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映画と時計
こんにちは!BROOCH時計修理工房阿佐ヶ谷店です。今日はブランドの紹介をしたいと思います。みなさんはMOVADO(モバード)ってブランド知っていますか?私は恥ずかしながら知りませんでした…(泣)このモバードの持ち込みがあり、電池交換をして欲しいという事でお客様に色々伺っている中で文字盤の12時ところに石が埋め込まれていてとてもシンプルでユニークなフェイスだなと思いながら、こちらの時計どちらのブランドなんですか?と聞くと。お客様曰く「うーん、わすれちゃったけど、香港で買った安もんだよ。」とおっしゃってたので、そうなんですか。と返事をしつつ上記のような印象を受けてたのでそんなことなさそうだけどなぁと思いながら受付をし時計師に渡し作業をお願いすると、これスイスメイドだよ、モバードってブランドだよ。という事で私は知ることになりました(汗)

MOVADO(モバード)とは

弱冠19歳のアシール・ディティシャイムが、1881年にスイスのラ・ショー・ド・フォンに創業した時計メーカーである。1905年に社名を「MOVADO」と改称した。この語はエスペラントで「たゆまざる前進」を意味する。これは彼の企業哲学そのものである。時代の先駆けとなるデザインの創造性と技術開発で、スイス時計界でも独自の地位を築いている。
中でも、代表作なのが腕時計のデザインを極限までシンプル化した「ミュージアム・ウオッチ」。これは1947年にアメリカのデザイナー NG・ホーウィットによる、太陽を意味する黄金のドット(時針)の動きが地球の自転を表すという時計デザインを、1961年にモバードが具現化したもので、時計史に名を残す傑作と評されている。現在も、同社の代表作としてオリジナルの復刻版及びバリエーションが発売されているようです。


こちらがそのモバードです。モバード、ミュージアムウォッチの修理事例はこちら。
MOVADO(モバード)の電池交換、オーバーホール、ポリッシュなど
ぜひお気軽にブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店までご相談ください!

 

スウォッチグループの紹介
ブローチ宝石・時計修理工房阿佐ヶ谷店

こんにちは。BROOCH時計修理工房阿佐ヶ谷店です。今回はスイスを代表する機械式名門企業の集合体 スウォッチグループについてお話いたします!
日本法人のスウォッチグループジャパンが扱っているのは、プレステージ&ラグジュアリー(ブレゲ、ブランパン、グラスフュッテ・オリジナル、ジャケ・ドロー、オメガ)ハイ(ロンジン、ラドー)ミドル(ティソ、ミドー、ハミルトン、カルバン・クライン)、ベーシック(スウォッチ)の4レンジ12ブランドです。プレステージ&ラグジュアリーレンジのブランドはいずれも独自のムーブメントを開発しているマニファクチュールです。ハイとミドルレンジはグループ傘下ETAのムーヴメントを使用することが多いとはいえ、いずれも歴史のあるブランドです。

オメガ(OMEGA)

白文字盤が美しいオメガコンステレーション

現在のスウォッチグループの中枢をなすブランドはオメガです。1848年にルイ・ブランがヌーシャル州ラ・ショー=ド=フォンに開いた工房が母体です。息子達の代に現在と同じベルン州ビールに本拠を移し、1894年に開発した「オメガ」キャリバーの名を1903年に社名とします。日本との関係も古くて深く、すでに明治の初めから現在のDKSHの前身であるシイベル・ブレンワルド商会がルイ・ブラン兄弟社の懐中時計を輸入販売していました。1960年代の高度成長期にはオメガがスイス製高級腕時計の代名詞となり、パーカーの万年筆やロンソンのライターと並んで「サラリーマン憧れの三種の神器」と讃えられました。
1932年のLAオリンピックでは史上初の単独公式時計に採用され同65年にはクロノグラフ「スピードマスター」をNASAが公式採用しました。69年にアポロ11号の飛行士と共に月面に降り立ち、史上初のムーンウォッチとなりました。そのスピードマスター(57年発売)をはじめ、防水時計「シーマスター」(48年)、クロノメーター精度の「コンステレーション」(52年)、ドレスウォッチ「デ・ヴィル」(67年)の4ラインは今も健在です。コーアクシャル脱進機とシリコン製ヒゲゼンマイを採用した自社製ムーヴメントで精度と耐磁性能を大幅に向上するなど進化を続けています。

ブランパン(BLANCPAN)

現存する時計ブランドの中で最古であり、また創業以来一度もクォーツ式を作っていない時計ブランドとして知られます。1735年にジャン=ジャック・ブランパン氏がベルン州ヴィルレで創業しました。1859年にヴォー州ル・ブラッシュに本拠を移し、7代続いた後にフィスター家に経営を譲ります。1961年にはSSIHに吸収されて同グループのムーヴメント製造を担いました。クォーツ危機後は、休眠状態に入りますが、82年にムーヴメントメーカーフレデリック・ピゲとAPやオメガで経験を積んだジャン=クロード・ビバー氏が買収しました。ビバー氏の経営手腕で機械式製造を復活させ、92年にフレデリック・ピゲと共にスウォッチグループに入りました。ブランパンとビバーの加入は同グループがラグジュアリー戦略に舵を切る1大転機になったと言われています。


いかがでしたでしょうか?スウォッチグループについて少し興味が沸いてきたところでしょうが、今回はここらで終了させて頂きます。次回もスウォッチグループについてブログを書きますので楽しみにしていてください♪

3大複雑機構について(トゥールビヨン編)
腕時計のオーバーホール新潟、神田、鎌田、阿佐ヶ谷

写真_オーバーホール写真
みなさんは3大複雑機構という言葉を聞いたことはありますか?腕時計のさまざまな機構の中でも、構造が特に複雑で作製に高い技術を要する機構を「世界三大複雑機構」と呼びます。小さなケースの中で繰り広げられる複雑機構の繊細なつくりに魅了される方も少なくありません。今回は、そんな世界三大複雑機構の一つトゥールビヨンについてご紹介します。

トゥールビヨンとは?

トゥールビヨンとは、アブラアン-ルイ・ブレゲによって発明された三大複雑機構の一つで、1801年に特許として認定されました。トゥールビヨンはフランス語で渦を意味します。時計の一部の部品が渦を巻くように回転しているからです。
通常の機械式時計は、姿勢差の影響を受け制度に誤差が出てきます。姿勢差とは、時計の姿勢によって進み遅れが変わることを姿勢差と言います。トゥールビヨンは、この姿勢差を平均化させ重力からの影響を分散させました。
どのようにして、重力を平均化させたのか?そこで先ほどお話した部品が渦を巻くように回転させ重力を均一化することができます。その回転しているパーツがキャリッジと呼ばれる部品です。キャリッジ(籠)とは、時計にとっての心臓部である調速機(テンプ)と、機械式時計で重要なパーツである脱進機(ガンギ車・アンクル)をかご状のパーツにまとめた部位です。このキャリッジを回転させることで高精度な腕時計を生み出すことができます。時計の心臓部であるテンプを変化させ続けることで、姿勢差による誤差を平均化しました。通常の時計は、ゼンマイが収められている香箱(1番車)→2番車→3番車→4番車→ガンギ車→アンクル→テンプの順番で動力を伝達していきます。トゥールビヨンの場合は、4番車が固定されており、ガンギ車の中央部分のカナ(小径の歯車)が4番車とかみ合って自公転することでキャリッジが回転する仕組みになっています。ガンギ車の自公転スピードはテンプによってコントロールされており、キャリッジは1分で1回転する仕組みになっています。結果としてキャリッジが秒針の役割をしている時計が多く、トゥールビヨンを搭載した腕時計はセンターに秒針を持たないモデルがほとんどです。

偉人が愛した時計シリーズ今回は

チェ・ゲバラとロレックスをご紹介致します。

時計の修理完成

【チェ・ゲバラ】本名エルネスト・ゲバラはアルゼンチン生まれの政治家で指導者〈1928年6月14日1967年10月9日〉日本ではよくTシャツの絵柄になったりと日本での人気や知名度の高い彼ですがロレックスを身に着けた写真が幾つも存在します。彼が愛用した時計はロレックスGMT 1675 ×赤ベゼル。青と赤のベゼルが美しい時計です。

 

エルネスト・ゲバラ


チェ・ゲバラ」の愛称で周知されている彼ですが実は「チェ」はアルゼンチンやウルグアイなどで使われている「やあ」などの愛称での呼び方であり「チェ」は本名ではありません。彼は青年期にブエノスアイリスで医学を学びます。その時期にバイクで旅行した際に訪れた南米各国を回り見聞を広めました。大学卒業後も色々な国を巡った後グァテマラで医者の仕事をしている中女性活動家のイルカ・ガテアと出会い結婚。彼女の思想に共鳴し社会主義にのめり込んで行くことになります。その後メキシコに移り反体制派キューバ人のリーダーである、フィデル・カストロと出会い7月26日運動を率いてキューバのフルヘンシオ・バティスタ独裁政権打倒を目指すカストロに共感したゲバラは、このとき、一夜にして反バティスタ武装ゲリラ闘争への参加を決意したとされている。

ROLEX【ロレックス】GMT 1675


そんな彼が愛用していた時計がロレックスGMT1675だったと言われています。彼がロレックスのGMTを愛用した理由には諸説ありアフリカの各地やロシアなどの行き来により、第2、第3時間帯を把握する必要があった為GMTに信頼を寄せていた、また武器が必要になった時の資産として持っていたなどの説があるそうです。ではロレックスGMTとはどんな時計なのでしょうか?

航空パイロット向けに開発された


1955年に発表され、2つの異なるタイムゾーンの時刻を同時に表示できるよう設計されたGMTマスターは、本来は世界を縦横無尽に飛び回るプロフェッショナルパイロット向けのナビゲーション機器として開発されたとあります。特徴としてベゼルが2種類のタイムゾーンを設定できる事が挙げられます。ホームタイムとローカルタイムが分かる事で現在は旅行者には重宝される時計になっています。

値上がり続ける価値


現在はコロナの影響なのか価格が高騰し続けているた為、資産価値を見込んでの購入を検討される方もいらっしゃる程。手に入れる事が困難な状況になりつつあります。

今回の【偉人達が愛した時計】はチェゲバラとロレックスについてザックリとご紹介させて頂きました。興味が沸いた方は是非検索してみて下さいね。

ソーラー時計の電池交換について

こんにちは。BROOCH時計修理工房阿佐ヶ谷店です。今回は、ソーラー時計の電池交換についてお話致します。通常の電池ですと、2年ほどで電池が切れるのですが、ソーラー時計(2次電池)の場合は10年程は電池がもちます。お持ちの時計が、ソーラー時計か分からない時は、文字盤、もしくは裏蓋にSOLARと記載があるケースが多いですので、確認してみてください。ソーラー時計の電池交換は、取り寄せが必要になるため、納期を1週間~10日頂きます。また、電池交換をされる前に太陽の光で充電をしてみてもよいかもしれません。それでも動かなかったり、秒針が2秒運針しているなど、針がおかしな動きをしている場合は電池交換が必要です。

ソーラー時計ってどんな時計?

ソーラー時計とは、太陽光や蛍光灯などの光エネルギーを動力とする太陽電池で動く時計です。ソーラー時計には光エネルギーを貯めておく二次電池が搭載されており、蓄積した光エネルギーを消費することで、夜間や光のない暗い場所でも使用できます。一般的な電池式の腕時計を長く使うには、2~3年に一度の頻度で電池を交換する必要がありますが、ソーラー腕時計は光に当てれば動作するので、10年以上は電池がもちます。

ソーラー時計使用時のポイント

充電と放電を繰り返す二次電池を使用しているため、電気が貯まっていれば故障しない限り動き続けます。ただし、油が劣化して動かなくなる場合があるので、5~6年を目処に購入したお店や修理専門店などにオーバーホールをすることをお勧めします。メンテナンスを定期的に行うことで、より長く愛用できます。ソーラー時計は充電が切れたまま放置すると、復活時にしばらく日付や時刻が合わなくなるケースがあります。気づかないうちに止まってしまうことを防ぐために、使っていなくても、机の上や窓際において、光の当たりやすいヵ所で保管をしてください。

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