懐中時計とは?
懐中時計とは(英語名:pocket watch)ポケットやカバンに入れて持ち歩く携帯用の時計です。
腕時計が登場する以前は長い間にわたり携帯時計として懐中時計が世界中で使用されていました。
そんな懐中時計の需要も第一次世界大戦(1914年-1918年)前後の戦争が契機になり、時間を知るうえですぐに時間のわかる腕時計の着用が兵士の義務となり、徐々に懐中時計から腕時計に移行していきます。
100年以上も昔から人々に愛されてきた懐中時計。便利なものが増えていく中で、最新の機械にはない温かみと味わいが、懐中時計にはあります。
実用性よりも趣味性が高い世界
腕時計の発展より懐中時計は極めて趣味性の高い時計になりました。今時計業界を見渡せば素晴らしい歴史を刻んできた様々な腕時計で溢れています。またスマートホンの普及によりアナログ時計の存在自体が非常に趣味性の高い世界になっています。そんな半ば趣味の世界と化している時計業界の中でも更に懐中時計の存在は特異な輝きを放っています。
そんな懐中時計の楽しみ方は人其々なのですが楽しみ方の一つにケースがあります。ケースの種類は主に4種類。
スタンダードなオープンフェイス
標準的の形であるオープンフェイスは、表に蓋がなく、ガラスやプラスチックの風防が付いたシンプルな見た目です。
蓋付きのハンターケース
文字盤を保護する金属の蓋が付いた形で、表面だけに付いたタイプと裏側にもついた両面蓋タイプがある。
蓋の中央部分にガラスが付いたハーフハンターケース
ハンターケースの蓋の中央をガラスにした形がハーフハンターケースで、ナポレオンケースとも呼ばれています。
ムーブメントをより楽しめるスケルトンケース
ケース全体にガラスを使用して、ムーブメントをより楽しめるようなデザインが施されているのがスケルトンケース。
- 大まかに言って上記4種類が懐中時計を楽しむポイントの一つです。後は中身、機構ですが機械式とクオーツ式があります。
- 機械式は腕時計の機構の源流とでも言いましょうか、主にゼンマイ駆動で動くムーブメントです。クオーツは電池で動く時計で電池が切れたら止まってしまいます。日本の時計メーカーSEIKOが開発した技術で電池交換すれば再び動き出します。
大人の嗜好品としての懐中時計
いかがだったでしょうか? 歴史の長い懐中時計は何時までも変わらない魅力に溢れています。想像してみて下さい。お洒落な喫茶店の窓際でおいしいコーヒーを飲みながら好きな読書をして、傍らにお洒落か懐中時計があったら素敵ですよね。そんな大人の休日のアイテムとして一つ位は所持してみるのも有りだと思います。