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RADO(ラド―)129.3507.4クォーツ式腕時計の修理依頼を承りました

1月 22nd, 2022

名門ブランドのクォーツ式腕時計のOH(オーバーホール)のご依頼です

RADO(ラド―)のクォーツ式腕時計の修理依頼です

スイスの名門ブランド、そのひとつであるRADO(ラド―)をお持ち込みいただきご依頼がありました。
購入して30年ほど経つ者の10年以上前にオーバーホールをしたっきり動かしていなかったのでオーバーホールをして動かしたいとのことでした。

 

RADO(ラド―)のリューズ破損の修理もおまかせ下さい

オーバーホールに併せてもう一つのご依頼があり、時計の針を動かし時間を合わせるための「リューズ」が取れてしまっているためこれを直したいとのお話でした。
見るとリューズのヘッドのてっぺんの部分がすっぽり抜け落ちているかのように穴が開いていて取れ落ちている状態です。

 

まずは電池を入れてみて動くか確認

RADO(ラド―)129.3507.4クォーツ式腕時計の修理依頼

クォーツ式の腕時計でオーバーホールの事前確認で先ずしておきたいのが「動く状態であるかどうか」です。
もし電池を入れて動かない場合は動かない原因を探ってオーバーホールで対応できるものか確認が必要になります。

 

オーナー様のお話によると最後に電池交換をしたのが7~8年前のことですので
お持ち込みいただいた時点で動かない原因は電池切れによるものと想像できます。

RADOのクォーツ時計の裏蓋を開けた状態

裏蓋を開け電池を交換すると秒針が動き出しました。やはり現状で動いていない原因は電池によるものでした。
次に「リューズ(のヘッド)が取れてしまっている」という問題を確認いたします。

 

リューズのヘッドの部分がすっぽり抜けているような状態ですのでリューズの棒の部分「巻き芯」はそのまま時計の機構の中に納まっている状態かと思われます。
もしも、万が一巻き芯が途中で折れている状態だと残っている部分を除去できるかといったような問題が立ちはだかってきますので抜けるか確認いたします。

ヘッドの破損はありますが巻き芯は無事でした

幸いリューズのヘッドがない状態でも巻き芯の刺さっているムーブメントとそれを収めているケースの間の隙間から巻き芯がつまめる状態になっています。
普段使っている時は一定のところでリューズが出ないように「オシドリ」というストッパーがかかっていてこれを押しながらつまんで引っ張ると無事に巻き芯を抜くことが出来ました!

リューズの形状も様々ですが「純正でなくても大丈夫」とオーナー様の意向もあり代用のリューズを探し出すことが出来そうです。

 

大切な時計も時代や年齢に併せての生活の変化や、
特別な事情によってしばらく保管状態に置かなければならないシーンもあることと思います。

もし久しぶりに取り出して不安な側面のある時計がありましたら是非お気軽にご相談下さい。
時計の状態を確認してベストな案をお客様にご提案いたします。

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