つ存在として君臨しています。顧客名簿の中にはかの世界の大天才「アルベルトアインシュタイン」。
上記で紹介したアーネスト・ヘミングウェイ元英国首相ウィンストン・チャーチルなど一度は耳にした事のある偉人達に愛された高級ブランドメーカーなのでした。


偉人達が愛した時計。今回はヘミングウェイとクエルボ・イ・ソブリノスについてご案内してみました。
皆様もお手元にある「ご自分の時計」「メーカーの歴史」「愛用した歴史の人物」など調べてみるとより時計を楽しむ事が出来るかもしれません。是非調べてみて下さい。

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