BROOCH(ブローチ)時計修理工房阿佐ヶ谷店 自動巻きと手巻きの違いについて
こんにちは!ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店です(^▽^)/⌚✨
今回は【自動巻きと手巻きの違い】を解説していこうと思います!
機械式時計は、主にゼンマイの巻き上げ方法によって、自動巻き式と手巻き式に分けられます!
『自動巻き』とは
自動巻き式時計は、腕に着けているだけ(厳密には腕の振り)でゼンマイを巻き上げてくれます。
自動巻きムーブメントに取り付けられるローター(回転錘)は半円状のプレートであり、着用時の姿勢変化に合わせて自由に回転する。この運動が歯車を通じ、自動的に主ゼンマイを巻き上げます。
メリット:腕に着けているとゼンマイが巻き上がるため時計が止まりにくい。 またゼンマイが常に巻き上がった状態にあるため精度も出やすい。
デメリット:修理やメンテナンス費用が割高になることがある。オーバーホールの際にシンプルな構造の手巻き式に比べると、自動巻き式は、パーツが多く複雑なため、故障の可能性が高くなる。 そのため、修理やメンテナンス代が高くなることがあるそうです。
『手巻き』とは
自動巻きにはローターが付いていましたが手巻きにはなく竜頭を手で巻きゼンマイを巻き上げます。
その為毎日巻き上げる必要があります。大変さはありますが毎日巻き上げを行うので愛着が湧くという時計マニアが多くいらっしゃいます。
メリット:毎日巻くことで、使うほどに時計に対する愛着が沸く。毎日時計と向き合うことで、固着の回避やコンディションのチェックになる。ローターがないため、内部構造がよく見える。
デメリット:ローターによるムーブメントの重みや厚みがある。
※左 手巻き式 右 自動巻き式
以上です。腕時計を購入する際の参考にして下さい(^▽^)/
こんにちは、ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店です。前回に引き続きパーツ紹介第3弾!今回はインデックスと針についてのご紹介をしたいと思います。
インデックスとは腕時計の文字盤にある時や分を示す目盛りや数字のことです。
・アラビア
1,2,3 算用数字で表したもの。見やすさが特徴。
・ローマン
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ ローマ数字で表されたもの。
・バー
シンプルな棒状で記されたもの。
・リーフ
1950年代以前の腕時計に多いクラシックな葉の形状をしたもの。
・トライアングル
エッジのきいた二等辺三角形でサイズを変えることで強調したい部分を目立たさることが出来る。
・ドット
丸い点で記されたもの。ポイントインデックスとも呼ばれる。
・ジェリー(ジュエリー)
バーやドットの代わりにダイヤなどの宝石を使ったもの。
針のデザインは1900年代の前半に考案された。この時代は使いやすさや見やすさよりもデザイン性が強かったため針も様々なデザインが考案されたと考えられる
・リーフ(ローザンジュ)
葉の形に似ていることから呼ばれたクラシカルなデザインによく見られる。
・リーフ(ドレッシ―)
通常のリーフよりも細く作られたデザイン。
・ドルフィン
先端部がとがったひし形のような形状が特徴。
・ソード(剣型)
剣のように先の方が太く1950年代までは多用されていた。
・バトン
今回紹介する中で最もシンプルな棒状のデザイン。針の太さを変えるだけで様々なデザインに対応できる。
・モダン
針の先に線のような細い突起がついたデザイン。クラシックモデルによく使われる。
・ペンシル
先端が三角形になっていて鉛筆のようなデザインが特徴。
・アロー
軸は細く矢印型になっているタイプ。
・スペード
先端部分がスペードの形になっているタイプ。上品で懐中時計が主流だった時代の定番のデザイン。
・ブレゲ
アブラアン‐ルイ・ブレゲが考案した軸の部分に穴が開いているデザイン。
・ベンツ(メルセデス)
軸の円にメルセデスのマークであるスリーポインテッドスターに似たデザインがあしらわれたタイプ。
・スケルトン
針の外側のフレームを残し内側をくりぬいたデザイン。針が重なった部分の文字盤や日付などが見えるのが特徴。
・ウェーブ
波状にうねったデザイン。
・コブラ
時計の軸の先端がコブラに見えることからこう呼ばれている。1950年代以前のドレスウォッチに多く見られる。
インデックスと針のデザインのご紹介でした。
腕時計のパーツ紹介は今回で3回目となるのでだいぶ腕時計についての知識が増えたのではないでしょうか。私もとても勉強になります。
パーツ単位で腕時計を見ていくとまた違ったよさに気づくと思います。次回もお楽しみに!
BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。ロレックス、オメガ、等の舶来時計も大歓迎!また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。
こんにちは!ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店です。今回は時計のパーツ紹介第2弾です。
②文字盤
文字盤は腕時計の顔となる存在で、仕上げやカラーリングなど使用する素材で全く別の顔になります。
基本的に文字盤は真鍮を素材としています。真鍮の地板を成型した後にプレスを行い、銀やゴールドのメッキ処理、塗装などを加えニスの塗布やラッカー処理で仕上げを行って制作しています。
模様・仕上げでの文字盤の種類
・プレーン
ポピュラーなタイプ。使う塗料によって光沢やマットにもなる。
・サテン
ツヤが無くマット調が特徴。
・ギョーシェ(格子)
装飾技術のひとつである基盤目状の凹凸がある彫金を施したタイプ。
・ギョーシェ(ウェイブ)
ギョーシェの中で最もポピュラーな波型の縞が彫金されたタイプ。
・ヘアライン(ラディアル)
センター軸を中心に放射線状にヘアラインが施されたタイプ。光の当たり方によってきれいなグラデーションを描く。
・ヘアライン(パラレル)
文字盤の縦方向に直線的に入れられたヘアライン仕上げのこと。
・レコード引き
レコード盤に刻まれた溝の様な、文字盤にリング状に入ったヘアラインやプレス加工のこと。
・格子パターンブレス
ブレス加工によって文字盤上に規則的な格子柄の模様を圧着させたもの。
・サンビーム
文字盤の中央から放射線状に施したライン。ヘアラインより太く光の印影が出やすいのが特徴。
・グラデーション
文字盤のカラーに濃淡のグラデーションがかけられたもの。
・アニマル
文字盤上に奇抜なアニマルパターンを施したもの。
・コンピュータ
IC基盤のような幾何学模様が特徴。
・スケルトン
文字盤をシースルーにすることにより内部の機械の動きを見ることが出来る。
素材での文字盤の種類
・陶製
磁器土を基板に塗り1200度以上で焼き上げたもの。光沢が特徴。
・カーボンファイバー
F1カーに使われる強度と弾性に優れた炭素繊維のこと。
・メテオライト
隕石を使ったもので50種類以上の物質を含んでいるため光の明度で多彩な色に変わる。
・プラチナ
文字盤にプラチナを加えたもので、マットな中に光沢感もプラスされる。
・マザー・オブ・パール
白蝶貝を加工してつくったもの。光の当たり方で虹色に変化する。
今回は文字盤についてご案内致しました。模様や素材を知っているだけで時計のっ見方が変わると思います。お持ちの時計がどのように仕上がったのか調べてみるのもいいかもしれませんね。
BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。ロレックス、オメガ、等の舶来時計も大歓迎!また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。
こんにちは!ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店です。今回は時計のパーツそれぞれについてご紹介致します。時計を購入した時に各パーツの知識があった方が断然楽しめる上に、今後購入される予定の方も覚えていた方が選ぶ幅が広がって楽しいと思いますので、是非覚えていって下さいね。
①ケース
腕時計の最重要部分であるムーブメントを保護するのがケースである。さらに現在では時計自体のイメージや雰囲気を決定付ける役割がありますので形、素材、仕上げには注意して頂きたいパーツです。
主なケース種類
丸形【ラウンド】ムーブメントが収まりやすい一番オーソドックスな円形ケース。
正方形【スクエア】端正な正方形で仕上げた角形のケース。
長方形【レクタンレギュラー横型】角形では少数派の横長タイプ。縦長に比べてコンパクトでありドレッシーな雰囲気がある。
【レクタンクレギュラー縦型】クラシカルな雰囲気が人気の縦長タイプ。角形ケースの中ではもっとも多用されるタイプ。
【カーブレクタンギュラー】手首の曲線に合わせて作られたカーブが特徴。
楕円形【オーパル】装飾型に属するレディスモデルの中ではオーソドックスで優雅な表情を見せる形
【クッションオパール】楕円をベースにクッションの様な形に似たケース。70年代のモデルに多用されています。
樽型【トノー】トノーとはフランス語で樽の事をいいます。サイドに曲線を上下に直線を使って樽の形状が再現されています。
【トノー ロングフェイス】従来のトノーをより縦長にしたタイプ。文字盤やダイヤルも大きくなるパターンが多い。
【クッショントノー】トノーより丸形で落ち着いた風合い。
その他【オクタゴン】オクタゴンとは八角形という意味。ケースの四方に直線が入り八角形を成している。
【オクタゴン 丸形】八角形のケース。力強く重厚感があるのが特徴。
【アシンメトリー】上品な雰囲気とアクセサリ―感が融合した左右非対称のケース。
ケース素材
ステンレススチール【SS】耐久性が高く錆にも強いステンレス鋼。高級時計ではポピュラーな素材です。
イエローゴールド【YG】純金3に対し銀と銅1の割合で作られる18Kゴールド。一般には金無垢とも言われます。
ピンクゴールド【PG】純金に銀、亜鉛、ニッケルを加え、18Kにしたもの。強度が高く、肌にフィットしやすい為、レディースで人気です。
ホワイトゴールド【WG】純金6に対しパラジウム1を加えた白金の事。
プラチナ【PT】硬質で高級感のある素材。エレガントで上品な光沢感が特徴である。希少金属の為高価ですが。日本での人気も高いです。
チタニウム【TI】軽量で耐久性があり金属アレルギーも起きにくいという事で、多くの腕時計が採用。主に実用素材として使われている。
ゴールドプレート【GP】純金の皮膜を密着させたいわゆる金メッキの事です。金の薄板を溶接したものは金張り【GF】といいます。
ウレタン NASAが重量を減らす為の緩衝材として開発した発泡素材。軽量で衝撃を跳ね返す特性がある。
今回はケースについてご案内致しました。色々な素材や形、仕上げは時計を選ぶ上でもとても重要です。時計を身に着けて生活するならばあって損は無い知識ですので是非参考にしてくださいね。
BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。ロレックス、オメガ、等の舶来時計も大歓迎!また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。
こんにちは!ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店です。現在ブローチ時計修理工房ではセイコー、プレサージュを店頭販売しております。セイコーはjapans timeless traditions【時代を超えた伝統】を掲げたプレサージュシリーズを販売していていますが、今回ご紹介するのはSARW013文字盤が漆塗りされた1本になります。伝統の職人技とセイコーの精密時計は一体どんな時計を作り出したのか。早速ご紹介します。
漆黒の美を纏う
職人伝統の技によって生み出された漆。その歴史は、数千年前の縄文時代にまで遡ります。漆は優れた耐久性と風情ある美しさで重宝され、その多くは上品な黒や赤の漆器として食器などに用いられてきました。一方、漆は丈夫さも兼ね備えており、戦国時代には甲冑の強度を高めるために表面やつなぎの部分に施されていました。原料は漆の木の樹液で、水分の蒸発ではなく、空気中の水分を取り込むことで乾きます。漆塗りには極めて複雑で多くの工程があり、すべてが手作業で行われますが、その末に完成する、吸い込まれそうなほどに深く美しい黒は、かかった労力に見合うだけの価値があるものです。この世のものとは思えない漆黒の美、それを漆芸家 田村 一舟氏の技によってダイヤルと融合させ、セイコー プレザージュ 漆ダイヤルモデルが誕生しました。【セイコーHPより】
漆塗りが放つ他に日本人に馴染む【美】
- 職人が一つ一つ丁寧に文字盤に漆を塗り込んで作成されている為、製作に手間はとても掛かっています。
- 搭載されているキャリバーは6R27を使用 駆動方式メカニカル 自動巻(手巻つき)精度日差+25秒~-15秒程。
- 駆動期間最大巻上時約45時間持続、これなら例えば土日のお休み2日間にぴったり。例えばお出かけ前にマックスまで巻いておけばその日は巻く事はありませんし、逆に土日は身に付けない方でしたら就寝前に巻いておけば時間がズレる事はありません。パワーリザーブ表示機能付きの為、ゼンマイの力がどれくらい残っているか確認出来ます。これはとても便利で有難いですね。
ケース・バンド
- ケース材質はステンレスを使用。 ケースサイズは横40・5㎜ 縦47・8㎜ 厚さは13・2㎜ 成人男性の腕に丁度いいケースサイズです。ガラス材質はカーブサファイアガラスコーティングになっております。ガラスの中でもサファイアはもっとも固くキズが付きにくいので安心してお使いいただけます。バンド材質はクロコダイルを使用。中留ワンプッシュ三つ折れ方式を使用しております。バックルを利用して頂く事でベルトの痛みを発生し辛くなっていると共に、ベルトの穴を通す手間が省けている優れものです。
時計仕様
- 防水 日常生活用強化防水(10気圧)の身に着けながらの手洗いや雨に濡れた程度では問題ありません。時計にとって磁力は天敵ですが耐磁ありのスペックですので、精度に狂いは生じ辛いスペックとなっております。そして特筆すべきはその重さ、なんと100gを切っております。92.4gとても腕に馴染む上に軽いんです。