TAG Heuer-タグホイヤー-Ref.CAV511A グランドカレラのオーバーホールとポリッシュの依頼です。
タグホイヤー オーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ(外装磨き) 時計修理
グランドカレラは2007年にタグホイヤーが販売していた限定モデルです。
~カレラとの違い~
グランドカレラは通常のカレラと違ってローテイティングシステムと呼ばれる機構を搭載しています。この機能は回転式のディスクを用いて秒針と12時間積算計を表示できるもので、扇型の表示窓からその様子を覗くことができます。
回転ディスクを採用するためには通常の針を動かす何倍ものトルクが必要となるため、技術力を要します。この突き詰められた拘りもグランドカレラの魅力だといえるでしょう。
今回はそんなグランドカレラのオーバーホールとポリッシュの依頼です。
「購入してから7年くらいのもので、前回オーバーホールしてから5年くらいたったのでオーバーホールしてほしい。また、リューズが一か月くらい前に折れてしまった。」とのことでお預かりしました。
~オーバーホールの重要性~
オーバーホールとはムーブメント(機械)をパーツ毎に分解して洗浄をかけ再度組み直します。 洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、新しい潤滑油をさすことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。定期的なオーバーホールはパーツの保護にもつながります。
時計の油は蒸発しにくいような成分でできていますがそれでも永久に使えるわけではありません。徐々に乾燥してきてしまいます。この状態を油切れと呼びます。油が切れた状態で無理に機械を動かすと歯車に負担がかかり、最悪の場合歯が欠けてしまいます。
また、今回のように部品が破損、欠損していた場合はメーカーからお取り寄せして交換しなければならないため、通常料金に部品代が加わってしまいます。あらかじめご了承ください。
今回は同時進行でポリッシュ加工を施していきます。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て美しい状態になります。
~見た目の印象をチェンジ!~
研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。
↑こちらが作業前です。ケースもブレスも無数の細かい傷が目立ちます。
オーバーホールで内部が綺麗になってもこれでは、、、。
↑こちらが作業後になります!打痕や深い傷はフォルムが変わってしまうため完全には消せませんが、小傷や擦れ傷などは綺麗になくなりピカピカに!
ヘアラインもキレイに入り、鏡面部分とのコントラストが美しい!
~ブローチ時計修理工房で行える修理・作業!~
ブローチ時計修理工房ではオーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)だけではなく、電池交換・コマ調整・バネ交換・バンド交換などの作業や、
折れ込んでしまったネジやピンの除去、湿気や水滴が入ってしまった時計の乾燥などありとあらゆる修理・作業を承っております。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、それぞれ理由があると思いますが、その時計が壊れてしまったら悲しくなりませんか?
壊れたら買い換えたらいい。そう思う方も中にはいらっしゃるかもしれません、ですが壊れないように定期的にメンテナンスすれば一生ものです!もし壊れてしまっても直せます!
お使いの時計に不具合等ありましたら是非一度ご相談だけでもブローチ時計修理工房へお持ちください。
BROOCH時計修理工房 紫竹山店 新潟県新潟市中央区紫竹山3丁目8-33 TEL 025-246-0007
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