ゼニス 修理  オーバーホールとポリッシュ。

修理ブランドZENITH(ゼニス)

ZENITH(ゼニス) クロノグラフのオーバーホールとポリッシュの依頼です。

昔から時計現場では「タグホイヤーのカレラはありますか?」のように、モデル名で問い合わせることが一般的でした。しかし最近は、しかし最近は、上の「エルプリメロ」の例のように、一部の時計愛好家の方から、“ムーブメント名”で問い合わせを受けることがあります。また、具体的なムーブメント名の問い合わせ以外にも、「自社ムーブメントの時計を探しています」というような問い合わせもあります。

上で「最近は」と書いたのは、昔は、ムーブメントを気にした問い合わせはそこまで多くなかったからです。しかし、1990年代後半ごろから多くなってきたように感じます。つまり今は、“ムーブメントで時計を探す人”が増えてきているのです。

おそらく、エルプリメロに対しては、「デイトナに採用された」、「世界初の自動巻クロノグラフのひとつ」というイメージがあるのではないでしょうか。しかし、この回答ができることは特別で、普通は、多くの方はムーブメントに対してその印象を即答できないでしょう。

つまり、すぐに印象を語ることができるエルプリメロは、「特別なムーブメント」なのです。

この時計に搭載されているムーブメントはロレックスのデイトナにも搭載されたことで有名な名機「エルプリメロ」です。毎時36000振動のハイビートムーブメントはROLEXに搭載される場合はダウングレードされて28800振動に改良されます。今回は本家のゼニスですのでエルプリメロは36000のオリジナルムーブメントと言う事に成ります。

裏蓋を開けて確認してみるとROLEXのデイトナにはないカレンダーが付いていました。その分カレンダーを動かすための歯車やパーツが多くあり完全にデイトナより複雑で職人の作業意欲をくすぐる作りをしています(笑)

ゼニスエルプリメロの分解掃除オーバーホールはブローチ新潟ゼニスのムーブはカレンダー機能搭載でロレックスのデイトナDAYTONAよりも複雑

左の写真はROLEXのデイトナを分解掃除したときのものです。今回はこれにカレンダーのパーツも在りますのでさらに多くのパーツで構成されています。右の写真は今回のゼニスです。美しく配列された歯車の外側をカレンダーが一周していてデザイン的にも美しいです。

エルプリメロには早送り機構がある分さらに複雑になります。

左がポリッシュ前、右がポリッシュ後の写真です。長く使用されているものらしく深い傷がかなり多く、完全に取りきる事が出来ませんでしたが、これ以上磨くと全体にバランスが悪くなるギリギリまで磨きました。これで傷はだいぶ目立たなくする事は出来たと思います。名機らしく精度も良い感じに出てくれましたので”ほぼ”新品になってお客様のお手元へお戻しする事が出来ました。