BROOCHブローチ時計・宝石修理工房 > ブログ > 万代シティ店 > 【万代】すばるのような恒久的な美しさを求めて オリエントスター M45
スタッフブログ

宇宙に流れるような悠久の時を

オリエントスターは、デザイン、パーツ、製造の全ての点で「輝ける星」と呼ばれる機械式時計を作りたいという想いを込めて、1951年に誕生しました。1957年には時・分・秒の3本の針をダイヤルセンターに配置した「ダイナミック(※)」を、続く60年代にはマリンスポーツとエレガンスを融合した「オリンピアカレンダーダイバー(※)」などのダイバーズウオッチを発表。これらはブランド草創期の名作として、現在もオリエントスターの歴史に名を残しています。

その後、70年代には時計の内部機構へと目を向け、実用的で高精度の基幹ムーブメント「46系」を完成させます。そして90年代になると、工芸的な美しさを追求したスケルトンウオッチの「モンビジュ(※)」や、ぜんまいの残量を文字板上に表示する「パワーリザーブ」など多彩な開発力を発揮。時代ごとのニーズやライフスタイルを丁寧に汲み取り、さまざまな面からオリジナリティーを打ち出して“きら星”のごときタイムピースを有するウオッチブランドへと発展してきました。

※ 現在は販売終了しています

こうした流れの中で、オリエントスターは2017年に大きな転機を迎えます。腕時計の発展に大きな役割を果たしてきたセイコーエプソンとの統合です。互いの匠の技と独創的なデザイン、そして高度な先端技術を融合することで、新たな飛躍の途に就いたのです。

洗礼されたデザイン

このブルーグラデーションダイアルは、12時位置のパワーリザーブ表⽰、6時位置の指針式の⽇付カレンダーを併せ持つムーンフェイズ表⽰の部分を別体とした二枚構造となっている。また、ダークトーンのローマ数字インデックスは複数回重ねて印刷を行って、⽴体感と陰影を形成。蒸着めっきでブルーに仕上げられた時分針は、夜空を描いたダイアルに溶け込みながらも鏡⾯と筋⽬の仕上げ分けで判読性を保っています。

⾼品質なSUS316Lステンレススチールに⿊めっき加工をしたケースは暗闇を、インデックスやパワーリザーブに配された⾦⾊のドットで「M45(すばる)」でひときわ輝く星を表現するなど、ブルーグラデーションダイアルの表面以外にも多数のこだわりが施されている「メカニカルムーンフェイズ M45」。わずかな生産本数のため、とても貴重な腕時計です

 

神秘的なダイアルは、型打ちした金属のベースにブルーのグラデーションを塗装して製作される。その上には分厚い透明な層を作り出すラッピング塗装が施され、無限に広がるような深く荘厳な印象を与えています。

 インデックスは、さらにその上にタコ印刷を幾度も重ねることで立体感を持たせている。ブルー蒸着メッキを施したリーフ型の時分針は、左右をサテンとポリッシュ仕上げに分け、陰影を付けている。これは視認性を高めるための工夫だが、ダイアルと針とのコントラスト自体が低いため、効果は限定的です。

 ですが、本作にこのような針とインデックスを与えたことは英断ではないでしょうか?見る者の視線は、星雲を模した型打ち模様と、それらを照らすグラデーションに自然と引き込まれる。時計を見ながらも時間を気にすることなく、自然と宇宙を想像させます。唯一はっきりと見えるムーンフェイズ表示は、日ごとに変わる月齢を表し、頭上に広がる夜空をイメージさせますね!

「輝ける星」を目指して誕生したオリエントスター。時代と場所を超えて愛されてきたすばるは、同ブランドが描いた理想像なのかもしれません。

BROOCH時計修理工房万代店


BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。ロレックスオメガタグホイヤー、等の舶来時計も大歓迎!また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

 

 

 

閉じる