こんにちは!蒲田店スタッフのTです!
6月後半、突如として梅雨が去ったようで急に暑い日が続くようになりましたね。
今の段階でこれだけ熱くなると7月入ってからどうなってしまうの!?と不安にもなってしまいます(汗)
夏場は温度が高く湿度が高くなる高温多湿の熱帯的な空気が時計に悪影響を与えるケースが少なくありません。
今日は特に夏場に気を付けたい時計のトラブルその1、「電池の液漏れ」に関してお話いたします。
電池の液漏れってなぜおきる?
時計の電池だけではなくテレビやオーディオ機器、エアコン等のリモコンの中を見た時に電池の先端の方に粉が吹いている現象を見たことはありませんか。
その粉だったりなんかの液体の塊が電池の液漏れの跡です。主な原因は過放電によるもので長い間電池を入れてそのままにしたときに起こります。
電池が消耗され機器が必要とする電圧より低くなった際、そのまま放置してしまうと電池内に水素が発生します。
そのままだと電池が爆発してしまう為、水素を逃がす為の安全弁が開くとき一緒に内部の液が漏れてしまう…ということで液漏れが発生します。
電池にはそういった安全装置が備わっているのですが長い間放置してしまうとその安全装置が機器にとって仇となってしまいます。
また暑い空間に晒され続けると電池の内圧が上がってしまいやはり液が漏れ出す原因になってしまうので夏場の保管場所にも気を使わないと危険です。
液漏れが時計内部で起きてしまうと
液漏れが発生してしまうのはどうしても起こり得てしまうもの、ですので時計を長期放置しないことが一番の予防策と言えます。
もしも暫くの間使用予定が無く長期保管したい場合時計の中から電池を抜くのがベストです。
時計の内部の中で電池の液漏れがおきると、液が時計内部の金属に付着し金属の腐食を引き起こします。
電池を入れる部分の電池の接触部分についてしまったレベルで早期発見出来たら、拭き取ってあげれば問題なく使用できるケースが多いです。
しかし電池が切れて数か月経つと時計内部の電池を入れる空間以外の部分にも液漏れが浸透しているケースが多々ございます。
クォーツ式(電池で動く)時計の内部は小さな基盤に電子回路が細かに張り巡らされているのでここに液が浸透し腐食を引き起こしてしまった場合は改善が難しいパターンも多くあります。
オメガ、カルティエ、ブルガリなどブランドも液漏れが気になったら
ブローチ時計修理工房なら液漏れを起こしてしまった時計のオーバーホール(分解掃除)と言ったメンテナンスや修理が可能です。
基盤にまで液漏れが浸透して回路が腐食してしまった場合はオーバーホール時にパーツ交換を行い改善を図ります。(パーツが入手できない場合もございます)
夏場の暑さは保管状態にある時計内部、電池の液漏れの後押しをしてしまう可能性があります。
そのうえ湿度の高さはインデックス(時計の盤面の数字)の剥がれを引き起こしたり外装の汚れの原因になります。
夏の時期のお休みの日には一度ご自宅にぬ蒸らせている時計が無いかご確認いただくことをお勧めいたします。
もしも数か月以上眠らせている時計がございましたら、一度ブローチ時計修理工房迄お持ちくださいませ。
診断からご相談のみでも歓迎しておりますので、是非お気軽にお問合せ下さいませ。
皆様のご来店心よりお待ちしています!