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GRANDEUR(グランドール)のムーブメント交換。

4月 26th, 2020

GRANDEUR(グランドール) ref.OSC035 ムーブメント交換 修理

グランドールは低価格と高いデザイン性を両立させたブランドです。価格自体はお求めやすいですが、いざ腕に着けてみるとこれがなかなか高級感あふれるおしゃれな時計に見えてきます。
そのため金銭的に厳しい新社会人からとても注目を集めているブランドです。

今回はグランドールのトノーの電池交換を承りました。裏蓋を開けて新しい電池を入れてみましたが、動きませんでした。オーバーホールという手もあるのですが、この手のクォーツ時計は機械を丸々新しく載せ替えるムーブメント交換の方がコストがかからない為、機械を新しいものに載せ替えさせていただきました。

時計を扱うということ。

ところで、上の写真は今回取り出した不動となってしまったムーブメントです。実はBROOCH時計工房でも時々見かけるのですが、写真のようにムーブメントや電池に指紋が付いてしまっています。指紋のついている場所が薄っすら茶色く変色しているのも見えると思います。

専門店であれば電池交換の際に機械を素手で触ることは絶対しません、恐らくご自身で電池交換されたのでしょうか?これは、素手で電池交換をしている証拠で、機械にとって非常に良くない事と考えます。指紋と同時に動物性の油が機械に付着、しかもこの油は浸透していってしまいます。今回のムーブ不動は恐らくこの脂分が浸透してしまった事が原因ではないかと推測されます。

昨今では簡単な電池交換などはホームセンターなどで工具をお求めになってご自身で為さる方も増えておりますが、大切な時計であれば是非時計修理の専門店へお持ちください。

ちなみに当店の様な専門店では、電池交換専用のピンセットを使用しています。また、どうしても機械を触らなければならない時は指サックを使用して脱脂をしています。

電池交換は時計修理では基本中の基本的な作業ですが、だからこそ基本に忠実に確実な技術を習得しているプロ職人とそうではない人の間には大きな差があると言えるのです。

GRANDEUR(グランドール)を新潟市にあるブローチ時計修理工房でムーブメント交換しました。

クオーツ時計の心臓、電池は放置されると牙をむく!

またクォーツムーブ時計の電池交換は電池切れとなったら放置せずになるべく早くお持ちください。電池から液漏れして文字盤へ侵食してしまったり、機械へ侵食して時計全体がだめになってしまうこともあります。クォーツムーブの腕時計は常に稼働させておくことが長持ちさせる一番の秘訣なのです。

こちらの写真は、その電池が漏液を起こし端子を腐食している例です。この程度なら綺麗に掃除してあげれば動く可能性がまだあります。が、とても危険な状態であることには変わりません。

~ブローチ時計修理工房で行える修理・作業!~

当店では、電池交換はもちろん、オーバーホール、外装磨き、ベルト交換、ベルトの長さ調整(穴あけなど)、磁気抜き、水入り(ガラスの水滴)の除去・乾燥などの各種修理も承っております。また、破損した部品のお取り寄せして交換させていただくことも可能です。
ご使用の時計に何かありましたら新潟市紫竹山のbrooch(ブローチ)時計修理工房へお越しください。

 

BROOCH時計修理工房 紫竹山店 新潟県新潟市中央区紫竹山3丁目8-33 TEL 025-246-0007

BROOCH時計修理工房 万代シティ店 新潟県新潟市中央区万代1丁目6−1 シティバスセンタービル 2F TEL 025-246-0007

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