スタッフブログ

こんにちは。ブローチ時計修理工房 神田店の32です。

先日、電池交換のためにORIENTの時計を持ってご来店くださったオーナー様がいらっしゃいました。オリエントは日本が誇る時計メイカーのひとつですが、どのように誕生したのか、ふと、私32は、気になりました。なので、今回は、ORIENTの歴史をさかのぼりたいと思います。

日本を代表する三大腕時計メーカー

込められた想いを知ると大切にしたくなるオリエントのスリーエース

ユニークさとメカニズムを兼ね備え、かつ手の届きやすい価格で幅広い年齢層に愛されてきたORIENTは、1901年オリエントの前身である【吉田時計店】からスタートしました。創業者である、吉田庄五郎氏が上野に外国時計の輸入販売専門店として開き、そこから数十年後の1934年に置時計と腕時計製造に乗り出し、東洋時計製作所を開業しました。順調にすすんでいくかと思われましたが、時代は第二次世界大戦へと突入していき、いろいろな企業が軍事産業を余儀なくされ、東洋時計製作所も例外ではありませんでした。終戦後も、すぐに回復することは難しく、いろいろな時代背景に影響され、険しい道のりを歩むこととなります。

そして、1950年。東洋製作所は、現在の東京は日野市で多摩計器株式会社として再起を決意し、量産型手巻き式腕時計【ニューオリエント】を発表。翌年の’51年にオリエント時計株式会社として再スタートを切りました。その年に綺麗な青い針が文字盤上に輝く【初代オリエントスター】が誕生します。「輝ける星」をイメージて作られたこのモデルは、今もなお多くの人に愛されるシリーズとして根強い人気を得ています。

ユニーク差を武器に進化していくORIENT

オリエントスターのオーバーホールはbrooch時計修理工房

オリエントスター誕生を皮切りに、たくさんのモデルを生み出していくオリエント。そのなかには、王道の腕時計から発想にとんだユニークな時計も生まれました。

腕時計の中に小さな豆電球を埋め込み、当時は実用時計として自衛隊などでも使っていたという【ルミナス】。’58年に誕生した、オリエントで初めて防水仕様を備えたクラシックな時計【ロイヤルオリエント】。このモデルは、’64年にダイバーズウォッチとしてもは新たに発表しました。月に一度の調整でその日の曜日がみれる【万年カレンダー】。どれも魅力的なシリーズですが、1970年代のクオーツ式到来で機械式時計を主に生み出してきたオリエントも例外ではありませんでした。大きな大打撃を受けます。オリエントは、一時機械式時計の生産をストップした時期もありましたが、創業当初からの機械式時計へのこだわりをずっと大切に持ち続け、1991年に両面から時計内部がみられる【モンビジュ】など再び機械式時計を誕生させ、また機械式へのこだわりや思いを世界に発信していきます。価格、性能、メンテナンスのしやすさにこだわり、全ての工程を自社で行い、すべてを職人の手で作り上げてきた、オリエントの時計。

アンティーク時計として、当店にも展示販売しております。

創業から今に至るまで紡がれてきた、機械式への想いを是非一度体感してみて下さい。ORIENT (オリエント) 万年カレンダー ビックケース 自動巻き式 腕時計 フェイス


 

BROOCH時計修理工房 神田店の外観

BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

OMEGA シーマスター アクアテラ 腕時計 電池交換 即日対応 オーバーホール 外装磨き ポリッシュ BROOCH時計修理工房 蒲田 蒲田駅 駅近 
オメガ修理事例
BROOCH(ブローチ)時計修理工房の新人の
Yです!ブログをご覧いただきありがとうございます!

腕時計については最近興味を持ち始め、BROOCH時計修理工房での業務を通してこれから知識を深めていきたいと思っております。

さて、今回はスイスの高級腕時計ブランド、「OMEGA(オメガ)」についてご紹介させていただきます。

オメガは、時計業界ではロレックスに次いで知名度が高いブランドです。日本でもロレックスやタグ・ホイヤーなどに並んで高い人気を誇り、老若男女問わず幅広い層に支持されています。

時計師ルイ・ブランが1848年にスイスで工房を設立したことから歴史が始まり、跡を引き継いだ彼の息子たちにより、高級時計ブランドとして発展しました。1894年に高品質の新型ムーブメント「19ラインキャリバー」を発表し、「究極」の意を込め、ギリシャ文字の最後の文字から「オメガ」(Ω)と命名されました。この時点で、社名としてはまだ採用されておらず、のちに1903年に「オメガ」が社名として採用されます。

1932年のロサンゼルスオリンピックから公式タイムキーパーを務めます。それ以来28大会で公式タイムキーパーとして活躍し、ロサンゼルスオリンピック以降、計時技術は時代が進むにつれて進化していきました。1995年には007のジェームズボンドが着用し、007ファンがシーマスターに着目して話題になりました。

当店では、OMEGAの他にも、国産・舶来問わず多種多様な時計ブランドの各種時計修理に対応しております。お手持ちの時計で電池交換や、修理が必要な際は、ぜひ一度当店にご相談ください。皆様のご来店お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

こんにちは!BROOCH時計修理工房万代店です。
今回は、お客様が電池交換で「ナースウォッチ」をお持込みくださったので、そのナースウォッチについて解説していこうと思います!

ナースウォッチとは

ナースウォッチとは、その名の通り看護師さんなどの医療現場で働く方にとって使いやすく作られている時計です。

ナースウォッチは腕時計と違って、ナースウェアやウエストポーチにクリップやカラビナで取り付けて使用します。理由は、腕時計だと手や手首を洗う際に濡れてしまったり、患者さんの介助の邪魔になってしまうなど、業務上の支障が生じる可能性があるからです。
病院によっては衛生面の観点から、従業員の方の腕時計の使用を禁止している場所もあるそうです。
しかし医療現場では、時計で脈拍や呼吸数などを計測をする機会も多いため、秒針のある時計は無くてはならないアイテムです。
そういった中で、ナースウェアに直接取り付けることで業務を行いやすくしてくれるのがナースウォッチなのです!

電池交換でお預かりしたナースウォッチ

ナースウォッチには、文字盤に「パルスメーター」という表示があるモデルもあります。

パルスメーター付きのナースウォッチ

こちらはお客様が電池交換でお持ち込みくださったナースウォッチです。
パルスメーターとは「簡易脈拍計算尺」といって、脈拍が計測できる表示のことです。
文字盤に数字があるので、頭の中で計算せずに脈拍を知ることが出来ます。パルスメーターがあるナースウォッチは、看護師の方のお仕事の効率を高めてくれますね!

また、今回お預けいただいたナースウォッチは蓄光文字盤の時計でした!

暗いところで撮影してみました。
このように光ってくれるので、病院での夜勤中でもしっかり時間確認出来ますね!

まとめ

ナースウォッチは、「衣服に着けることが出来る」「パルスメーターがある」というところが大きな魅力です。
病院の現場で活躍するナースウォッチ。電池交換の際はぜひ当店にご相談ください!

新潟での時計修理はブローチへ


BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。(ロレックスオメガ等の時計でも!)
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

こんにちは!!ブローチ時計修理工房蒲田店です。本日はお店を運営していく中で、我々スタッフがメインとしている業務をご紹介致します。普段時計師の方や受付スタッフがどの様なお仕事をしているのか?先ずは受付からご案内致します。

はい!こちらは入口です!いらっしゃいませ!当店の顔。門。蒲田店はここから始まる。まずは料金表と看板が目に入ると思います。実は料金表と睨めっこしているお客様はお見掛けしますので、お気軽に中に入ってご相談下さい。ニコニコスタッフがご案内させて頂きます。

中に入って頂くと椅子が2脚ありますのでご自由にお座り下さい。基本的にはこちらで相談を承っております。相談内容は様々ございます。基本的には電池交換が主です。その他オーバーホール、ベルトコマ調整、革ベルト購入、料金のご案内等々受け付ける内容は多岐に渡ります。基本的にはセイコーカシオに代表される国産時計、オメガロレックスに代表される舶来時計などどんな時計でも相談承っておりますので、お気軽にご相談下さい。

こちらは時計師のデスクです!!写真の作業は時計を綺麗にする作業ですね。小さな傷を綺麗に無くしたり、磨いたりします。時計師のデスクでは主に電池交換作業を一日の大半に費やします。その他の作業としてはオーバーホールのお見積りや、バンドの調整など多岐に渡る言わば、時計のお医者様的なポジションになります。お預かりする時計の状態によっては数日預かるなんて事もあります。

時計師のデスクには、専用道具も沢山あります。

ベルトも沢山取り揃えております。

アンティーク時計も販売中

BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

皆様、こんにちは。本日はちょっと変わった内容になるのですが、フィリップデュフォーという独立時計師をご存知でしょうか?彼は日本でもかなり有名なので知ってる方も多いと思いますが、私の大好きな独立時計師のひとりなので皆様にもご紹介していきたいと思います。

Philippe Dufourが独立時計師として脚光を浴びるまで

Philippe Dufour氏についての情報はネット上で数多く見られますが、以前デュフォー氏がWATCHES TVのインタビュー映像でおっしゃっていた内容はあまり記事になっていませんでしたので、ここでご紹介したいと思います。

(上の画像はBROOCH阿佐ヶ谷店内に飾ってあるランゲ&ゾーネの写真です。ちなみにDufour氏が持っているメーカーの時計はランゲとロレックスが1本ずつだそうです)

Philippe Dufour氏は1978年に独立するまで時計メーカー(ジャガールクルトなど)に勤務していました。その頃から自分ひとりでものづくりをしたいという想いが強かったそうです。そしてメーカー勤務の中で、数多くのアンティーク懐中時計、それも複雑機構を持つものの修理修復に携わるようになり、それらを修理しながら「今のように最新の機械や道具が無い時代にもこれほど高品質で美しいムーブメントが作れるのか」と思ったのがきっかけとなり後に独立を決断したそうです。

しかし1978年に独立して以降、デュフォー氏が独立時計師として時計界の注目をあびるのはそれから約14年後の1992年なのです。ではそれまでデュフォー氏はどのような時計師人生を歩んでいたのか。

彼は独立後まずはじめにグランソヌリ機構が搭載された懐中時計を製作したそうです。しかし業界からの評価はそこまで高くなく、時計の注文が来ることはありませんでした。そこで彼はオーデマピゲなどのメーカーにグランソヌリムーブメントを提供します。5年かけて5つのムーブメントを提供したそうです。しかし次第に「自分のために作りたい」という気持ちが大きくなり、メーカーへの提供は辞め、改めて独立時計師としての活動を始めます。

二度目の挑戦

注目を浴びる為にはどうしたらいいのかを考え、デュフォー氏はこれまで懐中時計にしか無かったグランソヌリを腕時計に組み込める事を決断します。約2年と6ヶ月、1日も休まず毎日12時間以上時計作りに時間を費やしたそうです。そして1992年にバーゼルフェアで発表したのがGRAND AND PETITE SONNERIE MINUTE REPEATER(グランプチソヌリミニッツリピーター)です。そしてこれがバーゼルフェアの技術部門金賞を受賞し、瞬く間にPhilippe Dufourというブランド、そして時計師としてのデュフォー氏の存在が知れ渡ります。

そこからは多くの方がご存知のように、Duality(デュアリティ)やSimplicity(シンプリシティ)を順に発表し、独立時計師として歴史に名を刻む人物となりました。まだまだ語り事は山ほどありますが、今日はこの辺で終わりにしたいと思います。

いかがでしょうか?あれほどまでに技術を持ったデュフォー氏でも認知されるために苦労があったとは個人的にとても驚きでした。

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