ヴァシュロンコンスタンタンの始まり
ヴァシュロンコンスタンタンは1755年に創業された現在存在している時計屋さんの中でもとても古い時代から存在しています。
当時24歳だったジャン=マルク・ヴァシュロンが創業、見習い職人との雇用契約がきっかけになっていることでその契約書がヴァシュロンコンスタンタンの誕生証明書ともいわれています。
現在の機械式腕時計の原型ともいえる「ヒゲゼンマイ付きてんぷ」をクリスチャン・ホイヘンスが1675年に発明。
クリスチャン・ホイヘンスはそれ以前にイタリアのガリレオ・ガリレイの「振り子の等時性」を元に振り子時計を発明した功績もあり機械式時計の父と呼ばれる存在でもあります。
そして機械式時計の進歩を200年早めたと言われる天才時計師アブライアン‐ルイ・ブレゲが1700年代に活躍をはじめ、
1775年にフランスはパリ、シテ島のケ・ド・ロルロージュに時計工房を設立し「ブレゲ」の歴史が始まったとされています。
ヴァシュロンコンスタンタンがブレゲが時計工房を持つ前に創業していたと考えると歴史の深さを実感してしまいますよね。
ホントは世界最古とは言えない?
実は世界最古の時計ブランドはヴァシュロンコンスタンタンだけではなく「ブランパン」も”世界最古の時計ブランド”を名乗っています。
ブランパンがスイス・ジュラ地方の村「ヴィルレ」に時計製造の工房を構えたのが1735年のことだったというので確かにヴァシュロンコンスタンタンより20年早く創業しています。
300年近く経過している現在からみると誤差のようにも思えますが、現在(2022年)の20年前にはスマホは存在しておらずブラウン管テレビが家庭にあるのが当たり前の時代だったことを考えると中々重みのある年数です。
実は時計の業界そのものに視野を広げると1969年に登場した量産し一般販売できるようになったクォーツ式腕時計が引き起こしたクォーツショックの打撃を受け休業状態に追い込まれます。
1983年頃から再出発を果たしますブランパンですが、一方のヴァシュロンコンスタンタンはクォーツショックやニクソンショック、オイルショックと言った障害になるうる情勢の中でも経営を断絶することはありませんでした。
そんな経緯からヴァシュロン・コンスタンタンは一度も途切れることなく現在まで続く時計やさん、とするのが正確な表現と言えるようです。
「バセロンコンスタンチン」からヴァシュロンコンスタンタンへ
もともと日本ではバセロンコンスタンチンという表記・呼び方でなじみのあったブランドでしたが1996年に現リシュモングループに入るとヴァシュロンコンスタンタンへの呼び名へと変わっていきました。
現行の時計を見るとエレガントで装飾やデザイン性の高い時計を多くリリースしているヴァシュロンコンスタンタン、三大時計と言われる所以は老舗というだけではなくデザイン性の高い時計、複雑機構に取り組むチャレンジ精神を貫いている姿勢にあるのかもしれません。
ヴァシュロンコンスタンタンの時計2本のご紹介
ヴァシュロンコンスタンタン マルタ ラージカレンダー 42015/000G-8903
ラージカレンダーが特徴的な1本、ブラック文字盤に大き目のアラビア数字インデックスが厳格ながらも芸術的なデザイン性を印象付けるカッコいい時計。
背面裏スケの中にはゴールドとシルバーのコンビが美しく組まれた内部機械は見る者を虜にすること間違いなさそうです。
ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ スモールモデル ベゼルダイヤ
ラグジュアリースポーツを感じるフェイスはダイヤベゼルで彩られより特別感を演出している1本です。
ケース径37mmの大きさはユニセックスで幅広く様々なシーンでご着用いただける時計になっています。
ご紹介したこちらの2本の時計はお客様よりベルトの長さ調節等のご依頼でお持ちいただいた時計です。
少しお話をお聞きすると、色々な時計にアンテナを張っていてご夫婦で時計のある生活を楽しんでいらっしゃるのが伝わりました。
古代から暦と密接な関係にあり全世界の人の基準を示す時計は
同じ時代や歴史を越えて人と人との繋がりを時間を通して実感できるものなのかもしれません。
是非皆様も色々な時計を見て自分のお気に入りの時計を探すところから初めて見てくださいね。
私たちブローチ時計修理工房もアンティークウォッチを中心に時計を取り扱っています。
こちらの【アンティークウォッチのページ】や、店頭に置いている入荷したばかりの時計も置いてあります。
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