OMEGA-オメガ- アクアテラ CAL2500 コーアクシャルのポリッシュ依頼です。
OMEGA アクアテラ CAL2500 コーアクシャル ポリッシュ加工(外装磨き)修理
OMEGA アクアテラ CAL2500 コーアクシャルのポリッシュ依頼をうけました。
オメガのコーアクシャルエスケープメントという独自の技術を詰め込んだムーブメントです。このムーブメントは頻繁にオーバーホールしなくてもいいように設計されていて、通常4~5年に1度必要なオーバーホール(分解洗浄)が、10年に1度でいいと言われています。
さらには、マスタークロノメーター取得モデルなので、精度、耐久性、耐磁性、防水性どれをとっても高品質と証明されています。
写真はコーアクシャル脱進機。ガンギ車と歯車が二枚に重なっており、(一番左は4番車)アンクルにはツメ石が3つついています。これにより一接点あたりの摩耗を減らすことができるので注油がほぼ不要とされています。これによりパーツの破損が起きにくくなり、メンテナンス時期が延びる仕組みとなっています。
高性能アクアテラをポリッシュ仕上げ!
ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て美しい状態になります。
ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。
専用機械で磨き上げる!
こちらのバフモーターを使い外装磨きを行うのですが、専用の研磨剤をつけて表面を磨いていきます。研磨剤は荒いものから順に使用していき、徐々に細かいものに変えていきます。そうすることで滑らかな表面が出せます。
ステンレス素材は確かに頑丈ですが、汗や皮脂などの汚れをそのままにしておくと、腐食してしまうこともあります。腐食してしまった部品は我々時計師でも直すことは不可能です。何十年も前に製造されたモデルであれば、なお気を付けなければなりません。部品も新しく仕入れることもできないので、今あるものを大切につかっていくしかありません。保管する際はなるべく汚れを落としてから保管されることをお勧めします。
こちらが作業前の画像になります。表面に無数の傷が確認できます。
こちらが作業後の画像になります。鏡のようにピカピカになりましたね。
オーバーホール(分解掃除)って大事なの!?
今回はポリッシュ加工だけでしたが当店ではオーバーホールの依頼もお請けすることが可能です。
オーバーホールとはムーブメント(機械)をパーツ毎に分解して洗浄をかけ再度組み直します。 洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、新しい潤滑油をさすことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。定期的なオーバーホールはパーツの保護にもつながります。
コーアクシャルは確かにオーバーホールの間隔が長くて便利ですが、全くお手入れをしなくていいというわけではありません。
精密機械といえる腕時計は、パーツのちょっとした磨耗や欠けで機能が落ちてしまいます。そのために、定期的なオーバーホールが大事になっていきます。では、また何か気になる事がありましたら、気軽にBROOCH時計修理工房にお越し下さい。
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