いつもありがとうございます。
ブローチ時計修理工房万代店です。
今回はお客様がご相談いただいた時計はレグノの電池交換です。
ご友人から頂いた大切な時計としてこの度レグノをお持込み頂きました。
ソーラー式の時計でしたのでお客様に改めて時計の説明をさせて頂きました。
ソーラー式時計とは?
光エネルギーを動力にするため定期的な電池交換の必要がありません。
使い捨て電池を使用しないので、地球にも経済的にもやさしい腕時計です。
(充電不良の際、動力を蓄える二次電池の交換は必要です。)デメリットとしては、引き出しなど光の当たらない場所に放置すると充電が切れて止まってしまいます。
止まっている、秒針が2秒ずつ進んでいる時には光に当てて充電しましょう!日光が一番早く充電できます。
電波時計は、毎日自動で電波を受信して時刻を合わせる仕組みになっています。
※ 深夜に自動受信する設定になっている時計が多い
ですから、電池の残量が不足してしまうと、電波を受信するためのパワーも足りなくなって、時刻を修正できずに時間が合わなくなってしまいます。
ソーラー時計と電波時計は一緒ではありません。
ソーラー時計:太陽光を動力にして動いている時計
電波時計:自動で時刻を修正してくれる時計
もし電波時計なのに時間が合わない時は以下のような原因があげられます。
1・電池の残量不足
電波時計が狂う原因の一つひあげられるのは残量不足です。
時計が止まっていれば、電池の残量不足が最初に疑われますが、電池の残量が不足したからと言って、必ずしもすぐに止まるとは限りません。
止まる前に、時計のほうで「電池が不足してますよ」というサインを出してくれることが多いです。
針で表示するアナログ時計なら、秒針が2~5秒ほど飛ぶように一気に進むのが電池不足のサインです。
数字で表示するデジタルなら、以前と比べて表示が薄くなっていないか確認してみましょう。
電池の種類を確認
電波時計が狂う原因として電池の残量不足が考えられる場合には電池式かソーラー式か確認が必要です。
腕時計の電波時計は、最近はほとんどがソーラー式です。
掛け時計・置き時計の場合は、電池を入れる部分があれば電池式です。
ソーラー式の腕時計なら、文字盤や裏蓋にこのような英語が書かれています。
- セイコー(SEIKO) ⇒ SOLAR(ECO TECH SOLAR)
- シチズン(CITIZEN) ⇒ Eco-Drive
- カシオ(CASIO) ⇒ TOUGH SOLAR(TOUGH MVT)
- オリエント(ORIENT) ⇒ SOLAR
電波時計の特徴
- 文字盤や裏蓋に「Radio ~」「Wave ~」等書かれている
- 3針(2針)しかない時計なのに、竜頭(リューズ)以外にいくつかボタンがある
針ズレ
常に数時間、数分、または数秒狂っている場合はこれが原因である可能性が高いです。
腕時計は毎日身に付ける物なので、ぶつけたり落としたりというトラブルが意外に多いです。
そういった衝撃で時計の針がズレてしまうと、電波時計でも針がズレたまま時間を表示してしまいます。
磁気が帯びている
磁気帯びというのは、時計自体が磁石のように磁気を帯びて時間が狂うことを言います。
だからこそ、何度修正しても、しばらく経つとまた時間が狂ってしまうわけです。
故障・経年劣化
電池も、受信も、基準位置も、磁気帯びに関しても特に問題なく、これまで解説してきた中で原因が特定できない場合には、故障、もしくは経年劣化が原因と言えます。
ソーラー電波時計はメンテナンスフリーと言われることがあります。
しかし、時計も精密機械ですので、やはり長年の使用による故障や劣化もあります。
腕時計は色んなところにぶつけたりもするでしょうし、掛け時計・置き時計なら中に埃も入り込んでしまいます。
この場合オーバーホール(分解清掃)が必要です。
オーバーホールについてはリンクを貼りますのでそこからアクセスいただきたいと思います。
いかがでしたでしょうか?
今回はご相談があった時計の機械について紹介しました。
時計のことで分からないことやお困りごとがございましたらお気軽にブローチ時計修理工房まで足をお運びください。