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ロレックス デイト・ジャスト モデル16233のオーバーホール&ポリッシュ。

4月 25th, 2020

ロレックス デイト・ジャスト モデル16233 オーバーホール(分解掃除)ポリッシュ加工(外装磨き)修理

今回のご依頼はロレックスのデイトジャストです。その名の通り午前0時になると同時にカレンダーが切り替わるデイトジャスト機能を搭載した実用性の高い腕時計です。

5年程前に他のお店でオーバーホールしたが、だいぶ遅れるようになったのでオーバーホールしてほしい。」と持ち込まれました。

診断やいかに。

調べてみると、手でゼンマイを巻いてみるとガリガリと巻き上げ車が引っかかる音がし、全体的にオイルの状態も悪くオーバーホールの必要な状態でした。
ですが、定期メンテナンスのおかげか、パーツ破損などは見られなく、余計な出費はおさえられそうです。
また全体的に細かい傷が見られたので、ポリッシュ仕上げも合わせてご依頼いただきました。

オーバーホール(分解掃除)とは、、、

時計内部のムーブメントを分解・洗浄し、新しい機械油を注しながら組み上げる作業のことです。人に例えて言えば「人間ドック」、車に例えて言えば「車検」のようなものです。分解掃除をすることで、故障の原因となる目に見えない部分の汗や汚れを取り除き、磨耗した部品や、防水性を保つために不可欠なパッキン類を交換し、健康で快適な状態に調整することができます。
腕時計にはクオーツや機械式をはじめさまざまな種類がありますが、ゼンマイを動力とする機械式の腕時計は構造が複雑で、時間の経過とともに防水性などの性能や時刻の精度が劣化していきます。そのため、時計を長持ちさせるには、4~5年程度を目安にオーバーホールに出すのが望ましいとされています。
クオーツ式の腕時計であっても、時計内部の部品は使用するうちに劣化していきますので、ブランドが推奨するタイミングでオーバーホールに出すと良いでしょう。 また、機械式・クオーツ式を問わず、仮に動作に異常がなかったとしても、腕時計の内部で部品の劣化や消耗が進んでいることがあります。その場合でもやはり4~5年に一度はオーバーホールをすることをおすすめします。オーバーホールをすると、時計のコンディションをベストな状態に戻せるので、寿命を延ばすことにもつながります。

ロレックスのデイト・ジャストを新潟市にある時計修理工房でオーバーホール、ポリッシュ加工しました。

今回は同時進行でポリッシュ加工を施します。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て購入した直後のような美しい状態になります。

ブローチ時計修理工房では、どうやってみがいているのか。


基本的にはバフモーターという機械を使い、磨いていくのですが、ズレたり凹凸が出来たりすると綺麗な仕上がりとは言えなくなるので、集中力を高めて作業します。
硬めのフェルトバフで全体のキズを取り除きます。この時の傷の取り具合がこの後に繋がっていくので大事な一段階目です。
あまり深い傷を追ってしまうと、形状自体が変わってしまう恐れがあるのでバランスも見ながら慎重に研磨していきます。
二段階目は、少し硬さを落とし、柔らかめのフェルトバフで磨いていきます。
この段階である程度の光沢を出します。この時、表面に凸凹が出ないよう注意しながら研磨していきます。
最後に、布バフで鏡面に仕上げます。バフの回転を上げ一気に仕上げます。
サテン仕上げはバフモーターの一番右にあるスポンジバフという筋の付くバフを使用します。斜めに筋が入らないように気を付けながらサテン加工を施していきます。この作業で鏡面仕上げとの綺麗なコントラストが決まるので重要な作業になります。
このような作業工程で時計を磨いていきたいと思います。

ロレックスのデイト・ジャストを新潟市にある時計修理工房でオーバーホール、ポリッシュ加工しました。

ロレックスのデイト・ジャストを新潟市にある時計修理工房でオーバーホール、ポリッシュ加工しました。

ロレックスのデイト・ジャストを新潟市にある時計修理工房でオーバーホール、ポリッシュ加工しました。

こちらがポリッシュ前の画像です。表面に無数の傷が確認でき、全体的に曇ったような印象を受けます。

ロレックスのデイト・ジャストを新潟市にある時計修理工房でオーバーホール、ポリッシュ加工しました。

ロレックスのデイト・ジャストを新潟市にある時計修理工房でオーバーホール、ポリッシュ加工しました。

ロレックスのデイト・ジャストを新潟市にある時計修理工房でオーバーホール、ポリッシュ加工しました。

ロレックスのデイト・ジャストを新潟市にある時計修理工房でオーバーホール、ポリッシュ加工しました。

ポリッシュ加工後の時計です。表面の細かい傷が消え光沢が出て購入した直後のような美しい状態になっています。ステンレス素材は確かに頑丈ですが、汗や皮脂などの汚れをそのままにしておくと、腐食してしまうこともあります。腐食してしまった部品は我々時計師でも直すことは不可能です。特に本モデルのような何十年も前に製造されたモデルであれば、なおきおつけなければなりません。部品も新しく仕入れることもできないので、今あるものを大切につかっていくしかありません。保管する際はなるべく汚れを落としてから保管されることをお勧めします。

機械式の時計は定期的な手入れをすれば一生ものであると言われています。もしお使いの時計に不調が出ましたら是非とも、一度ご相談にいらしてください。

 

 

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