BROOCH(ブローチ)時計修理工房阿神田店です。私たちは「刻まれた想い出を直す」スペシャリストとして、皆様のその時計を持った想い出や、共に駆け抜けた人生のストーリーを教えていただいております。当店では最近、「磁気帯び」が原因で止まってしまった腕時計を見る機会が多いです。本日は皆様の大切な腕時計が磁気帯びしないために、日常生活で気を付けるべき行動ご紹介いたします。
磁気帯びとは?磁気帯びによる影響は何か。
写真は「ロレックス サブマリーナ」ロレックス修理事例
磁気帯びとは、時計が磁気を持ってしまう状態です。磁気帯びしてしまった腕時計は「一時的に時計が止まる」「時間が遅れる」「時間が進む」ことがあります。正確な時間を刻むことができなるのです。そのため、時刻やカレンダーが合わなくなる場合があります。クオーツ時計は最悪、止まってしまいます。
一般的に身の回りの磁石や電化製品より「5cm程度」離すだけでほどんど影響を受けなくなるといわれております。少しの意識で変わりますので、「日常生活でそんなに意識できないよ」と思っている方もぜひ習慣化していただきたいです。習慣化されたお客様は、そこまで苦にならないとおっしゃっておりました。
時計に影響を与える身の回りの電化製品や磁気製品とは何か
「タグホイヤー」タグホイヤー修理事例
気を付けていただきい身の回りの製品は以下となります。
【直流磁気:マグネットを使用した製品から発生】
・携帯電話(スマートフォン)
・スピーカー(イヤホン・オーディオプレーヤー・PCスピーカーなど)
・健康磁気製品
・IH調理器 など
【交流磁気:家電製品全般】
・ACアダプター
・電気かみそり
・冷蔵庫
・洗濯機
・電子レンジ など
特にIH調理器は強力な電磁石そのものです。時計にとっては磁気のボスといえるでしょう。そのため、くれぐれも時計をしながら料理をしないようにしてください。基本的に時計は本来磁気に弱いので、上記以外の機器といわれれているものにはできる限り近付けないように気を付けてください。
もし磁気帯びの症状が現れたら
写真は「オメガシーマスター」を磁気抜きしている様子。オメガ修理事例
もし腕時計が磁気を帯びてしまったら、磁気抜き作業が必要になります。時計から磁気を抜き取る作業を指します。ブローチ時計修理神田店では磁気を帯びてしまった時計を店頭にて磁気抜きを行っております。お気軽にお問い合わせくださいませ。
日常生活するうえで、物が発する磁気はごく微量のため人体への影響はありません。しかし、腕時計にとっては大敵です。腕時間は少量の磁気でも簡単に狂ってしまうので注意が必要です。少しだけでも心がけることで、腕時計への影響を少なくできるのです。