BROOCH(ブローチ)時計修理工房神田店です。
皆様、腕時計のインデックスが取れてしまったことはありますでしょうか?
インデックスとは、時計のお顔である文字盤に配置された、数字、目盛りのことです。他にもロゴや針が取れてしまっている時計もよく見ますね。
そんなインデックスですが、なぜ取れてしまうのでしょうか。
今回は、インデックスが取れる原因2つと、取れたらどのように対応すればいいのかをご紹介いたします!
インデックスが取れる原因3つ
インデックスが取れる原因は主に2つです。それは、「衝撃」と「湿気」です。経年劣化による接着剤の劣化もありますが、上記2つは特に気を付けることができるので、そちらを紹介いたします。
まず1つ目の「衝撃」、これが1番多いのではないでしょうか。落としてしまった、ぶつけてしまったときに時計を見たら、あっ、という話は頻繁に耳にします。
落としてしまうと、インデックスだけでなく、外装にキズが付きますし、中の機械にも悪い影響を及ぼします。ゼンマイがひげがらみを起こしていたり、必要箇所に注油された油が飛び散ってしまっていたり。
落としてしまった時計は、必ずオーバーホールしていただきたいです。深い傷は磨ききれませんが、ポリッシュもオススメです。
2つ目は「湿気」です。時計の内部に水や湿気が侵入してしまうと良いことは何ひとつありません。
水や湿気が入ると、インデックスや文字盤に錆、腐食が起きてしまったり、接着剤の劣化が進行したりします。それによって取れやすく、剥がれやすくなってしまうと考えられます。
こちらも落とした時同様、中の機械にも悪い影響を及ぼします。水分が侵入してしまった時計は、必ずオーバーホールをしていただきたいです。乾燥作業をする必要があるため、一刻も早く時計屋さんへお持ちください。
全てに共通して言えることは、丁寧に使っていただくことが最大の予防になるということです。万が一落としてしまったり、時計内部に水が入ってしまった場合には、早めにオーバーホールをしていただけたらと思います。
インデックスが取れた時の対応
もしこれを見てくださっている方で、インデックスが取れてしまった時計がございましたら、なるべく早く針の動きを止めてください。針を止めておかないと、取れたインデックスを引きづってしまう可能性が高まるからです。そして、文字盤・針・インデックスを傷つけてしまい、取り返しのつかないことになってしまいます。
電池式でしたらリューズを引くと秒針が止まります(機械式も基本止まりますが、止まらないものもあります)。しかし、リューズを引いている状態というのもまた決して時計によくありません。というのも、リューズを引いていると密閉性が無くなり、中の機械にホコリや湿気が出入りすることを容易に許してしまうからです。
インデックスが取れた場合には、針を止めて、時計を綺麗な袋と箱に包み、一刻も早く時計屋さんにお持ちください。
インデックス修理事例
以下のリンクより、実際にインデックスの取り付けを行った修理事例がございます。是非御覧ください。
①:Burberry(バーバリー)の腕時計のインデックス修理
②:DAKS(ダックス)GDG-892 の腕時計のインデックス修理
時計修理はBROOCH時計修理工房へご相談ください
いかがでしたでしょうか。今回は、インデックスが取れる原因3つと、取れたらどのように対応すればいいのかをご紹介しました。
普段気にしていなかった方も多いと思いますが、この機会にお持ちの時計のインデックスを見てみてください。
当店では、インデックス修理を承っております。お店には技術師が在中しておりますので、ご相談だけでも承っております。
その他時計に関するお困り事がございましたら、ブローチ時計修理工房神田店までお問い合わせください。
お待ちしております。
Cartier(カルティエ)タンク 尽きることのない魅力
こんにちは!
ブローチ時計修理工房 阿佐ヶ谷店です。
今回は、誕生から長い年月を経てその地位を確立し、数多くの人から愛され続けているCartier(カルティエ) TANK(タンク)シリーズについて、その歴史と魅力をご紹介させていただきます。
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Cartier(カルティエ)の歴史
Cartier(カルティエ)の歴史は、1847年にルイ・フランソワ・カルティエがフランス・パリに宝飾店を設立したことから始まりました。
1911年に「サントス」を発表し世界を驚かせて以降、数多くのコレクションを生み出してきました。
TANK(タンク)が誕生した20世紀初頭は、懐中時計から腕時計へ移り変わる変遷期でした。
Cartier(カルティエ)は世界に先駆けて、本格約な腕時計の製作に着手したのです。
must de CARTIER TANK LM iv Q
Cartier(カルティエ)TANK(タンク)
Cartier(カルティエ)TANK(タンク)は、1917年にプロトタイプが製作され、その2年後に誕生したシリーズです。
無駄のないスマートな文字盤と、スクエアケースが特徴的です。
TANK(タンク)とは、「戦車」を意味し、戦車を真上から見た姿をモチーフにデザインされました。
余計な装飾が無く直線を強調したシンプルな造形や白と黒の対比などの高いデザイン性は、1920年代当時に興った新しい時代の芸術である「アール・デコ」をまさに象徴するものでした。
TANK(タンク)は時計としての価値の高さだけでなく、一つの芸術作品としても世界に影響を与えたのです。
誕生して以来100年以上に渡り、その基本的なデザインを変えることなく数多くの人々を魅了し、愛され続けています。
TANK(タンク)がそんなにも人々を惹きつけるのは、他にはない唯一無二の魅力を宿しているからです。
人々を魅了するタンクの魅力とは
TANK(タンク)は、誕生以来数多くの著名人が愛用してきたことでも有名です。
中でもTANK(タンク)の愛用者として有名なのが、世界的な芸術家アンディ・ウォーホールです。
彼は時計としての機能性だけでなくその高いファッション性に惚れ込み、TANK(タンク)を着用していたという記録も残っています。
数多くの芸術作品を生み出してきたアーティストをもこれほどに魅了してきたことからも、TANK(タンク)が歴史的な名作であることがわかります。
いかがでしたでしょうか。
簡単にではありますが、Cartier(カルティエ)TANK(タンク)の魅力についてご紹介させていただきました。
まだまだ語り尽くせないほどのCartier(カルティエ)TANK(タンク)の魅力、奥深いですね!
Cartier(カルティエ)の電池交換・オーバーホール、承っております。
ブローチ時計修理工房では、Cartier(カルティエ)の修理・メンテナンスも承っております。
Cartier(カルティエ)の基本修理料金は以下の通りです。
【電池交換】¥2,200(税込み)
【オーバーホール】¥29,160(税込み)~
他にもポリッシュ加工やコマ調整など、様々な修理・メンテナンスを承っております!
お持ちの時計についてお悩み・ご相談があれば、ぜひ一度ブローチ時計修理工房までお問い合わせください♪
お客さまの大切な時計をより長くご使用いただくために、心を込めて修理・メンテナンスさせていただきます。
ブローチ時計修理工房 阿佐ヶ谷店でお待ちしております!
オメガ OMEGA修理事例
ブローチ(BROOCH)時計修理工房蒲田店です。私たちが普段何気なく使用している腕時計、針はなぜ左回りなのかを知っていますか?本日は時計の豆知識、「腕時計の針はなぜ右回りなのか」をお話致します。
腕時計の針はなぜ右回りなのか
タグホイヤー TAGHeuer修理事例
人類の初めての「時計」とは、日時計といわれています。地面に棒を立てて、その影を見て時間を計っていました。その影の動きが右回りです。これは太陽が右回りに動いているから。東から出てきた太陽は南の空を通って西へ沈みます。そのため、影は太陽の動きとともに左から右へ、右回りの動きをします。受け継がれて「時計回り=右回り」という形が広まったのです。
ここまでの話は「北半球」が前提です。南半球では太陽は北の空を通りますので、逆回り(左回り)の動きをします。時計が発明された同時は、文明の多くが北半球にだったため時計が右回りになったのです。時計が開発された当時、文明の中心が南半球であれば私たちにとって「左回りの時計」の日常が普通になっていたのかもしれません。
スマートウオッチや精密な腕時計等、時計も時代と共に進化を遂げていますので、これからも楽しみです。
腕時計修理はブローチ時計修理工房へ
皆様には大切な腕時計に困りごとがあった際のメンテナンスショップはございますでしょうか。蒲田・品川・大森・川崎・田園調布周辺の時計修理はブローチ時計修理工房にお任せ下さい。「ロレックス」「オメガ」「カルティエ」「セイコー」「グッチ」「コーチ」等、すべてのブランドに対応しております。ご来店お待ちしております。
日本のブランド
今日は私たちの国のブランドについてお話したいと思います。日本の機械式時計産業は群雄割拠のスイスとは打って変わって、セイコーとシチズンという二大企業が他を圧倒している状況です。オリエントは現在ではセイコーエプソンの1ブランドとなっています。日本製を選ぶ最大のメリットは、やはり行き届いたアフターケア体制の充実ではないでしょうか。セイコーもシチズンも大企業だけに全国の主要都市に直営店や正規販売店(百貨店や専門店を含む)があり、アフターケアを受け付けています。特に高級モデルであればあるほどメンテナンスが欠かせない機械式腕時計にとって、この安心感があるのはとてもありがたいところですよね!
セイコー(SEIKO 1881)
今やあらゆる精密機器の素材や部品から電子デバイスまでを手がける超巨大企業に成長したセイコー・グループは、時計メーカーとしても世界最大規模です。国内外に複数の製造拠点を持ち、製品のラインナップも複雑です。
まずはすごく簡略化した歴史から見てみます。1881(明治14)年に服部金太郎が東京・京橋に服部時計店(現・和光)を創業し、92年に製造部門として錦糸町に精工舎(現・セイコークロック)を設立。 1913(大正2)年に国産初の腕時計”ローレル”を発売し、37(昭和12)年には腕時計部門が第二精工舎(現・セイコーウオッチ)として独立し亀戸に工場を構えます。一方、服部時計店出身の山崎久夫が同42年に長野県・諏訪で創業し、第二精工舎の腕時計などの組立製造を請け負っていた大和工業が、 59年に諏訪精工舎(現・セイコーエプソン)と改名。SEIKOの腕時計は「亀戸製」と「諏訪製」が競い合うことで、機械式黄金時代の60年代に世界の頂点へと躍り出ました。機械式の国内生産は80年代初頭に一旦終了しましたが、92年に再開します。海外工場で作られていた低価格帯の機械式も、「セイコー5スポーツ」という新たなブランド名を冠して国内で生産されるようになりました。同じように、かつてモデル名だった「グランドセイコー」やシリーズ名だった「クレドール」なども現在はブランド名として独立し、「キングセイコー」も今年復活しましたね!販売はセイコーウオッチが行っています。
グランドセイコー修理事例
各ブランドの高級モデルは、機械式はセイコーウオッチ傘下の盛岡セイコー工業・雫石高級時計工房、スプリングドライブはセイコーエプソン塩尻事業所(長野県)のマイクロアーティスト工房が主に製造。「亀戸・諏訪」の切磋琢磨は、「雫石・塩尻」に場所を変えて続いています。こうゆうグループ内での関係が場所やブランドを変えながら続いていくってすごく珍しい気がしますが、それだけ両社が必要としあっているというか、良い関係なんでしょうね。
「グランドセイコー」はもちろん、腕時計のメンテナンスショップをお探しならぜひブローチ時計修理工房におかませください。【電池交換】や【オーバーホール】、【研磨(ポリッシュ)】【ベルト交換】など、腕時計修理全般を承っております。他店で断られた腕時計もお気軽にご相談ください。
スイスの時計業界用語②【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】
こんにちは。ブローチ時計修理工房神田店です!今日はスイスの時計業界用語①の続きで業態に関する用語について書いていきます。
業態に関する用語
◉「マニュファクチュール」(manufacture)
原意は世界史で習った「工場制手工業」。時計業界では手工業に限らず「ムーヴメントを自社で開発製造できるブランド」、つまり「他社製エボーシュに依存しないブランド」をこう呼びます。パテックフィリップなどが最たる例ですね。
◉「エタブリスール」(établisseur)
辞書的意味は「創立者」。時計業界では部品を集めてエボーシュやムーブメントを組み立てる「組立専門業者」を指す言葉でしたが、最近では「他社製エボーシュを用いるブランド」という意味で、主にマニュファクチュールとの対比で使われます。ちなみに部品の組立を意味する「エタブリサージュ」( établissage)は時計業界が生んだ用語。
ETAムーブメント
時計マニアの中には、自社製ムーブメントを含めて、螺子の1本から自社でつくる「マニュファクチュール」信奉者が多く、彼らには評判が悪い。エタのムーブメントをポンと入れれば出来上がりと皮肉って「エタポン」なる言葉まであるようです(汗)。しかし、時計専門雑誌では、自社製ムーブメントでは開発コストや自社分のみの生産なので製造コストが嵩んで時計自体が高価格になる上に、定評ある ETA社製ムーブメントは信頼性が高いことや保守費用も経済的なので、評価する声も多いそう。
◉「テルミヌール」(termineur)
直訳すれば「末端業者」で、さまざまな業者の要望に応えて「部品を集める業者」のこと。集める作業は「テルミナージュ」(terminage)。どちらも水平分業が進んだスイス時計業界ならではの用語といえるでしょう。
◉「キャビノティエ」(cabinotier)
かつて「ジュネーヴの時計師」は自らをこう呼びました。彼らの多くが屋根裏部屋(cabinet)を工房にしていたことに由来。カルヴァンの宗教改革により 1536年に共和国として独立したジュネーヴの職人の、意識と教養とプライドの高さを象徴する言葉です。これも仏和辞典には見当たりませんが、腕時計のモデル名などではたまに目にします。日本の住宅事情だと屋根裏部屋とかはあまりなさそうですけど、確かに外国は映画とかアニメとかでもちょいちょいそうゆう場面が出てくるので多いんですかね。。意外なところにも想像力が掻き立てられますね!
機械式時計やクォーツ式時計、そのほかの時計でもお困りのことがあれば、お気軽にブローチ時計修理工房までお問い合わせください!時計の電池交換・コマ調整・バネ交換・バンド交換などの作業や、オーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)、湿気や水滴が入ってしまった時計の乾燥などありとあらゆる修理を承っております。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、是非一度ご相談だけでも構いませんのでお持ちください。