今回は道具のメンテナンスについて少しお話したいと思います。時計を修理する上で欠かせないのが修理道具です。その中でもピンセットやドライバーは頻繁に扱う事が多く、定期的なメンテナンスが欠かせません。一流の時計師は時計に触れる前、毎回ドライバーやピンセットを研ぐ作業から始まるそうです!
ちなみに時計工具のメーカーではスイスのBERGEON(ベルジョン)が有名で、とても質の高い道具を作っています。
ドライバーメンテナンス
毎回時計のネジ穴に合わせてドライバーを調整することでパーツに傷を付けてしまう事などを防ぎ、作業の質を何倍も上げてくれるのです。そんな一流の時計師に憧れるスタッフKが今回はボロボロになって放置されたドライバーのメンテナンスを行ってみました!そして今回メンテナンスするドライバーはこちらです、、
あまりにボロボロなのでメンテナンスというよりは復活させる?に近い気がしますが早速やっていきましょう。
錆もひどいのですが、今回は磨きクロスで軽く落とす程度にします。その後先端部分を砥石を使って研ぐのですが、今回は#1200の紙ヤスリで代用です!両面が平らになるようゆっくりとヤスリ掛けを行い最後に先端部分が長方形になるようにしていきます。この時、面がしっかりした平面になるよう注意しながらヤスリをかけていきます。
完成したドライバーがこちら!
(先端にゴミが付着していますが)メンテ前と比べると見違えましたね!平面も綺麗で、角のエッジもかなり戻ったのではないでしょうか?
それではもう一本、更に細いドライバーのビフォーアフターもお届けします。
BEFORE
こちらは先ほどのものよりかなり先端が丸み帯びてしまっていますね、、。
AFTER
かなり良くなったのではないでしょうか!こちらはかなり削ったので20分くらいかかりました。しかし道具も時計同様蘇ると大変気分がいいですね!これからも長く使えるように色々な道具のメンテナンスを行って行きたいと思います。