オーバーホールの際、香箱及び各歯車を組み立て、調整する作業のこと
アンクルとテンプを覗いた角穴からガンギ車までの輪列を組み立てた後、少しだけゼンマイを巻きます。そこでスムーズに歯車が回転すれば問題ないのですが、何十年も動き続けた機械だとこれがうまくいかない場合があります。歯車の真が摩耗していたりする可能性があるので、ガンギから順にチェックしていきます。
上の写真はティソの1853です。本来、まだアンクルは組まずに分解した部品をガンギ車まで組み立て、部品同士のアガキを確認したり、ゼンマイを巻いて歯車を回転させ、正しく力が伝わっているかチェックします。これをザラ回しと呼びます。