OMEGA アンティーク 511.268 のオーバーホール&ポリッシュ。

修理ブランドOMEGA オメガ

デ・ビルはオメガが開発したドレスウォッチです。デビル(悪魔)ではなくデ・ビル(都会)という意味で名づけられました。

今回はこのOMEGA デビル(デヴィル) アンティーク モデル511.268のオーバーホールポリッシュ依頼です。

 

オーバーホールとはムーブメント(機械)をパーツ毎に分解して洗浄をかけ再度組み直します。 洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、新しい潤滑油をさすことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。定期的なオーバーホールはパーツの保護にもつながります。

 

CAL485 機械の状態が非常に悪くテンプの振り角は測定機にかけても測定不能でした。

オーバーホールした結果、正常に動くようになりました。

 

今回は同時進行でポリッシュ加工を施します。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て美しい状態になります。

研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。

こちらはケースと裏ブタのポリッシュ作業前の画像です。目立つ汚れはないものの、裏ブタのナナメにカットされている面のキズが、ステンレススティール本来の輝きを奪ってしまっています。

こちらが磨いた後の画像になります。面によってしっかりとメリハリが付くことで、全体に引き締まったような印象を受けます。

ケースの側面と裏ブタの正面は、磨いた後のヘアライン加工を施すことが、メリハリを引き出すコツです。

ポリッシュと風防磨きを済ませ完成です。

ステンレス素材は確かに頑丈ですが、汗や皮脂などの汚れをそのままにしておくと、腐食してしまうこともあります。腐食してしまった部品は我々時計師でも直すことは不可能です。特に本モデルのような何十年も前に製造されたモデルであれば、気を付けなければなりません。部品も新しく仕入れることもできないので、今あるものを大切につかっていくしかありません。保管する際はなるべく汚れを落としてから保管されることをお勧めします。

機械式の時計は定期的な手入れをすれば一生ものであると言われています。もしお使いの時計に不調が出ましたら是非とも、一度ご相談にいらしてください。

ポリッシュ加工 ¥5,000(税別)
オーバーホール ¥28,000(税別)