ゼニス 修理  オーバーホールとポリッシュ。

修理ブランドZENITH(ゼニス)

この時計には実はロレックスのディトナと同じムーブメントが使われています。ムーブメントの名前といわれてぱっと何か思い浮かぶ人は少ないでしょうが、このエルプリメロは違います。「世界初の自動巻きクロノグラフ付きムーブメント」、前述の「ディトナに採用されたことがある」など様々な歴史を持った特別なムーブメントなのです。

今回はこのZENITH(ゼニス) クロノグラフのオーバーホールとポリッシュの依頼です。

 

オーバーホールとはムーブメント(機械)をパーツ毎に分解して洗浄をかけ再度組み直します。 洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、新しい潤滑油をさすことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。定期的なオーバーホールはパーツの保護にもつながります。

 

裏蓋を開けて確認してみるとROLEXのデイトナにはないカレンダーが付いていました。その分カレンダーを動かすための歯車やパーツが多くあり完全にデイトナより複雑で職人の作業意欲をくすぐる作りをしています(笑)

ゼニスエルプリメロの分解掃除オーバーホールはブローチ新潟ゼニスのムーブはカレンダー機能搭載でロレックスのデイトナDAYTONAよりも複雑

左の写真はROLEXのデイトナを分解掃除したときのものです。今回はこれにカレンダーのパーツも在りますのでさらに多くのパーツで構成されています。右の写真は今回のゼニスです。美しく配列された歯車の外側をカレンダーが一周していてデザイン的にも美しいです。

エルプリメロには早送り機構がある分さらに複雑になります。

 

今回同時進行でポリッシュ加工も施していきます。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出てこのような美しい状態になります。

研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。

左がポリッシュ前、右がポリッシュ後の写真です。長く使用されているものらしく深い傷がかなり多く、完全に取りきる事が出来ませんでしたが、これ以上磨くと全体にバランスが悪くなるギリギリまで磨きました。これで傷はだいぶ目立たなくする事は出来たと思います。名機らしく精度も良い感じに出てくれましたので”ほぼ”新品になってお客様のお手元へお戻しする事が出来ました。

 

オーバーホール ¥40,000(税別)
ポリッシュ加工 ¥5,000(税別)