BROOCHブローチ時計・宝石修理工房 > ブログ > 神田店 > スイスの時計業界用語①【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】
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こんにちは。ブローチ時計修理工房神田店です!業界用語と言えば、芸能界をまず思い浮かべるかもしれませんが、時計業界にもありまして、私もへぇ~と思うことがあったのでまとめてみました!

スイスの時計業界用語

スイスでは、仏・独・伊に加えロマンシュ語と、4つの公用語がそれぞれに独特な方言も含めて用いられています。スイスの時計業界には、フランス語に限っても普通の仏和辞典には単語自体が載っていないか適当な訳語が見当たらない特殊な用語が結構あるようです。

ムーブメントに関する用語

◉「アソルティマン」(assortiment)辞書的意味は「取り合わせ」。時計業界では部品、特に天輪やヒゲゼンマイやレバーといった「脱進機部品のキット」、または「汎用脱進機」自体を意味します。
◉「モデュール」(module)辞書には「組立ユニット」とありますが、時計用語としてはクロノグラフや永久カレンダー、トゥールビヨンといった「複雑機構を付加する部品ユニット」。複雑時計の多くは、ベースとなるムーブメントにモデュールを「載せる」形で作られます。
◉「シャブロン」(chablon)「雛形」を意味するドイツ語、Schabloneがフランス語化した時計用語で、「ムーブメントあるいはその部品キット」のこと。普通の仏和辞典には載っていないみたいです。
◉「シャブロナージュ」(chablonnage)部品を集めて「シャブロンを作り販売すること」。ケースに入った完成品より関税率が低いシャブロンの状態で輸出し、輸入元の代理店がそれぞれの国の市場に合った形に仕上げて販売するシャブロナージュは、スイス時計産業の古くからの慣行。輸出を促進する一方で、粗悪部品の寄せ集めによる評判低下や、技術流出の一因にもなりました。明治時代の日本に輸入された「商館時計」も、しばしばこの方法で作られました。
◉「エボーシュ」(ébauche)原意は「下描き」。時計用語としては脱進機を除く地板や輪列など「未完成のムーブメント」を指しますが、最近では「他社製の汎用ムーブメント」という意味で完成したムーブメントを呼ぶことが多いようです。
「キャリバー」(calibre)フランス語風に表記すれば「カリブル」。銃の口径や丸いものの大きさの意ですが、時計業界では「ムーブメントの型番」を指して「cal.」と略され、cal.7750といった形で使われます。エボーシュを用いたムーブメントの場合、エボーシュ会社の型番とは別にブランドごとの型番がつけられる場合が多いので、混同なさらぬようご注意ください。こちらはご存知の方もいると思います。
美しく光るムーブメントのローターに自社製の証の刻印があります
カルティエパシャ
タグホイヤーヘリテージのローターを回しながら間に見える範囲に異常が無いか見て行きます
タグホイヤー
◉「リーニュ」(ligne)メートル法以前にフランス語圏で使われていた長さの単位で、 1プース(フランス・インチ)の 12分の1。スイス時計業界ではいまだに「ムーブメントの直径(ケース径ではないので要注意)」をリーニュで示す慣行が続いています。「1リーニュ=約2・256 ㎜」。
◉「レファランス」(référence)これは時計以外の業界でも使われる用語で各メーカー(ブランド)の「製品照会番号(品番)」「ref.」と略されて数字が続くため、「cal.」との混同にご注意を!これはでも知ってる方も多いのではないでしょうか。


何か時計について分からないことなどありましたら、お気軽にブローチ時計修理工房までお問い合わせください!時計の電池交換・コマ調整・バネ交換・バンド交換などの作業や、オーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)、湿気や水滴が入ってしまった時計の乾燥などありとあらゆる修理を承っております。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、時計それぞれのストーリーがあるかと思います。お使いの時計に不具合等ありましたら是非一度ご相談だけでも構いませんのでお持ちください。

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