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皆様、こんにちは。本日はちょっと変わった内容になるのですが、フィリップデュフォーという独立時計師をご存知でしょうか?彼は日本でもかなり有名なので知ってる方も多いと思いますが、私の大好きな独立時計師のひとりなので皆様にもご紹介していきたいと思います。

Philippe Dufourが独立時計師として脚光を浴びるまで

Philippe Dufour氏についての情報はネット上で数多く見られますが、以前デュフォー氏がWATCHES TVのインタビュー映像でおっしゃっていた内容はあまり記事になっていませんでしたので、ここでご紹介したいと思います。

(上の画像はBROOCH阿佐ヶ谷店内に飾ってあるランゲ&ゾーネの写真です。ちなみにDufour氏が持っているメーカーの時計はランゲとロレックスが1本ずつだそうです)

Philippe Dufour氏は1978年に独立するまで時計メーカー(ジャガールクルトなど)に勤務していました。その頃から自分ひとりでものづくりをしたいという想いが強かったそうです。そしてメーカー勤務の中で、数多くのアンティーク懐中時計、それも複雑機構を持つものの修理修復に携わるようになり、それらを修理しながら「今のように最新の機械や道具が無い時代にもこれほど高品質で美しいムーブメントが作れるのか」と思ったのがきっかけとなり後に独立を決断したそうです。

しかし1978年に独立して以降、デュフォー氏が独立時計師として時計界の注目をあびるのはそれから約14年後の1992年なのです。ではそれまでデュフォー氏はどのような時計師人生を歩んでいたのか。

彼は独立後まずはじめにグランソヌリ機構が搭載された懐中時計を製作したそうです。しかし業界からの評価はそこまで高くなく、時計の注文が来ることはありませんでした。そこで彼はオーデマピゲなどのメーカーにグランソヌリムーブメントを提供します。5年かけて5つのムーブメントを提供したそうです。しかし次第に「自分のために作りたい」という気持ちが大きくなり、メーカーへの提供は辞め、改めて独立時計師としての活動を始めます。

二度目の挑戦

注目を浴びる為にはどうしたらいいのかを考え、デュフォー氏はこれまで懐中時計にしか無かったグランソヌリを腕時計に組み込める事を決断します。約2年と6ヶ月、1日も休まず毎日12時間以上時計作りに時間を費やしたそうです。そして1992年にバーゼルフェアで発表したのがGRAND AND PETITE SONNERIE MINUTE REPEATER(グランプチソヌリミニッツリピーター)です。そしてこれがバーゼルフェアの技術部門金賞を受賞し、瞬く間にPhilippe Dufourというブランド、そして時計師としてのデュフォー氏の存在が知れ渡ります。

そこからは多くの方がご存知のように、Duality(デュアリティ)やSimplicity(シンプリシティ)を順に発表し、独立時計師として歴史に名を刻む人物となりました。まだまだ語り事は山ほどありますが、今日はこの辺で終わりにしたいと思います。

いかがでしょうか?あれほどまでに技術を持ったデュフォー氏でも認知されるために苦労があったとは個人的にとても驚きでした。

BROOCH時計修理工房蒲田店です!本日もオープンしております!
本日、ご紹介するのはアンティークRADOのジュエリーウォッチです。


RADO アンティーク


ジュエリーとしても成立する繊細な彫刻、そしてすぐに時間がわかる等、まさにジュエリー・ウォッチですよね!こちらのアンティークウォッチは美しい彫刻だけではなく、ブレスレット部の彫刻部分が透かし彫り仕上げになっていて、ケース自体にも彫刻が彫られているという仕様となっております。ビジネスカジュアルなスーツにも似合うと思いますし、和装にも是非、活用して頂きたい時計ですね。お値段のほうも22,000円と、この装飾ではありえないほどのプライスになっておりますので、是非、蒲田にいらっしゃったときは当店にご来店くださいませ。お気に入りの時計のひとつになること間違いなしです。


BROOCH時計修理工房ではオーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨き電池交、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理作業を承っております。レザーバンドなどもお取り寄せ・取り付け可能です。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。


 

ブルガリOH


BROOCH宝石・時計修理工房阿佐ヶ谷店 7月15日オープンしております。本日は店頭OHの紹介を致します。基本的に時計のオーバーホールというと、お店に預けて作業している内容は見えないというのが普通ですよね。ですが、BROOCHは違います!なんと、店頭でオーバーホールが見れるとき(時計技術者が店舗にいる時)があるのです。普段つけていてどのような仕組みで動いているのか、何処が故障しているのか。気になりますよね?そのような時は、是非ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店へご来店くださいませ!もちろん、電池交換やパッキン交換なども承っております。
ちなみに、ブルガリ ディアゴノ スクーバというモデルは既に販売しておりませんが、時計技術者はすぐに、調整を的確に行っていただきました。


BVLGARI  


BROOCH時計修理工房ではオーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨き電池交、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理作業を承っております。レザーバンドなどもお取り寄せ・取り付け可能です。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

ジャガールクルト、マスターカレンダーのフェイス
ジャガールクルト、マスターカレンダー
お客様からオーバーホールとケースの外装磨きをご依頼頂きました。

ジャガールクルト、マスターレヴェイユのフェイス
ジャガールクルト、マスターレヴェイユ
こちらもお客様からオーバーホールとケースの外装磨きをご依頼頂きました。
もちろんブランドの名前は知っていましたし、レベルソなどのケースがひっくり返る仕様の時計があるというのも雑誌などで見て知っていました。実物見るのは私ははじめてでしたのでとてもテンションがあがりました!それで改めてブランドについて調べてみることにしました。ドイツ系とフランス系が共存するスイスならではのブランド名。これをどうやって読むのかは世界中の時計好きの間でいまだに議論になるようです。本来なら Jaegerはドイツ語読みで「イェーガー」、 LeCoultreはフランス語読みで「ルクルトル」と発音すべきでしょうが、日本では昔からジャガールクルトと呼ばれてきました

ジャガールクルト( JAEGER-LECOULTRE 1833)について

16世紀に宗教弾圧を逃れフランスから亡命した新教徒の子孫A・ルクルト( LeCoultre, Antoine:1803-81)が1833年にヴォー州ル・サンティエで創業。彼の孫ジャック゠ダヴィドが、パリを拠点としていた時計師 E・ジャガー( Jaeger, Edmond:1858-1922)と先述したカルティエの仕事などを通じて1903年から協業を続け、37年にジャガー・ルクルトをブランド名に。ただし北米には’ 70年代までルクルト銘の腕時計が輸出されていました。カルティエといった一流ブランドの高度な注文に応えてきただけあって、開発力は圧倒的。 1200種以上もの名キャリバーに加え、反転ケースの「レベルソ」など今日まで残る数々の名モデルを産んできました。「クオーツ危機」の煽りを受けるも、91年にIWC、A.ランゲ&ゾーネとLMHを結成。2000年にLMHがリシュモンに入った後も、3軸で全方向に回転する「ジャイロトゥールビヨン」など画期的な機構を開発し続けています。  
現在は角型のレベルソと丸型のマスター、スポーツタイプのポラリスコレクションを中心に、幅広いモデルを展開。特に高度な複雑時計のコレクションはハイブリス・メカニカ銘打たれ、「マスター・グランド・トラディション・ジャイロトゥールビヨン・ウエストミンスター・パーペチュアル」(名称からしてすごいモデル感がでていますね。)などラーメンでいうところの全部乗せマシマシ的(例えが陳腐ですみません。)なこれでもかといわんばかりの度肝を抜くモデルが並んでいます。


BROOCH時計修理工房では、ジャガールクルトを始めドイツメイドのブランドのオーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨き電池交、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

 

懐中時計の魅力

皆さまこんにちは、スタッフKです。最近懐中時計欲が爆増中でヤフオクを漁る日々を送っています。今日は皆さまにも懐中時計の素晴らしさを知ってほしく、微力ながら魅力を伝えられればと思います。

まず第一に懐中時計の魅力はなんといっても「ムーブメント」だと個人的には思っています。時計好きであれば誰しもが機械式のムーブメントに惹かれるのではないかと思っていますが、美しいムーブメントを追求した先に私はアンティーク懐中時計に辿り着いてしまったのです。

現行の時計でいうと、ランゲゾーネパテックフィリップ、独立時計師のフィリップデュフォーなどのムーブメントの見た目が非常に好みです。面取りされたブリッジ、大きなルビー、彫刻、美しいコートドジュネーブ仕上げ、スワンネックや、青焼きされたネジ!とにかく装飾に凝ったムーブメントは私の心をくすぐります。

アメリカの懐中時計メーカー

しかし社会人1年目の私には高すぎて手が届きません…10年後も恐らく届かないでしょう。「それでも美しいムーブメントが欲しい!」そんな私のような者の願いを叶えてくれるのがアンティーク懐中時計なのです。今日は当時最高品質のムーブメントを作っていたアメリカの懐中時計をいくつかご紹介していきたいと思います。

・Howard(ハワード)

・Waltham(ウォルサム)

・Elgin(エルジン)

・Illinois(イリノイ)

などがあります!当然この他にも数多くの懐中時計メーカーがあり、どのメーカーもかなり高品質な機械を作っていました。どれが一番好きかというのは難しすぎて選べませんがハワードはかなり好きです!ハワードはウォルサムの創業者の一人であるEdward Howard氏が創業しました。ウォルサムの兄弟メーカーという立ち位置のため差別化を図ろうと高級懐中時計の製造に特化します。後にケースを製造していたキーストンが買収するのですが引き続き良い懐中時計を作り続けていました。

実物写真

言葉でうんちく言っても仕方ないので実物を見てもらいましょう!

いかがでしょうか!先ほど高級時計の特徴として並べた項目がほぼ全て揃ったこの美しいムーブメントを!ちなみに左がIllinois(イリノイ)、右がHoward(ハワード)の懐中時計です。ふたつとも阿佐ヶ谷店時計師長谷川さんの私物なのですが、ご親切に写真を取らせていただきました。

うーん、、カッコイイですね、、、。懐中時計なので日常的に使う事は難しいと思いますが、家に飾って毎日見つめるだけでも幸せになれますね。皆さまもぜひ懐中時計の沼に一緒にハマりましょう。ではまた。

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