Sinnの303.アウトバーンのオーバーホール依頼です。

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Sinnの303.アウトバーンのオーバーホール依頼です。

 

ベゼルの数字の塗装がはがれていたので塗りなおしておきました。

 

ローターにはSinnのロゴが入っています。かっこいいですね。

 

アウトバーンはほかの時計とは少し違う特徴をベゼルに備えた腕時計です。その秘密はタキメーターにあります。タキメーターとは簡単に言えば速度を図るために設けられたメーターです。

  • まずスタート地点から1km走った地点でクロノグラフをストップさせます。
  • 針がストップしたところのクロノグラフのメーターに書かれている数字を見つけます。

 

そうすることで自分が移動したときの平均速度がわかります。これがタキメーターの使い方です。

 

ここまで読んだ皆さんは「あまり日常で使うことはないのでは?」と思ったかもしれませんが、その通りです。タキメーターに限らずテレメーターなどのほとんどのメーターは「あくまでデザインの一部」として取り付けられています。本来テレメーターは大砲の発砲の音と光の間隔を図り距離を計測するために作られたものでした。正直今となってはあまり使い道がないです。

 

あくまで、クロノグラフを活かせるということをデザインの雰囲気からユーザーに受け取ってもらうためのアクセントであるといえます。たとえば、タグホイヤーのカレラにもベゼルにメーターが有るか無いかで印象はガラリと変わってくるはずです。

 

さて、ここまでで「メーターはあくまでデザインの一部」と説明してきましたが、この「アウトバーン」のメータは前述のメーターたちとは少し違うコンセプトで作られています。

 

60km/hから500km/hまでのスピードが表示されたベゼルのタキメーターには、タイヤの制限速度規格に対応したスピード数値が赤く塗られています。これにより通常のタキメーターの使用時に、自身の車両の制限速度を超えず、安全運転を行える配慮がなされています。

あえて遅れて説明しますがアウトバーンの和訳は「速度無制限高速道路」です。この時計は危険な速度域に達することが多々ある高速道路でドライバーの助けになるべく、実用性に特化したデザインを備えて開発されました。

 

クロノグラフのメーターがそこまで詳しくみられることはあまりありませんが、なんのために作られたのかが理解できれば意外と面白いかもしれません。皆さんもクロノグラフをお持ちでしたら、どのメーターが採用されているのかチェックしてみてはいかがでしょうか。自分の時計の開発コンセプトを知ることができるかもしれません。

オーバーホール ¥40,000(税別)