OMEGA-オメガ- Seamaster Ref.168.1601 オーバーホール&ポリッシュのご依頼です。
OMEGA-オメガ- Seamaster Ref.168.1601 オーバーホール(分解掃除)ポリッシュ(外装磨き) 修理
今回はOMEGA Seamasterシーマスター オーバーホール&ポリッシュのご依頼をいただきました。
約15年前にご購入され、オーバーホール、ポリッシュ共に今回が初めてだそうです。油切れや故障個所、ゼンマイ、テンプetc…。
オーバーホールは分解して掃除するだけのこと?
オーバーホールというのは、単に分解し汚れを除去するだけではありません。
分解と同時に、歯車の状態やゼンマイ・バネ・ネジ(クオーツ時計の場合はインシュレーターや回路の動作チェックなど)に至るまで破損がないか診断し、油切れによる摩耗、擦れ跡など入念にチェックします。パーツに破損が無い限りは基本的に元のパーツをそのまま使います。
異常が見当たらなければ、組み直して行くのですが、その際に時計内部で負担のかかる箇所、例えば、常に動き続ける輪列、パーツとパーツが接触する部分。こういった箇所ひとつひとつに油を指していきます。細かな調整をくりかえし、時計内部に油が浸透していき、全パーツが組み上がった時、その時計は正確に時を刻み始めます。
今回は15年間オーバーホールをしていないので、見落としのないようにオーバーホールしていきます。
ブローチ時計修理工房で外装磨き!
ケース、ブレスレットもかなり使い込まれ鏡面仕上げとサテン仕上げの境目が無くなりつつあります。
ブレスレットの拡大写真を見ると無数に傷ついているのが良くわかります。
ケースも無数のキズが付き鏡面のような輝きを失っています。はたしてこの状態からご購入時のような輝きを取り戻すことは出来るのでしょうか。乞うご期待です!
ブローチ時計修理工房の磨き方
ポリッシュ作業は、基本的にバフモーターという機械を使い、磨いていくのですが、時計のケースは直線が少なく、ブレスレットに比べると複雑な形状をしているので、細かい部分などは手作業で仕上げたりします。ズレたり凹凸が出来たりすると綺麗な仕上がりとは言えなくなるので、集中力を高めて作業します。
まずは、硬めのフェルトバフで全体のキズを取り除きます。この時の傷の取り具合がこの後に繋がっていくので大事な一段階目です。
あまり深い傷を追ってしまうと、形状自体が変わってしまう恐れがあるのでバランスも見ながら慎重に研磨していきます。
二段階目は、少し硬さを落とし、柔らかめのフェルトバフで磨いていきます。
この段階である程度の光沢を出します。この時、表面に凸凹が出ないよう注意しながら研磨していきます。
最後に、布バフで鏡面に仕上げます。バフの回転を上げ一気に仕上げます。
無数にあったキズも消え、鏡面加工とサテン加工の美しいコントラストがキレイに仕上がったのではないでしょうか。上記の写真と比べても差は歴然です。
次はケースです。
ラグの部分に撮影者の手が写る程に磨きあがりました!
オーバーホールで精度も格段に上がった中の機械をケースに収め作業終了です。
ブローチ時計修理工房ではどんな時計でもオーバーホールできるの?
簡潔に言うと、基本的にはどんな時計でも承っております!腕時計のみならず、置き時計や壁掛け時計、柱時計なども修理可能です!
※パーツの交換が必要だけど手に入らない。特殊過ぎて当店では修理が出来ない。ということもありますのでご了承ください。
BROOCH時計修理工房ではオーバーホールだけではなく、ポリッシュ加工(外装磨き)、電池交換・コマ調整・バネ交換、バンド交換など、修理全般承っております。
機械式の時計は定期的な手入れをすれば一生ものであると言われています。時計内部、外装共に磨きまた新たな時計ライフをお楽しみ頂きたいものです。
またお使いの時計に不調が出ましたら是非ともご相談にいらしてください。