【東京神田・ブローチ時計宝石修理工房】機械式とクオーツ式の違い。クオーツ式腕時計のメリット・デメリット
「カルティエ」カルティエ修理事例
BROOCH(ブローチ)時計修理工房神田店です。当店はビジネス・学生街のため、サラリーマンの方や神田外語学院の学生さんが多くご来店させます。そんな中、初めて買う高級腕時計はどんなのがいいかな?と悩まれているお客様が多いようです。まず腕時計を購入する際に指標になるのが「機械式とクオーツ式、どちらにしようか」になるかと思います。前回は「機械式とクオーツ式の違い。機械式時計のメリット・デメリット」をお伝えさせていただきました。本日は神田店スタッフが考える「クオーツ式腕時計のメリット・デメリット」をお話いたします。
機械式腕時計とクォーツ式腕時計の違いとは?
「ロレックス」ロレックス修理事例
まずは前回の「機械式腕時計とクォーツ式腕時計の違い」のおさらいです。機械式とクォーツ式の違いは時計の針を駆動する「動力の違い」にあります。
【クォーツ式】電池でクォーツ電圧をかけて振動→ICチップ→ステップモーターから歯車をを介して時計の針を動かす
現在のほとんどの時計はこのクォーツ式です。「チッチッチッ」と1秒ごとに秒針が動くのが特徴
ムーブメントとはクルマで言うところのエンジンで、時計の針を動かす心臓部のことです。機械式はゼンマイと機械を用いて針を動かし、クォーツ式はクォーツ(水晶)と電子機器を用いて針を動かしています。一般的にクオーツ式は比較的安価で手に入れやすく、耐衝撃性が高い傾向にあります。一方で機械式はクオーツと比較すると高価なため、持っていればステータスを高められます。また、ムーブメントの芸術品や工芸品のような味わい深さが楽しめます。
クオーツ腕時計のメリット・デメリット
【メリット】
・価格・維持費が安い
・精度が高い
・シンプルなので使いやすい
クォーツ式時計のメリットは「維持費が安い」ところにあります。当店では電池交換は機械式時計に比べて約1,000円、定期メンテナンスのオーバーホールは約1万~2万円ほど安いのでコストパフォーマンスに優れています。そして、「精度が高い」ことも大きなメリットです。クォーツ式腕時計は機械式に比べると精度が非常に良いです。ビジネスマンにとって、時間管理は非常に重要。一分一秒の戦いにはクォーツ式腕時計が良いパートナーになるのではないでしょうか。また、クォーツ式腕時計はとにかくシンプルで使いやすいこともポイントです。機械式のように、ゼンマイを巻き上げたりズレたりしないので、時刻調整はほぼ必要なし。ムーブメントも薄くする事が出来るので、デザイン性の面でもお洋服に合わせやすく、高いパフォーマンスを発揮するでしょう。
【デメリット】
・機械式腕時計ほど資産価値が高くない
・高級ブランドでは展開していない場合がある
・多機能時計は電池が複数個入っていたり特殊の場合もあるため電池交換料金が一律ではない
クオーツ式腕時計のデメリットは「資産価値が高くない」ことです。芸術性や趣味性も機械式ほど高くないため、どうしても資産価値としては期待できないモデルがほどんどです。また、安価なクオーツ式の場合は、本体価格よりメンテナンス費用(修理代)の方が高く付いてしまう為、買い換えた方が安い場合もあります。そのため、「永遠性」を考えると、機械式の方が高いと言われています。クオーツ式腕時計は「7年~10年」設定で使い捨て前提で販売られているモデルもあります。また、有名高級ブランド(パテック・フィリップやロレックスなど)では、クォーツ式腕時計の展開モデルが少ないことも多々あります。そのため欲しいブランド・モデルでクォーツ式が手に入らない可能性があります。
さらに、多機能時計は電池が複数個入っていたり特殊の場合もあるため電池交換料金が一律ではありません。例えば、電池が2つ使用しているクオーツ式時計の場合は、当店の場合(1,000円×2=2,000円)となります。
機械式、クォーツ式どちらもそれぞれ良いところがあり、一概にどちらが良いとは言えません。大事なのは「自分のライフスタイルと腕時計に何を期待するのか」で変わってくるかと思います。どんな腕時計を選ばれても、時計は貴方の人生の小さな目撃者となるのです。気づいたら、腕時計と過ごす時間が長くなり良きパートナーとなっているものです。
いかがでしたでしょうか。クオーツ式時計にはこんな魅力もあるよ!という方はぜひスタッフまで教えてください。