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ROLEX-ロレックス- GMTマスターⅡ Ref.16710 オーバーホール&ポリッシュ。

修理ブランドROLEX ロレックス

ROLEX-ロレックス- GMTマスターⅡ Ref.16710 オーバーホール(分解掃除)ポリッシュ加工(外装磨き)修理

「周期的にオーバーホールしている。そろそろ時期なのでお願いしたい。」ということで持ち込まれました。

ロレックスのGMTマスターⅡです。この時計は中心から時間針、分針、秒針の他に4本目の針GMT針が出ています。GMTはグリニッジ標準時( Greenwich Mean Time)の単語の頭文字をとって呼ぶ名称です。

ロレックスGMTマスターⅡのオーバーホール分解掃除は新潟市のブローチ時計修理工房

GMTマスターの分解掃除新品仕上は新潟市のブローチ時計修理工房

ローカルタイムの始まり

GMTは15世紀の大航海時代に航海術において進んだ技術を持っていたイギリスのチャールズ2世が王立天文台として作ったグリニッジ天文台がベースとなっています。当時、海の事や方位や距離などが不明瞭な中での航海は危険な事でした、相次ぐ海難事故で多くの優秀な船乗りを失っていたイギリスは、それでも止まない海洋進出競争の中で国家としての取り組みを進めこの天文台を立てたのでした。

天文台では星の位置、北極星を計測することで、正確な緯度を知る事が出来たのです。そして緯度を知るために天文台を設置、さらに経度の測定にはいろいろな方法が考えられたが、その一つが時刻と太陽の位置から測定する方法でした。経度0を中心に、15度で約1時間といった具合です。この方法を用いた測定法は、船舶が出港時に母港の時間に時計を合わせて出港し、その時計が正午を指したときの海上の太陽の角度を測定することで経度を割り出すというもので、正確な時間を知ることは非常に重要だったのです。18世紀になると比較的正確に時刻を図る事が出来るようになっていました。しかし、それは振り子時計を使っての事で、波に揺られる船の上では正確な時刻を知ることは困難だったのです。

ちなみに技術の進んだ現代ではGMT機能は、あまり役に立たないなと思われるかもしれませんが、GMTマスター等のGMT機能搭載の腕時計では2タイムゾーン表示という特別な事が可能です。写真を見ていただくとベゼル部分が黒と赤にカラーリングされていてそこに偶数の数字が書かれていると思います。

GMT針は19と20の間を指しています。これは19時と20時という意味です。ロレックスのGMTマスターはこの針だけを独立して動かす事が出来る事から、二つの時刻を一つの時計の中に表示する事が出来るのです。

定期メンテナンスの重要性

話は戻りますが自動巻きの時は定期的なオーバーホールをお勧めいたします。時計内部の潤滑油が乾いてしまったり古くなったりすると時計か駆動する際に負担がかかる事があります。正確な時間を刻まなく成るだけでなく、内部の破損にもつながることがあります。
オーバーホール(分解掃除)というのは、単に分解し汚れを除去するだけではなく、時計機械の故障箇所所を診断し、修理することも担っております。
分解と同時に、歯車の状態やゼンマイ・バネ・ネジ(クオーツ時計の場合はインシュレーターや回路の動作チェックなど)に至るまで破損がないか診断し、油切れによる摩耗、擦れ跡など入念にチェックして修理します。パーツに破損が無い限りは基本的に元のパーツをそのまま使います。

異常が見当たらなければ、洗浄しクリーニングしたパーツを組み直して行くのですが、その際に時計内部で負担のかかる箇所、例えば、常に動き続ける輪列、パーツとパーツが接触する部分。こういった箇所ひとつひとつに油を指していきます。細かな調整をくりかえし、時計内部に油が浸透していき、全パーツが組み上がった時、その時計はオーバーホールが完了し正確に時を刻み始めます。

記念にお持ちになった腕時計は何時までも大切のお使いください。ブローチ時計修理工房では全力でサポートさせていただきます。

 

BROOCH時計修理工房 紫竹山店 新潟県新潟市中央区紫竹山3丁目8-33 TEL 025-246-0007

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オーバーホール¥30,800(税込)
ポリッシュ加工¥11,000(税込)
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