スタッフブログ

こんにちは。ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店です。今回は振動数によって示される時計の動力性能をご案内致します。カタログなどで目に入る〇〇振動とはテンプと呼ばれるパーツの1時間当たりの振動数の事です。大まかに分けて4つの振動数に分かれますので各振動数事にご紹介致します。

毎時18000振動


毎秒5振動で「ロービート」と呼ばれる低振動タイプ。大型のアンクルと大型のガンギ車でしっかりと作動を制御するので安定性に優れ、機械に大きな負荷を与えない為、耐摩耗性にも優れた特性を持つ。古い時計に多く、1960年代のアンティーク時計に多い振動数。

毎時21800振動


毎秒6振動のロービートタイプ。5振動から20パーセントふり幅をアップさせる事で、より精度アップを図ったミドルタイプモデル。耐摩耗性能、耐久性、精度安定性のバランスがとれた伝統的な高性能ムーブメント。

毎時28800振動


毎秒8振動の「ハイビート」とも呼ばれるタイプ。5振動のロービートから更に60%ふり幅数をアップさせた高振動&高精度型モデル。現行の機械式腕時計は手巻き、自動巻き共にこのタイプが最も主流になっている。ロレックスオメガなど幅広く使用されている振動数です。

パーツ交換が必要な場合海外まで視野を向けて探します。修理やメンテナンスのご依頼は是非ブローチ時計修理工房へお任せ下さい。

毎時36000振動


現在の汎用ムーブメントとしては最も高振動となる毎秒10振動タイプ。高速回転を可能とするため、小型のテンプや小さな歯のガンギ車を採用。機械式としては非常に高い精度をほこり、理論上は10分の1まで計測可能。ゼニスのエルプリメロなどが代表的なムーブメント。

機械式時計は大まかに分けて上記4つの振動数に分類されます。時計に拘りを持ちたい方は、是非お持ちの時計の振動数をチェックしてみましょう。

BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。ロレックスオメガ、等の舶来時計も大歓迎!また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

磁気帯びって何ですか?

オメガの時計修理はブローチ時計修理工房へお任せを

写真_OMEGA磁気抜き

今回は、磁気帯びについてお話しいたします。私たちの身の回りには、磁気を発している製品が沢山あります。例えば、電気製品(オーディオ製品のスピーカー部分など)や携帯電話、磁気ネックレス及び家具やバッグのマグネットなど、突然の「止まり」「遅れ」「進み」を生じた時は、磁気の影響を受けている可能性があります。磁気を発するモノは磁石だけではありません。電流が流れると磁石になる電磁石の周りでも磁気は発生しますし、電流が流れる電線の周りも発生します。時計を使用する際は、身の回りの磁石だけではなく、電気機器にも注意を払う必要があります。

オメガコンステレーション

磁気を帯びるとどうなるの?

アナログ式クオーツ時計は、強い磁気が発生する器具(スマートフォン、マグネット式ハンドバック、磁気ネックレス、磁気健康機器、電動遊具機器)などに時計を近づけると、一時的に時計が止ったり、時間が遅れたり、進んだりするなどして、時刻・カレンダーが合わなくなる場合があります。磁気帯びした機械式時計は、ヒゲゼンマイと連動するテンプの動作が常に不安定な状態になり、それが時計の遅れや進みにつながります。デジタルクォーツ式時計は、ゼンマイやモーターを持たないため、時刻表示への影響は起こらないです。ただし、方位計測機能を搭載したモデルでは、正しい方位を示さなくなる可能性があります。

磁気おびの対処法

BROOCH時計修理工房阿佐ヶ谷店

個人でできる磁気帯びの簡単な調べ方は、方位磁針を使うことです。磁気帯びした腕時計は磁石の性質を持つため、腕時計の精度に影響を及ぼすほどの磁気帯びであれば、方位磁針を近付けるとなんらかの反応を示します。磁気を帯びていた場合は、磁気抜きが必要になります。磁気抜きの際はお近くの時計修理店へ行きましょう。

タイムグラファーという機械を使ってチェックします♪ 


こちらがタイムグラファーです。色々な数値を計測してくれる頼もしいやつです。右側の黒いの測定器でここに時計を載せて挟んで計測します。

それではさっそく私スタッフの私物のセイコーロードマチックを使って測ってみましょう。余談ですがこの時計は父親のもので、大掃除してたときに出てきて、「あ~懐かしいなぁ会社勤めしてた時に買ったんだ」そうです。3,40年くらい前とのことで風防の傷だらけ具合に年季を感じますね。それで譲り受けたというか、もらいました(笑)なかなかシンプルで使いやすそうだったのでNATOベルトにして使ってます♪

1日の進みや遅れの度合いを示す日差

日差というところが+48となってるので1日でだいたいそれくらい進むということです。若干せっかちくんですね。マイナスは遅れてしまうといことなのでそれよりはマシかもしれませんが、基準値が+5くらいなのでだいぶ進んでしまう事になります。そうなるとオーバーホールを必要となってきます。もう何十年もしてないので、原因は色々考えられますが、とっくに油は切れてしまっているので、油切れによる歯車の摩耗がまず考えられます。最近遅れちゃうなぁとか進んでしまうなぁとかお客様が感じることがあれば精度チェックしますのですぐお持ちください。

定期的なメンテナンスで末永くご愛用ください♪

このような状態にならないためにも機械式腕時計のメンテナンス、オーバーホールは2年に一回ほどとされてるのでぜひ健康診断や車の車検と同じだと思って定期的にしてあげてください。私もしますね(笑)そうすれば永久的に使えますし、お子さんやお孫さんへと引き継いで行くことも可能です。BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨き電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

 

OMEGA DeVille(オメガ デヴィル)】の誕生

オメガデビル1

今回は神田店のOMEGA DeVilleについてご紹介いたします。デヴィルは1960年に誕生した歴史のあるモデルです。当初はシーマスターの一部としてラインナップされていました。最初は「シーマスターデヴィル」と名前が付けられ、文字盤にはシーマスターとだけ刻まれていたのでデヴィルという名前が知れ渡るようにはなりませんでした。そんなデヴィルでしたが、1967年にはシーマスターよりシンプルでエレガントなデザインをコンセプトとしてデヴィルが誕生し、シーマスターから完全に独立しました。

【DeVille】の由来

オメガデビル2

「デビル」と聞くとまず悪魔を思い浮かべてしまいますね。実はOMEGAのデヴィルは悪魔から来ているのではなく、フランス語で「都会」を意味する「deville(デヴィル)」から名付けられています。日本人にとっては「デヴィル」より「デビル」の方が言いやすく、デビルと呼ぶ人も少なくありません。デヴィルは潜水時計であるシーマスターのモノコック構造を採用することで、それまでと違った薄型でスマートなモデルとして有名になりました。このスマートさが「都会に似合う時計」と言われています。デヴィルは街や都会を意味しているので、それを象徴しているのか裏蓋には都会の景色のような絵が施されたモデルがあります。

【DeVille】の魅力

オメガデビル3

シーマスターとは違った魅力はまずその薄さです。この薄さゆえにシーマスターとは切り離され独立した「デヴィル」というシリーズを確立されたのです。現在のシーマスターは30気圧の防水性を誇り、デザイン的にも力強い印象を持ちます。また違った魅力があるデヴィルは繊細な感じが魅力です。デヴィルのデザインだとフォーマルな場でも活躍してくれます。ベーシックでシンプルなエレガントさは忘れずに身に着けた人をより洗練された雰囲気にしてくれる時計に思えます。

時計の事でお困りでしたらBROOCH時計修理工房へお越しください。

神田店の外観

BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨き電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換などありとあらゆる時計修理。そして今回ご紹介いたしましたアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。時計の事でのお困りやベルト交換、アンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。

こんにちは。ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店です。今は受験シーズン真っ只中ですが、会場ではスマートフォンを持ち込めませんよね。なので腕時計や懐中時計が活躍します。本番に向けて電池交換をしておいた方が安心して受験に臨めます。今回は電池交換を放置してしまうと電池に何が起こるのか、時計が止まったまま放置してしまった為に、いざ使おうと思って電池交換すると故障していた事例が多数ありますので、止まってしまった時計に何が起こっているのかご説明いたします。

液漏れについてご紹介します

液漏れとは?


電池の液漏れが起こる主な原因は、過放電によるものです。電池切れを起こした電池は微量な電流を放電し続けます。長期保存すると水素ガスが発生し、内圧が上昇した結果、安全弁から水素ガスが発生しその際にアルカリ液も同時に放出されることで液漏れが発生致します。この液漏れは電池の破裂を防ぐために、故意に作られた構造です。また電池が残っている腕時計の竜頭を引いて、止まった状態のまま長期間保管することも液漏れを起こす原因となりますので、注意が必要です。液漏れを起こす電池の特徴としては、国内メーカーの電池よりも海外の電池の方が確率は高い傾向にあるようです。電池から漏れ出た液体が時計の機械に付着して、腐食を起こしたり、不具合を発生させた結果、通電しなくなってしまい、時計が動かない原因になってしまいます。

対策


液漏れを未然に防ぐ対策として、クォーツ時計の保管は高温多湿の環境を避けることがまず大切です。もし電池をあまり使うことのない腕時計の場合、電池だけを抜いた状態で保管するということも、液漏れを防ぐという点では一つの方法ではありますが、いざ使おうと思ったときに電池を入れても動かないといった状態になることがありますので、注意が必要です。
これは腕時計を長い期間動かさなかったことで、油切れを起こしてしまうことが原因となりますので、あまり使わない時計だとしても電池交換は行うことをお勧めします。

受験シーズンですのでご自宅に眠っていた時計を引っ張りだす方も多く、ご相談を承っています。もし止まってしまって放置している時計がありましたらブローチ時計修理工房までお持ち下さい。

BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。ロレックスオメガ、等の舶来時計も大歓迎!また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

閉じる