Sinnの303.アウトバーンのオーバーホール依頼です。
ジン オーバーホール(分解掃除) 時計修理
~ジンというブランド~
ジンは1961年に誕生した技術大国ドイツが誇る時計メーカー。
創業時からプロ仕様の計器を数多く手がけ、一部モデルでは実際にドイツの税関犯罪局や警察特殊部隊、消防レスキュー部隊、対テロ特殊部隊GSG9など本物のプロ集団が正式採用している。ガスやオイルを時計ケース内部に充満させるなど、他メーカーではおよそ考えつかないような独自の技術によって驚異的な耐久性や視認性を実現。時計愛好家からミリタリーファン、一般ユーザーに至るまで幅広い層の心を掴む実用性抜群のコレクションを数多く展開するブランドです。
ベゼルの数字の塗装がはがれていたので塗りなおし作業もおこないました。
ローターにはSinnのロゴが入っています。かっこいいですね。
アウトバーンはほかの時計とは少し違う特徴をベゼルに備えた腕時計です。その秘密はタキメーターにあります。タキメーターとは簡単に言えば速度を計るために設けられたメーターです。
- まずスタート地点から1km走った地点でクロノグラフをストップさせます。
- 針がストップしたところのクロノグラフのメーターに書かれている数字を見つけます。
そうすることで自分が移動したときの平均速度がわかります。これがタキメーターの使い方です。
ここまで読んだ皆さんは「あまり日常で使うことはないのでは?」と思ったかもしれませんが、その通りです。タキメーターに限らずテレメーターなどのほとんどのメーターは「あくまでデザインの一部」として取り付けられています。本来テレメーターは大砲の発砲の音と光の間隔を計り、距離を計測するために作られたものでした。正直今となってはあまり使い道がないです。
あくまで、クロノグラフを活かせるということをデザインの雰囲気からユーザーに受け取ってもらうためのアクセントであるといえます。たとえば、タグホイヤーのカレラにもベゼルにメーターが有るか無いかで印象はガラリと変わってくるはずです。
さて、ここまでで「メーターはあくまでデザインの一部」と説明してきましたが、この「アウトバーン」のメータは前述のメーターたちとは少し違うコンセプトで作られています。
~アウトバーンのタキメーターは実用的?~
60km/hから500km/hまでのスピードが表示されたベゼルのタキメーターには、タイヤの制限速度規格に対応したスピード数値が赤く塗られています。これにより通常のタキメーターの使用時に、自身の車両の制限速度を超えず、安全運転を行える配慮がなされています。
あえて遅れて説明しますがアウトバーンの和訳は「速度無制限高速道路」です。この時計は危険な速度域に達することが多々ある高速道路でドライバーの助けになるべく、実用性に特化したデザインを備えて開発されました。
クロノグラフのメーターがそこまで詳しくみられることはあまりありませんが、なんのために作られたのかが理解できれば意外と面白いかもしれません。皆さんもクロノグラフをお持ちでしたら、どのメーターが採用されているのかチェックしてみてはいかがでしょうか。自分の時計の開発コンセプトを知ることができるかもしれません。
~ブローチ時計修理工房で行える修理・作業!~
ブローチ時計修理工房ではオーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)だけではなく、電池交換・コマ調整・バネ交換・バンド交換などの作業や、
折れ込んでしまったネジやピンの除去、湿気や水滴が入ってしまった時計の乾燥などありとあらゆる修理・作業を承っております。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、それぞれ理由があると思いますが、その時計が壊れてしまったら悲しくなりませんか?
壊れたら買い換えたらいい。そう思う方も中にはいらっしゃるかもしれません、ですが壊れないように定期的にメンテナンスすれば一生ものです!もし壊れてしまっても直せます!
お使いの時計に不具合等ありましたら是非一度ご相談だけでもブローチ時計修理工房へお持ちください。
BROOCH時計修理工房 紫竹山店 新潟県新潟市中央区紫竹山3丁目8-33 TEL 025-246-0007
BROOCH時計修理工房 万代シティ店 新潟県新潟市中央区万代1丁目6−1 シティバスセンタービル 2F TEL 025-246-0007