オメガの消えた名シリーズ〝ジュネーブ〟

ジュネーブは、オメガ社にとって非常に重要な意味を持つ場所です。1950年代には、オメガは時計の精度を競うコンクールで多くの賞を受賞し、その中でもジュネーブ天文台での成績が著名でした。この功績を記念して、オメガは時計のシリーズやムーブメントに「ジュネーブ」という名前を冠すようになりました。1960年代に入ると、腕時計は一般庶民にも普及し、オメガもそのブランド性を確立するために生産体制を強化しました。そこで、オメガはペットネームのない時計に「ジュネーブ」という名前を与えることを決定しました。この戦略は非常に成功し、ジュネーブという名前はオメガの普及品としての地位を確立するのに大きく貢献しました。同時に、オメガも高級ブランドとしての地位を確固たるものにすることに成功しました。最盛期には製造本数の半数以上を占め、製造年数は20年以上にも及んだジュネーブでしたが、1979年にオメガはジュネーブ州の自社工場の閉鎖を決定しました。ジュネーブの名を冠する表記はスイス・ジュネーブ州で作られた時計のみとされるようになったことで、ジュネーブの名前がついた腕時計は生産が完全に終了することとなりました。

現在も魅力が増していくその理由

生産終了してしまったオメガジュネーブですが、オメガで今も人気のあるシリーズです。時間がたつごとに魅力が増していくオメガジュネーブ。その魅力の理由は大きく2つあります。1つ目は高い精度と耐久性です。ジュネーブは機械式の時計であることが価値を高めています。しかも、ジュネーブに使われているムーブメントは全てオメガ社のみで作られた純正品なのです。このため、耐久性や精度は折り紙付きの超高品質！
オーバーホールなどの定期的なメンテナンスを続ければ、何十年でも使用可能です。2つ目は飽きの来ないデザインです。ジュネーブの殆どは、ペンシル針やドルフィン針、バーインデックスを採用し、華やかな装飾も抑えられたシンプルなデザインです。シンプルゆえに、どんなシーンでもひそやかに腕を飾りたて、ビジネスシーンはもちろん慶弔事にも使えます。また、メンズ・レディースともにラインナップが充実しており、
自分にピッタリなジュネーブを見るけることができると思います。

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