GUCCI-グッチ- 101M のオーバーホールとブレスポリッシュのご依頼です。
GUCCI-グッチ- 101M 修理
今回はGUCCI-グッチ- 101M のオーバーホールとブレスポリッシュのご依頼をいただきました。
~GUCCIの歴史~
1921年グッチオ・グッチ(Gucdo・GUCCI)が高級皮革製品を扱う会社を設立し1923年イタリア、フィレンツェに自らの名を冠した「GUCCI」の店名を掲げたところから始まったそうです。
バッグ・靴・サイフなどの皮革商品をはじめ、服、宝飾品、時計、香水などを幅広く手がけている。このように品質を保証するためにデザイナーの名前を掲げたのはGUCCIが世界で初といわれており、ファッションブランドの元祖とも呼ばれています。
2015 年にクリエイティブ ディレクターが交代し、指名された Alessandro Michele (アレッサンドロ・ミケーレ) が、男らしさや女らしさに縛られない革新的でパーソナルなデザインによって、ラグジュアリーに対する他に類のないコンテンポラリーなビジョンを導入しました。
GUCCIと聞くと服やカバンなどのイメージが強いのは私だけでしょうか?歴史を辿ると1972 年にファッションブランドとして初めてウォッチ分野に進出し、現代性と伝統、革新とクラフツマンシップ、ファッションとエレガンスを融合させたアイコニックな製品の展開を開始したそうです。
お預かりする前にお客様にヒアリングしましたところ、「25年前くらいに購入して、オーバーホールは一度もしてない」とのことでした。
クオーツ式(電池式)の時計でも、機械式同様長くお使いいただくのにオーバーホールは必須になります。
25年前に購入してはじめてのオーバーホールということで内部を見るのに少しドキドキしました。何事もない様に願いながら作業に移りたいと思います。
まず、オーバーホールとは?というところですが、車や家電などでも同じですが「分解掃除」のことを言います。
じゃ、分解して、掃除して、組みあげるだけなの?と思う方も多いと思いますが、それだけではありません。腕時計に使われている精密なパーツひとつひとつを数えると100個以上にもなります。
それらのパーツにカケ、ヒビ、汚れなどがないかひとつひとつチェックします。交換が必要であれば交換を、必要でなければ元のパーツをそのまま洗浄し組み上げます。
組み上げる際もただ元の場所に戻してあげるようなことはしません。金属同士が擦れ合うところにはグリス(粘度の高い潤滑油)を、歯車のホゾ(芯の先端)にはグリスよりも軽い油を注してあげながら組んでいきます。
そうすることによって摩耗や摩擦を軽減し、時計を長く正常にお使いいただけるようになります。
幸いこちらのGUCCIは油切れや汚れはあったもののパーツの破損などは見られず、オーバーホール後も正常に動いてくれていたので一安心です!
今回は同時進行でブレスポリッシュもおこないました!
ポリッシュとは、お使いになられていてついてしまったキズなどを磨く事によって新品のような状態に戻すことです。
磨きにはこのような専用機械を使用します。(バフモーターと言います。)
フェルトバフにも硬いものと柔らかいものがあり、硬いバフであらかた傷を取り、柔らかいもので残った傷を取りながら滑らかにし、布バフで仕上げると鏡面仕上げができ、ヘアライン部分はスポンジバフで一定方向に流れるようにスジを付けます。
ポリッシュ後です!
真ん中の列は鏡面仕上げで両端の列はスジ付け加工なのですが、鏡面部分は撮影者の手が写ってしまうほどピカピカに、スジ付け部分は一定方向に均等に流れるような感じでできたのではないでしょうか!
機械の調子も良く、ブレスレットも輝きを取り戻し、ご購入当時の頃に戻ったような気がしてきませんか?
時計はそう安い買い物とは言えませんから、古くなったら買い替えるというものではございませんよね。
「傷だらけだし、時間は遅れるし、直してほしいけどメーカーに問い合わせたら高額過ぎてどうしよう。。」
なんてお困りの方は是非、時計修理工房BROOCHまでお問い合わせください!
BROOCH時計修理工房 紫竹山店 新潟県新潟市中央区紫竹山3丁目8-33 TEL 025-246-0007
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