SEIKO レディース 自動巻のオーバーホール。

修理ブランド

SEIKOセイコーの自動巻き腕時計の分解掃除オーバーホールです。長くお使いの品物ですが最近「時間が遅れる。」ということで、ご相談を受けました。SEIKOの腕時計は長期間オーバーホールしなくても実際に正確な時間を刻んで動いているモデルが多数あります。流石はセイコーと言った所でしょうか。

モデルは特徴的なブルーグリーンの文字盤しかもギョーシェフィニッシュと手が込んでいます。しかもガラスはカットガラスになっていてキラキラと宝石のような面が付けられています。

この時計は女性用なのですが全回転式のローターで巻き上げる自動巻き時計です。裏蓋を開けてチェックしてみました。油も完全に乾燥している状態でした。この状態ではさすがのセイコーも正確に動くことは出来ないようでした。

さてムーヴメントはこの時代には珍しいハイビート式、1秒間を8回刻みで動きます。1時間に28,800回の振動数です。しかもこの機械はカレンダーが日時と曜日迄表示できる優れもので、当時多くのセイコーのモデルに搭載されていたようです。

1950年代のセイコーは時計に高精度を求めていて、この後より高い振動数の時計をグランドセイコープロジェクトで開発することになります。

ちなみに、これは女性用です。女性は男性に比べて腕の運動量が少ないため、巻き上げ効率の良いローターを開発できる限られたメーカーだけがこのサイズの全回転式を作成していた経緯があります。

セイコー5も分解掃除オーバーホールは新潟市のブローチ時計修理工房

外装パーツとブレスレットを外してムーブメントを取り出します。長期間の使用で凹凸の有るもモデルは汚れが隙間にたくさんたまってしまいます。そうした汚れを取り除くだけでもかなり綺麗になりますね。

セイコー5分解掃除オーバーホールは新潟市のブローチ時計修理工房

裏蓋側からのムーヴメント、ローターを外した状態です。完全に油が切れていたのでローターもスムーズに回転せずにギシギシとしていました。この状態では香箱のゼンマイも巻き上げが不十分になり駆動時間も短くなってしまいます。ヒゲゼンマイは巻きあがった状態から、”ほどけきる”を繰り返すのが常態としては良く、半分くらいしか巻きあがらないを繰り返すのはあまり好ましくありません。

ハイビートなので時計の負担も普通にあるはずなのですが世界のセイコーだけあって長い間普通に動いていたみたいです。

ちなみにこの後発売されるダイヤフレックスやダイヤショック、マジックレバー等を搭載したセイコー5は振動数を逆に下げて耐久性を高めたセイコーが世界に誇る名作中の名作時計です。

分解掃除オーバーホールでは一つ一つの部品を分解してベンジンで洗浄、脱脂して油を再塗布、元の通りに組み上げます。

カレンダーは時間針が2周して1コマ進むように歯車配列されているのが見えます。見せるように仕上げられたムーブメントではないので機能重視で組んであります。華やかな外見とは別の機械の部分。

オーバーホール料金     ¥23.000