OMEGA SPEEDMASTER のオーバーホールとケース・ブレスポリッシュの依頼です。

修理ブランドOMEGA オメガ

今回はOMEGA SPEEDMASTER のオーバーホールとケース・ブレスポリッシュのご依頼をいただきました。

スピードマスターといえばNASAの宇宙飛行士たちとともに人類で初めて月面に降り立った腕時計としてとても有名ですね。このエピソードばかりが有名になっていますが、実はこのスピードマスターはモータースポーツ用に開発されたモデルなのです。そのため、ベゼルにタキメーターを装備しており、乗り物の平均速度を図ることができます。ちなみにこのタキメーター、文字盤ではなくベゼルにタキメーターを搭載したののはスピードマスターが世界初でもあります。世界初のことを二つも同時にやってのけたのです。

 

タキメーターはもともと時速計測の為のメモリです。スピードマスターというと宇宙計画という印象をお持ちと思いますがもともとはレーシングウォッチ、外装のベゼルにタキメーターを備えた世界初の腕時計と言われており、クロノグラフ腕時計のデザインに大きな影響を与えました。今もよく見るとSpeedMasterみたいなデザインの時計をよく見かけますね!

このモデルは風防もサファイヤクリスタルを採用していて、しかも自動巻きなので日常使いに最も適した使用に作りこまれたスピードマスターです。スピードマスターでプロフェッショナル等は使用を本当に月に行く用途にあわせて市販されていますので風防はアクリルだったり、防水性能は全く無かったりと拘って探せば凄いモデルも沢山ラインナップされています。

ではさっそくオーバーホールをしていきたいと思います。

オーバーホールとは、時計内部のムーブメントを分解・洗浄し、新しい機械油を注しながら組み上げる作業のことです。人に例えて言えば「人間ドック」のようなものです。分解掃除をすることで、故障の原因となる目に見えない部分の汗や汚れを取り除き、磨耗した部品や、防水性を保つために不可欠なパッキン類を交換し、健康で快適な状態に調整することができます。

腕時計にはクオーツや機械式をはじめさまざまな種類がありますが、ゼンマイを動力とする機械式の腕時計は構造が複雑で、時間の経過とともに防水性などの性能や時刻の精度が劣化していきます。そのため、時計を長持ちさせるには、3~4年程度を目安にオーバーホールに出すのが望ましいとされています。クオーツ式の腕時計であっても、時計内部の部品は使用するうちに劣化していきますので、ブランドが推奨するタイミングでオーバーホールに出すと良いでしょう。 また、機械式・クオーツ式を問わず、仮に動作に異常がなかったとしても、腕時計の内部で部品の劣化や消耗が進んでいることがあります。その場合でもやはり3~4年に一度はオーバーホールをすることをおすすめします。オーバーホールをすると、時計のコンディションをベストな状態に戻せるので、寿命を延ばすことにもつながります。

今回は同時進行でポリッシュ加工を施していきます。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て美しい状態になります。

バフーモーター

研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。

オーバーホール ¥33,000(税別)
ケース&ブレスポリッシュ ¥10,000(税別)