フランスの高級品メーカー「Hermès(エルメス)」の時計の歴史
こんにちは!ブローチ時計修理工房スタッフのWです。
皆さんは「HERMES(エルメス)」をご存じでしょうか?
鞄や財布でとても有名なブランドなので、ご存じの方が多いではないでしょうか?
オレンジ色のボックスも象徴的なので、見覚えのある方もいらっしゃると思います。
ファッションブランドとしてのイメージが強いかもしれませんが、腕時計にも注力しています。
さて、今回はそんな高級ブランド「エルメス」の時計の歴史を簡単に解説していきます!
本格的に知りたい方は、「エルメスの道」という、漫画で歴史を知ることが出来るページがありますので是非チェックしてみて下さい。
ちなみに、日本の竹宮惠子さんという漫画家さんが描かれたそうです!
エルメスの始まり
エルメスはフランスにあるファッションブランドで、創業者のティエリー・エルメスが36歳の頃の1837年に、パリのマドレーヌ寺院界隈で馬具工房を立ち上げました。
馬具の制作でブランドのポジションを確立したエルメスですが、自動車技術の高まりによる馬車の衰退も、皮革製品に軸を移すことで上手く乗り切りました。
そこから、高品質でファッション性の高い製品が女性の人気を博し、世界中から愛されるブランドになっていったのです。
エルメスの腕時計
さて、革製品で成功したエルメスですが、時計はどうだったのでしょうか。
実は1910年代に時計と出会い、1920年頃からはジャガー・ルクルトやユニバーサルなどの時計メーカーとの共同作業で時計を作成していました。
また、当時主流だった懐中時計の鎖の部分を革のストラップにした「ブレスウォッチ」を最初に制作したのがエルメスでした。エルメスは皮製品の技術を生かして、皮を使った時計の先駆者となりました。
さらに、1978年にはスイスのピエンヌでエルメスの時計専門の子会社「ラ・モントル・エルメス」を設立させ、本格的に時計の製作に乗り出しました。
エルメスは時計にもしっかりと注力していたのです。
「ファッションブランドの作った時計だから」となんとなく敬遠していた方も、魅力を感じたのではないでしょうか?
BROOCHで修理させて頂いたエルメスの時計
【クリッパー】
【Hウォッチ】
有り難いことに、この他にもエルメスの修理を沢山いただいております。
お持ちでしたら、修理の際はぜひ当店にお越しください!
BROOCH時計修理工房では、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、オーバーホール(分解洗浄)、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。
浅草でSEIKOプレサージュの取り扱いを開始しました。
浅草仲見世で唯一のSEIKOプレサージュ正規取扱店
BROOCH宝石時計修理工房では初めてアンティーク以外の時計販売をスタートしました。浅草店ではSEIKOのラインナップからプレサージュに限定して正規取扱をスタートしました。
セイコーの腕時計のかなでもメカニカルにこだわり、文字盤には日本の伝統工芸でもある漆や琺瑯、そして有田焼のモデル等が人気を博しています。
公式サイトには以下の様に表現されていました。
100年を超える腕時計づくりへの情熱と伝統を継承し、日本ならではの美意識を
世界に発信し続けるセイコー プレザージュ。その類い稀なる存在感は、
日本各地に脈々と受け継がれてきた多彩な伝統工芸と手を携えることから生まれます。
山を越え、空を飛び、時の川を遡りながら、プレザージュに秘められた職人の技と
美へのこだわり、Made in Japanの真髄を探る旅へ。さあ、出かけてみませんか?
というSEIKOのコンセプトで作られるラインナップを紹介したいと思います。
金沢の加賀蒔絵師「田村一船」氏責任監修の漆文字盤
海外では漆や漆器を“japan”と表記することも多く、「漆」を用いた日本の伝統工芸品は、その美しさと実用性が高く評価されています。
漆ダイヤルを用いた本作は、漆芸家 田村一舟氏の審美眼に基づく、脈々と受け継がれる伝統技法と現代の製造技術の融合により実現したモデルです。
金属と漆を直接結びつける革新的な製造手法と、平滑面を生み出す古来伝承の技を組み合わせて仕上げるダイヤルは、多くの漆器職人が携わり、何十回も塗りと研ぎを繰り返すことにより生み出されています。
また、漆は固化せずに硬化を続けるため劣化せず、耐久性が半永久的に高まり続ける特性をもっています。
ダイヤルに塗る漆は美しい光沢をたたえつつも、針の動きを妨げない厚みに仕上げるため、高度な技術が必要とされます。
漆特有の深みのある艶やかな緑色の漆ダイヤルは、漆芸家 田村一舟(たむら いっしゅう)氏の監修により仕上げられています。
BROOCH浅草は浅草寺の参道横に有ります。
店舗脇の商店街からは東京スカイツリーも一望できます。仲見世商店街を言う歴史と伝統のある商店街で今回時計修理のお店をスタートしました。
コロナ禍で浅草には時計修理店が無くなってしまっていたために地元のお客様に喜んでいただけるお店作りを心掛けていきます。
浅草寺様にご参拝の折にはぜひブローチ浅草店にお立ち寄りください。
いつもありがとうございます。
ブローチ時計修理工房万代店です。
3連休皆様いかがお過ごしだったでしょうか?こちらは、万代店の目の前にある万代シティパークで只今「万代シティ屋台村~ビアガーデン~」が開催されています!とても活気にあふれており、万代にお越しの方は是非行ってみてはいかがでしょうか?
話しは変わりまして、今回はクオーツ時計にとっては故障のリスクになる原因の一つでもある、電池の液漏れについてご紹介させていただきます!
液漏れとは?
液漏れとは、広義では電池から何らかの液体がでてくる状態のことを指し、電子機器(腕時計)などに電池を長時間入れっぱなしのまま長い間放置して置くと、ヌルヌルしていたり、白く粉が吹いているように見える状態になります。液体が付いている状態だけが液漏れという状態を指すだけでなく、電池が膨らんでいたり、さび付いている場合でも用いられることがあります。また、使用済みの電池だけではなく、未使用品でも液漏れの症状が発生する事があります。
この液体の正体は、「電解液」とよばれるもので、電池の種類によって水酸化カリウムや水酸化ナトリウム・有機溶媒に中身は分けられますが、今回は電解液で統一させていただきます。
液漏れが発生した最初の段階は、ヌルヌルとした状態になり、時間経過につれて、白い粉状のものに変化していきます。基本的にはこの電解液は人体に有害な物質となっており、素手では絶対に触らない事をおすすめします。
液漏れが起こる原因とは?
液漏れが起こる主な原因は、電池の過放電によるものです。多くの場合、電池が切れた時計を切れたまま保管されている方は多いのではないでしょうか?
その場合、微量ながら電気が放電され、水素ガスが発生し、電池内圧が上昇した結果、電池の安全弁から水素ガスが放出され、その際に電池の電解液も同時に放出されることで液漏れが発生するというメカニズムになっています。
この様に聞くと電池が悪いように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この仕組みはリスクを回避するための目的もあり、ガス抜きが適切に行われなかった場合、電池が破裂してしまうことがあるため、故意にこの構造は作られています。
また、電池が残っている腕時計のリュウズを引いて止まった状態のまま放置する事でも液漏れが発生するリスクが高まる原因にもなります。
当店で電池交換でお預かりした時計に発生していた液漏れをご紹介!
今回はお預かりした時計の中で、液漏れが発生していた事例をご紹介させていただきます。
こちらは10数年前に購入されたセイコーの時計で、止まってから7,8年前経過してから電池交換でお持ちいただいたものを電池交換作業中に発見したモノになります。
裏面には電池の液漏れにより黒く変色してしまった部分が確認できるかと思います。
こちらは、亡くなられたお父様の時計をしばらくぶりに電池を入れて動くか確認の為にいらっしゃられたお客様のモノとなっています。
電池の裏面から白と青の粉末のようなものが確認できるかと思います。さらに、こちらが電池と接触する基盤にも大量に付着している状態になります。除去液などを用いて液漏れの部分を除去しましたが、電池を入れても動かず、オーバーホール(分解掃除)やムーブメントの交換が必要な状態まで故障している状態となっていました。
この様な金銭的にも得にならず、腕時計をみることで思い出を思い起こすこともできなくなるようなことを避けるためにも、周期的な電池交換をオススメしております。
液漏れを防ぐには
液漏れを防ぐには、クオーツ時計の保管に高温多湿の場所に保管しないことが大事になって来ます。そして電池が切れたら、3ヶ月以内に電池交換をすることでリスクを少なくしながら長くお使いいただく事が出来ます。もちろん油切れやゼンマイ切れによって動かなくなってしまうこともあるのですが、リスクをひとつ確実に減らせるという点でもオススメとなっています。
また、半年以上電池切れの状態で放置しておくと液漏れのリスクが高まって来ますので注意が必要です。
こういったリスクを減らしつつ、日々の皆様の時計ライフがより良いモノになる事を祈っております。
当店では、クオーツ時計のオーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。もしクオーツの時計でお困りごとがあれば是非当店までお越しください。
〒950-0088 新潟県新潟市中央区万代1丁目6−1 シティバスセンタービル 2F
BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。
スイス製電池と日本製電池による気候差の耐久性について【電池豆知識】
神田店、本日もオープンしております!本日は、高温多湿な今年の夏のボタン電池の種類・特性についてお伝えいたしたく思います。
スイス製の電池と日本製の電池の違い
ご来店下さるお時計のオーナー様方のご高配賜り、本日もBROOCH時計修理工房神田店電池交換・メンテナンス等をさせて頂いております。そこで、本日電池交換をさせて頂きましたスイス製腕時計のムーブメントを拝見させて頂いた際に、化学的な面と気候差にの観点よりスイス製電池と日本製電池の長所短所について掲載させて頂きたいと思います。
気候ごとの電池内化合物について
スイス製の時計に搭載されているスイス製の電池はスイスを始め、基本的に湿度の低い国に合わせて作られている場合が多くあります。また、高温多湿ではない国や地域では、電解液漏れ・膨張のリスクが少ないので、電池の容量が日本製よりも多く長持ちするパターンが多く散見されるのです。次に、日本製の電池についてですが、日本製電池は主なメーカーがSONY製・村田製作所製・パナソニック製等が挙げられると思います。実は、日本製電池は近年の日本の高温多湿な気候に合わせ、電池の容量や化合物の割合(リチウムや酸化銀等)、高温時にガスが漏れ、液漏れなどで時計自体を壊さないように作られているのです。なので、スイス製も長所もあれば短所もありますが日本製にも長所もあれば短所もあります。今年は非常に高温多湿なので、日本製の電池に交換することをオススメ致します!ソーラー電波時計は日照りが強く、充電がすぐに溜まりますね!窓際
に長く置いておくとラバー部分が日射劣化しますのでご注意を!
BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
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【ORIENT】創業から今まで受け継がれてきたオリエントの機械式へのこだわり
こんにちは。ブローチ時計修理工房 神田店の32です。
先日、電池交換のためにORIENTの時計を持ってご来店くださったオーナー様がいらっしゃいました。オリエントは日本が誇る時計メイカーのひとつですが、どのように誕生したのか、ふと、私32は、気になりました。なので、今回は、ORIENTの歴史をさかのぼりたいと思います。
日本を代表する三大腕時計メーカー
ユニークさとメカニズムを兼ね備え、かつ手の届きやすい価格で幅広い年齢層に愛されてきたORIENTは、1901年オリエントの前身である【吉田時計店】からスタートしました。創業者である、吉田庄五郎氏が上野に外国時計の輸入販売専門店として開き、そこから数十年後の1934年に置時計と腕時計製造に乗り出し、東洋時計製作所を開業しました。順調にすすんでいくかと思われましたが、時代は第二次世界大戦へと突入していき、いろいろな企業が軍事産業を余儀なくされ、東洋時計製作所も例外ではありませんでした。終戦後も、すぐに回復することは難しく、いろいろな時代背景に影響され、険しい道のりを歩むこととなります。
そして、1950年。東洋製作所は、現在の東京は日野市で多摩計器株式会社として再起を決意し、量産型手巻き式腕時計【ニューオリエント】を発表。翌年の’51年にオリエント時計株式会社として再スタートを切りました。その年に綺麗な青い針が文字盤上に輝く【初代オリエントスター】が誕生します。「輝ける星」をイメージて作られたこのモデルは、今もなお多くの人に愛されるシリーズとして根強い人気を得ています。
ユニーク差を武器に進化していくORIENT
オリエントスター誕生を皮切りに、たくさんのモデルを生み出していくオリエント。そのなかには、王道の腕時計から発想にとんだユニークな時計も生まれました。
腕時計の中に小さな豆電球を埋め込み、当時は実用時計として自衛隊などでも使っていたという【ルミナス】。’58年に誕生した、オリエントで初めて防水仕様を備えたクラシックな時計【ロイヤルオリエント】。このモデルは、’64年にダイバーズウォッチとしてもは新たに発表しました。月に一度の調整でその日の曜日がみれる【万年カレンダー】。どれも魅力的なシリーズですが、1970年代のクオーツ式到来で機械式時計を主に生み出してきたオリエントも例外ではありませんでした。大きな大打撃を受けます。オリエントは、一時機械式時計の生産をストップした時期もありましたが、創業当初からの機械式時計へのこだわりをずっと大切に持ち続け、1991年に両面から時計内部がみられる【モンビジュ】など再び機械式時計を誕生させ、また機械式へのこだわりや思いを世界に発信していきます。価格、性能、メンテナンスのしやすさにこだわり、全ての工程を自社で行い、すべてを職人の手で作り上げてきた、オリエントの時計。
アンティーク時計として、当店にも展示販売しております。
創業から今に至るまで紡がれてきた、機械式への想いを是非一度体感してみて下さい。
BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
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