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ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店内装

BROOCH(ブローチ)時計修理工房阿佐ヶ谷店です。当店ではショパール・ロレックス・カルティエ・オメガ・タグホイヤー・グランドセイコー等のすべてのブランドに対応しております。もちろん、大切な腕時計を長く使用していくためのメンテナンス「オーバーホール」もお任せください。本日はショパール修理事例のご紹介です。


HAPPY SPORT

ショパールの時計修理はブローチ時計修理工房へおまかせください

ショパール オーバーホール・ケースブレスポリッシュ修理事例 

HAPPY SPORT

CROPARD・HappySportの正面からのフェイス。
ショパール電池交換修理事例

1860年に時計職人だったルイ‐ユリス・ショパールがスイスのソンヴィリエという小さな村に工房を立ち上げはじまったショパールの歴史。そして1976年にカール・ショイフレ3世がショパールを引き継ぎ宝飾品と時計を扱いだした後に誕生したと言われる「ハッピーダイヤモンド」
当店にもメンテナンスでお持ちいただく方が多いブランドです。当店では、皆様の大切な腕時計を熟練の時計師が修理いたします。


阿佐ヶ谷・中野・荻窪周辺の時計修理はブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店にお任せください。【電池交換】や【オーバーホール】、【研磨(ポリッシュ)】【ベルト交換】など、腕時計修理全般を承っております。東京メトロ南阿佐ケ谷駅から徒歩4分、 JR阿佐ケ谷駅南口から徒歩6分とアクセス抜群です。他店で断られた腕時計もお気軽にご相談ください。

電池交換をしたのですが、動きませんでした。なぜでしょうか。

油切れ、漏液、汚れなどの原因が考えられます。止まったまま放置していますと電池が液漏れし、オーバーホールが必要になる場合もあります。
また、電池から液が漏れだし腐食が進むと機械を破壊しまいます。
そのため時計が動かなくなる訳です。
こうなってしまうと残念ながらオーバーホールしても直りません。
現行のモデルであれば新しい機械の手に入るのでムーブメントの交換が可能ですが、
アンティークや限定品などになるとムーブメントの入手は非常に困難になります。
そのため、大切な時計を長く使っていただくために電池が止まりましたら1か月以内を目途に電池交換を行うことをオススメします!

例えば、電池が止まってから2年放置している時計をお預かりするとします。
この場合は、漏液を起こしている可能性が高いです。
電池交換を行ったが時計が動かない場合は、通常だと他の原因を探さないといけません。
ですが問診を行うことで、漏液により中の機械が錆びてしまっているのではないかといった原因が考えられます。
ですので、時計修理でお預かりする前は、作業を円滑に進める為・より良い状態でお客様に時計をお返しする為に問診を行っております!

電池の液漏れが時計の内部に浸透すると故障の原因になり場合によっては修理が困難になる可能性もあります
※デジタル時計の場合、電池交換後に「リセット作業」をしないと正常に動作しなくなります。
リセット作業とは、AC回路を指定の方法でショートさせ機械を再起動させる事です。
電池を入れても液晶が付かない場合は、リセット作業をする事で液晶が表示されるようになります。


未使用で引き起こされる場合、保管状態(高温・高湿など)や外部要因(落下、ショートなど)が原因としてあげられます。
また、輸送中に衝撃が加えられ変形したことや、保存環境が悪くサビや破損、メーカーが推奨する使用期間を超えた保管によって液漏れ(漏液)することなども考えられます。

使用中・使用後では、”過放電”が主な原因です。”過放電”は、時計が動かなくなったままの状態で電池を抜かずにおいておくなど、機器を作動させることができる電圧以下まで過度に放電された状態などが原因で起こります。
”過放電”された電池は、電池内部でガスが発生します。
大量のガスが発生して内部に溜まり電池内部の圧力が上昇すると、電池が破裂してしまいかねない危険な状態になりますので、電池が破裂しないよう、規定の圧力を超えると弁が作動し、ガスが外部に放出されるような仕組みになっています。
このガスが放出される際に、どうしても電解液が一緒に外部に漏れ出ててしまい、液漏れ(漏液)が起こってしまうのです。

ブルガリ ビー・ゼロワンムーブメント電池交換時の画像

~液漏れ(漏液)を起こさないために~
液漏れ(漏液)などを起こさないうちに、使い切った電池は早めに時計から取り出すことが大切です。
そのため、電池が無くなり時計が止まってから長期間放置するのではなく、時計が止まってからすぐ、あるいは時計の針が遅れる(まだ電池を使い切っていない状態)などの症状が出たタイミングで、お早めに電池交換を行っていただくことが大切です。
また、時計を長期間使わない場合は、時計から電池を取り出した状態で保管しておくと良いかもしれません。

皆様は「大切な時計」の行きつけメンテナンスショップはございますでしょうか。
私たち人も人間ドックがあるように、時計も調子のよくないところを定期的にメンテナンスしてあげることが大切です。
ブローチ時計修理工房では、皆様の大切な時計を、熟練の時計技師がメンテナンスいたします。

時計の電池交換の際は、ぜひお早めに当店へ時計をお持ちください!電池交換以外にも、オーバーホールやポリッシュ、ベルト交換などその他各種修理承っております。





BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

 

機械式腕時計とクォーツ式腕時計の違いとは?

それまで薄型だったラグスポの根底を変えたかのようなヨットマスターの姿


ROLEX オーバーホール ポリッシュ「ロレックス」
機械式とクォーツ式の違いは時計の針を駆動する「動力の違い」にあります。

【機械式】 ゼンマイが解ける力を、歯車やパーツを介して時計の針を動かす
ゼンマイを巻く方法は「手巻き式」と「自動巻き式」のニつがあります。
秒針が一秒間に何回も刻んで動くのが特徴です。現在の高級時計と言われるもののほとんどは機械式時計です。



【クォーツ式】
電池でクォーツ電圧をかけて振動→ICチップ→ステップモーターから歯車をを介して時計の針を動かす
現在のほとんどの時計はこのクォーツ式です。1秒ごとに秒針が動くのが特徴

ムーブメントとはクルマで言うところのエンジンで、時計の針を動かす心臓部のことです。機械式はゼンマイと機械を用いて針を動かし、クォーツ式はクォーツ(水晶)と電子機器を用いて針を動かしています。一般的にクオーツ式は比較的安価で手に入れやすく、耐衝撃性が高い傾向にあります。一方で機械式はクオーツと比較すると高価なため、持っていればステータスを高められます。また、ムーブメントの芸術品や工芸品のような味わい深さが楽しめます。

電池の液漏れが時計の内部に浸透すると故障の原因になり場合によっては修理が困難になる可能性もあります

機械式腕時計のメリット・デメリット

【メリット】
・芸術性や趣味性が高い
・資産価値が高い

第一に、機械式時計は何世代にも渡って引き継ぐことができる可能性が高いということです。芸術性・趣味性が高い点も大きな魅力。この小さな機械の中に歴史的なロマンと技術者たちの想いや限りない可能性が含まれています。腕時計好きの方は相手の腕時計をみて、さまざまなドラマを想像したりお話したりします。機械式時計誕生してから数百年以上も改良が重ねられられて来た歴史の一片が、自分の腕に着けて、行く末は大切な人に託すして同じ景色をみる…。ロマンが溢れています。さらに、人気ブランドの売れ筋モデルになると資産価値・リセールバリューが高い点も大きなメリットです。何年使用していても、購入価格よりも売却価格が高くなり、利益が出るという現象も起こります。不思議ですね。一級品の機械式時計は「永続性」と「芸術性」の高さ、資産価値にもなりまさに“家宝”にもなり得ます。

RADO ラド― Artcolline 手巻き式腕時計Cal.407

【デメリット】
・価格/維持費がクオーツ時計より高い
・クォーツ式ほど精度が高くない
腕時計は定期的にメンテナンス(オーバーホール)が必要です。オーバーホールはおおよそ5年に一度必要となります。費用は当店で約3~5万円程度です。モデルにもよりますが、機械式時計はクォーツ式腕時計よりも約4~6万円代です。また、クオーツ時計は日時がずれることがほぼないですが、機械式時計は日差がでると言われています。


BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

前回の【なぜ定期的にオーバーホールが必要なの?】というトピックに加えて今回は、具体的にオーバーホールでは何をしているのかについてお話したいと思います。私がまだオーバーホールの知識が無かった頃、「なんでこんなに値段高いの!?」と思ったのですが、内容を知ると納得しました(汗)。皆様にも少しでもオーバーホールの内容をシェアする事で安心してご自身の時計をオーバーホールに出して頂けたらと思います。

オーバーホールという作業は分解掃除とも言われていて主に3つのステップに分けることができます。①分解、②洗浄、③組み立て&注油、です。これらは基本的に機械式もクオーツも同様の作業工程になります。

①分解

まず初めにムーブメントと呼ばれる時計内部の機械をひとつひとつのパーツに分解していきます。クオーツ式ムーブメントは大体50~80個のパーツ、機械式時計は100個以上のパーツから成り立っており、複雑な機構を持つムーブは更にパーツが増えていきます。1mmを下回るパーツも中にはあるため、オーバーホールは時計師と呼ばれる技術者が行います。不具合が報告されている時計はこの分解作業の中でどこに異変があるのかを確認しながら、ひとつひとつのパーツ点検を行っていきます。摩耗が激しいパーツや、破損してしまっているパーツは交換又は新しく作り直します。

②洗浄

(阿佐ヶ谷店に勤める時計師はブライトリングで経験を積んだ一級時計修理技能士です)

次に行う作業は洗浄です。古い油が乾燥し各パーツに固着した状態のため、それらを時計用の洗浄機を用いて洗います。この時に水は使わずベンジンなどの特別な液体を用いて洗浄します。ベンジンは油汚れを落とすのに非常に適していて、また揮発性が高いため、パーツが錆びることなく作業を行えます。また自動洗浄機だけでは落ちない汚れがある場合もあるため掃除木などを使いホゾ穴の汚れもしっかりと落としていきます。この洗浄作業は非常に重要で、ここで落ち切らない汚れが残ったままになってしまうと、動力が歯車へと効率良く伝わらず振り角が出ないなどの症状が後に出てしまいます。

③組み立て&注油

(写真:ツメ石にもわずかな量を注油)

最後に時計を元の状態に組み立てていくのですが、この時に注油を同時進行で行います。ここで使われるオイルには4~6種類程あり、軽い油から重い油をそれぞれ最適な場所にごくわずかな量を乗せていきます。ちなみに時計に使われるオイルは2mlで1万円前後と非常に高価です。

例えば下の写真に写っているのはテンプの受け石なのですが、直径1mmもないとても小さな石です。ここにオイルが乗っている状態なのですが、この量が少しでも違ってくると時計が安定して精度を保てなくなります。このように、ひとつひとつの作業は非常に細かく、高い技術力を要するため専門知識を持つ時計師が行います。

このように全ての工程を終えたら、ムーブメントをタイムグラファーという精度を計る器械に乗せ、時計の日差を調整して点検作業に入ります。オーバーホールという作業は単純な分解洗浄ではなく、そこには技術者の経験が詰め込まれています。

大切な腕時計をお持ちで長く使いたいと思っていましたら、定期的にオーバーホールに出して頂く事をお勧めいたします。

RADO PRINCESS】ラドープリンセス


こんにちは!ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店です。今回当店で販売しているアンティーク時計は【RADO】ラドーレディース自動巻き時計です。阿佐ヶ谷店ではラドーは2本目になりますね。今回は【RADO PRINCESS】ラドープリンセスです。トノー型のケースにシルバーの文字盤。RADOロゴに赤のシンボルマーク、日付機能付きの手巻き時計です。前回のRADOでも紹介いたしましたがもう一度ザックリおさらいです。RADOとはどんなメーカーなのでしょう?

RADO】ラドーとは


「想像することができるならば、作り出すことができる。作り出せるならば、実行する」

1917年、フリッツ、エルンスト、ヴェルナーのシュルップ三兄弟は彼らの人生、そして後の世代の人生を変えることになる決断を下しました。三人は時計製造工房を設立したのです。小さな工房は、スイス・レングナウ村にある彼らの両親の家の一部を改造したものでした。新しいチャンスを見つける無尽蔵のエネルギーと並外れた能力により、シュルップ・アンド・カンパニー社は幸先良いスタートを切り、世界中のさまざまな輸入業者と契約を結ぶことになりました。

二次世界大戦が終わる頃には、工場は時計ムーブメントの最大の生産者のひとつとなり、その名はスイス製の品質の良さを謳う代名詞でした。これが三兄弟の次なる大きな冒険である、 独自の時計ブランドの立ち上げの礎になりました。そして、ラドーが始まります。「想像することができるならば、作り出すことができる。作り出せるならば、実行する」1957年のRado Green Horse(グリーン ホース)発表時にこのモットーが使われました。この画期的なタイムピースは、シュルップ家の新しい一章の始まりを意味していました。40年間成功を続けてきたシュルップ兄弟は、エスペラント語で「車輪」を意味するRadoという語を自社の時計ブランドにつけたのです。【公式サイトより】

そこから現在に至るまで様々な時計を生み出してきたラドーですが世界的に有名になった時計が1962年に発表されました。名前は【ダイヤスター】素材はハードメタルで作られた時計で世界中から注目を集めます。【傷付かない時計】をモットーに造られたダイヤスターはスチール、ゴールド、プラチナ以上の耐久性を有する並はずれた硬度を持つ素材ハードメタルを採用。摂氏1450度の高温の炉で焼結し、ダイヤモンドの研磨機で磨き上げたそのハードメタルを採用したモデルは多くの人の支持を集めました。日本でも1958年に上陸。高度経済成長期の始まり頃、ビジネスマンにとってはラドーは憧れの時計ブランドの一つになる程でした。


今回紹介するRADO-PRINCESSはCal.405番の自動巻き時計です。正確な年代は不明ですが恐らく1960年代~1970年代に製造された時計だと思われます。クセが強いラドーの時計ですが比較的落ち着いた印象を受ける時計です。輝くジュエリーベルトは存在感抜群です。身に着けた人を必ず輝かせてくれます。是非お手に取って確かめて頂きたい1本です。


BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

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