BROOCHブローチ時計・宝石修理工房 > ブログ > 阿佐ヶ谷店 > 【ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店】必見!!電池交換で知っておきたい危険な液漏れ現象!!
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こんにちは。ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店です。本日はクォーツ時計の液漏れ現象についてお話致します。電池の液漏れ現象は時計の大敵ですがそもそも液漏れとは何ぞや?お客様でも液漏れが初耳の方は多いです。どんな現象なのかご説明させて頂きます。

Cartier(カルティエ)クロノスカフ W10125U2のムーブメント

電池の種類


腕時計に使われている電池は2種類あります。1つは酸化銀電池リチウム電池という2種類の電池が使われています。腕時計の電池としては酸化銀電池が使われることが多いのですが、リチウム電池の方が電池容量は2倍近く大きく、電力消費の多いデジタルタイプの腕時計に使われることが多いことが特徴です。それぞれ性質も違いますので、使用される目的も異なってきます。
まずは、それぞれの電池の特長について解説していきます。

酸化銀電池…長期保管に優れている特性があり、電圧が安定している事が最大の特徴です。

リチウム電池…小型電池にも関わらず高い電圧を誇り、大きな電流で長持ちする特長があります。

電池

原因


電池の液漏れが起こる主な原因は、過放電によるものです。電池切れを起こした電池は微量な電流を放電し続けます。長期保存すると水素ガスが発生し、内圧が上昇した結果、安全弁から水素ガスが発生しその際にアルカリ液も同時に放出されることで液漏れが発生致します。この液漏れは電池の破裂を防ぐために、故意に作られた構造です。また電池が残っている腕時計の竜頭を引いて、止まった状態のまま長期間保管することも液漏れを起こす原因となりますので、注意が必要です。液漏れを起こす電池の特徴としては、国内メーカーの電池よりも海外の電池の方が確率は高い傾向にあるようです。

 

対策


液漏れを未然に防ぐ対策として、クォーツ時計の保管は高温多湿の環境を避けることがまず大切です。もし電池をあまり使うことのない腕時計の場合、電池だけを抜いた状態で保管するということも、液漏れを防ぐという点では一つの方法ではありますが、いざ使おうと思ったときに電池を入れても動かないといった状態になることがありますので、注意が必要です。
これは腕時計を長い期間動かさなかったことで、油切れを起こしてしまうことが原因となりますので、あまり使わない時計だとしても電池交換は行うことをお勧めします。

BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。ロレックスオメガ、等の舶来時計も大歓迎!また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

 

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