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ボーム&メルシエ バネ棒折れ込み除去 コマ外しの修理

4月 25th, 2020

ボーム&メルシエ バネ棒折れ込み除去 コマ調整 修理

今回ご依頼いただいたモデルはボーム&メルシエのマリブというモデルです。ゴールドのベゼルに刻印されたギリシャ数字とメモリが刻印されたシンプルなデザインがとても美しいですね。

「2コマ外し」で持ち込まれたのですが、下の写真のようにバネ棒が片方 外れかけていました。

ボーム&メルシエを新潟市にあるブローチ時計修理工房でバネ棒除去、コマ外ししました。

はめ込もうと思ったのですが、はまらないので調べてみると、バネ棒が入る穴に錆びたバネ棒が折れ込んでいました。ピンセットでさわってみましたが、錆がひどくまったく動きませんでした。

どこかの時計店で知ってか知らずか、そのままバネ棒を付けていたようです。

上の写真の様な、超硬カッター(0.3mm)で折れ込んだバネ棒の真ん中に穴を開けていき、取り除きます。

裏蓋を止めるネジが折れ込んだ時も同じ方法をとります。

取り除いたバネ棒の先です。

穴のまわりに傷を付ける事なく、キレイに取り除く事ができました。

ばね棒は腕を振るときに時計の全重量がかかるため、とても負担が大きい部品です。もし、傷んだ状態で衝撃を受ければ、本体が外れてしまうこともあります。少しでもゆるい、がたが来ていると感じた際は、ぜひbrooch時計修理工房で交換してください。

今回はばね棒の交換だけでしたが当店ではオーバーホールポリッシュ加工のご依頼も受け付けております。

では、オーバーホール(分解掃除)とはいったい。

時計内部のムーブメントを分解・洗浄し、新しい機械油を注しながら組み上げる作業のことです。人に例えて言えば「人間ドック」、車に例えて言えば「車検」のようなものです。分解掃除をすることで、故障の原因となる目に見えない部分の汗や汚れを取り除き、磨耗した部品や、防水性を保つために不可欠なパッキン類を交換し、健康で快適な状態に調整することができます。
腕時計にはクオーツや機械式をはじめさまざまな種類がありますが、ゼンマイを動力とする機械式の腕時計は構造が複雑で、時間の経過とともに防水性などの性能や時刻の精度が劣化していきます。そのため、時計を長持ちさせるには、4~5年程度を目安にオーバーホールに出すのが望ましいとされています。
クオーツ式の腕時計であっても、時計内部の部品は使用するうちに劣化していきますので、ブランドが推奨するタイミングでオーバーホールに出すと良いでしょう。 また、機械式・クオーツ式を問わず、仮に動作に異常がなかったとしても、腕時計の内部で部品の劣化や消耗が進んでいることがあります。その場合でもやはり4~5年に一度はオーバーホールをすることをおすすめします。オーバーホールをすると、時計のコンディションをベストな状態に戻せるので、寿命を延ばすことにもつながります。

ポリッシュ加工とは。。。

ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て購入した直後のような美しい状態になります。

研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。

機械式の時計は定期的な手入れをすれば一生ものであると言われています。もしお使いの時計に不調が出ましたら是非とも、一度ご相談にいらしてください。

 

 

BROOCH時計修理工房 紫竹山店 新潟県新潟市中央区紫竹山3丁目8-33 TEL 025-246-0007

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