BALL WATCH -ボールウォッチ- CM3038C-SJ-BK オーバーホールのご依頼です。
修理ブランドBALL WATCH ボール ウォッチ
BALL WATCH -ボールウォッチ- CM3038C-SJ-BK オーバーホール(分解掃除) 修理
今回はBALL WATCH -ボールウォッチ- CM3038C-SJ-BK オーバーホールのご依頼をいただきました。
~ボールウォッチとは~
ボールウォッチは、1891年に創業した鉄道にルーツを持つアメリカのブランドです。
過酷な環境でも正確な時間を知る事ができるタフで高精度な時計を提供し続けています。創業者であるウェブスター・クレイ・ボールは不正確な時計を原因とする不幸な事故をきっかけに、鉄道における時間と時計に関する多くの規定を作り上げ、正確で統一された時間管理を確立し、鉄道時計の基礎を築き上げました。その結果、アメリカでは「標準鉄道時計」が正確な時計の代名詞となります。
現在では鉄道分野に限らず、陸海空それぞれのプロフェッショナルの信頼を得た多様なモデルを展開しています。
まずは、診断(見積もり)~
6年前頃に購入され、オーバーホールなどはされたことがないということでした。お持ちいただいた際の症状といたしましては全く動かなくなってしまった。ということでした。見させていただいたところ、確かに動いていない。ゼンマイを巻いてみても動かない。、、、ん?
これゼンマイ巻かれているのか?巻かれていないのか?私の中の中山きんに君が、どっちなんだい と問いかけています(笑)
結論から言うとゼンマイ切れをおこしていました。
当店ではお持ちいただいた際に全く動かない時計はまずゼンマイ切れを疑います。もちろん原因はそれだけではないのですが、ゼンマイ切れを疑い角穴車の動きや時計を左右に振った時の針の動き、ローターを回してみた時の動きなどを見ます。
今回はゼンマイ切れだけで他に不具合などはなかったのでゼンマイ交換をし、オーバーホールさせていただきました。
オーバーホール(分解掃除)の必要性
オーバーホールとは単に分解して掃除をするだけではありません。前述したように、故障になりうる箇所を徹底的にチェックし、調整します。そのうえで、丁寧に洗浄し、稼働箇所に油を注します。ゼンマイの状態を見るため香箱から一度出し、丁寧に洗浄し擦れ箇所もチェックします。全てのパーツをチェックし組み直します。とても精密に作られている時計において小さな故障個所は他のパーツへのダメージを与えることになるからです。
ダメージ(故障)はどうなってしまうのか、、
例えば、下の写真の歯車は、切替車といい、ローターが回ると、この切替車が回転し左回りでも右回りしても減速車がゼンマイを巻き上げる方向に回す役割をする車です。芯がかなりすり減ってしまっています。もちろん一概には言えないのですが、油切れによる歯車への負担が上がり、芯が減ったのではないかとも考えられます。切替車が磨耗すると、空回りしてローターが回っていてもゼンマイが巻いていかない不具合が発生してしまいます。
ここまで減ってしまうと、交換を余儀なくされます。
こちらが正常な歯車の芯
パーツが手に入れば良いですが、アンティークなど型の古い時計はパーツの入手がとても困難ですので、定期的なメンテナンスがとても大切なわけです。
些細な綻びから全体に行き渡り修理不可能なんてことになる前に定期的にメンテナンスをおすすめします!
今回はオーバーホールのみの作業でしたが、当店ではポリッシュや電池交換、コマ調整、バンド交換など様々な作業が行えます。
機械式の時計は定期的な手入れをすれば一生ものであると言われています。それは機械式でもクオーツ式でも同じです。もしお使いの時計に不調が出ましたら是非とも、一度BROOCH時計修理工房へご相談にいらしてください。
BROOCH時計修理工房 紫竹山店 新潟県新潟市中央区紫竹山3丁目8-33 TEL 025-246-0007
BROOCH時計修理工房 万代シティ店 新潟県新潟市中央区万代1丁目6−1 シティバスセンタービル 2F TEL 025-246-0007
オーバーホール | ¥48,400(税込) |
---|