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セイコー(SEIKO)ドルチェ9531ー5060のオーバーホールの修理依頼

修理ブランドSeiko セイコー

セイコー ドルチェ クオーツ式 オーバーホール(分解掃除点検)

セイコーのクオーツ式時計の分解掃除オーバーホール)です。かなり長くお使いの品物で、「30年前に購入してから一度もオーバーホールしていない」とのことでお預かりしました。セイコードルチェの電池交換オーバーホール外装磨きはブローチ時計修理工房
お預かりしたとき、文字盤にカビが発生しており、変色してる箇所がありました。かなり危ない状態でしたので、隅々まできれいにしていきたいと思います。

オーバーホールとは?

オーバーホールは単に機会を分解・洗浄してきれいにするだけの作業ではありません。どちらかというと、人間の健康診断に近い役割を持っています。つまり、時計が健康かどうか、悪いところがないかも調べるのです。
機械を分解しながら、歯車の状態やゼンマイ・バネ・ネジ(クオーツ時計の場合はインシュレーター回路の動作チェックなど)に至るまで破損がないか診断し、油切れによる摩耗、擦れ跡など入念にチェックします。パーツに破損が無い限りは基本的に元のパーツをそのまま使います。
すべての部品を洗浄・点検し終えたら、次は元通りに組み上げていきます。この時に時計内部の負担がかかる場所、例えば常時稼働し続ける輪列や部品と部品がこすれあう部分に一つ一つ油を注していきます。油は用途ごとに様々な種類に分かれており、トルクがかかるところは重たく流れにくい油、高速で運動する部分には軽く柔らかい油、といったようにそれぞれ専用の油を注していきます。。細かな調整をくりかえし、時計内部に油が浸透していき、全パーツが組み上がった時、その時計は正確に時を刻み始めます。この油があることで部品の負担が軽減され、摩耗が防がれているのです。逆に言えば、油が切れてしまえば、摩擦は増してしまい、部品に負担がかかり摩耗してしまいます。ひどいときは、ばねが折れたり歯車の歯が欠けてしまうこともあります。現行モデルならば部品の交換ができますが、古いモデルだと部品が手に入らず修理不能になっていしまうこともあります。このようなトラブルを防ぐためにも、定期的なオーバーホールは必須といえるでしょう。

 

錆を発見!



分解してみると、オシドリにという針回しと通常の状態を切り替えるための部品が錆びて動きが悪くなっていました。このまま錆が侵食してしまうと、部品が折れてしまう危険性があります。すぐに磨いて錆を落としていきます。幸い今回は表面のみさびていたため大事には至りませんでした。

 

クオーツ時計は価格帯もお買い求めやすく、普段使いに最適ですが、その分扱いもぞんざいになりがちです。ご自宅の電化製品からは磁気というものが放出されていて、その近くに時計を置いておくだけで磁気を帯び始めます。磁気を帯びてしまうと、正確な時間を刻むことが出来なくなっていきます。
クオーツ式時計のオーバーホール時期は7~8年と言われております。
安価で使い勝手が良く、電池で動くクオーツ式時計ですが、オーバーホールする事によってその寿命は長くなり、精度も上がります。

ご使用の時計に何かありましたら新潟市紫竹山のbrooch(ブローチ)時計修理工房へお越しください。

オーバーホール¥33,000(税込)
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